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【2014シーズン始動!】大宮:新体制発表会での出席者コメント(14.01.18)

●鈴木茂代表取締役社長:
「本日が大宮アルディージャ2014のスタートになります。チームは既に13日から新たな体制で練習を開始しています。本日発表した通り、ラドンチッチも含めしっかり補強して今日を迎えることができました。まず冒頭に、私から鈴木徳彦チーム統括本部長、大熊清監督を迎えることになった経緯をご説明します。
昨シーズン、皆様に良い結果をお見せできなかったことを踏まえて、今シーズンにお2人を迎えるにあたり、3年前に定めたアルディージャビジョン2020に基づいて、今後7年間、10年間、アルディージャとしていろんなことに取り組んでいく、クラブの未来、地域の未来、すなわちホームタウン活動がどうあるべきか。さらに、ホームタウンの大宮の方に喜んでいただくためにこのスタジアムでいいのか、もう少し改修が必要ではないか、またクラブとして、サッカーだけではなくていろんなスポーツに取り組んでいくとか、プラスしてチームを強くしていくためにはアカデミー活動をどうすべきか、さらに、大宮アルディージャのクラブ経営はどうあるべきかということを、しっかりお二方に考え方を伝えました。ホームタウンということでは、地域、商店街、経済界に喜んでいただくために選手の活動はどうあるべきか、いろんなお話をさせていただきました。その結果、私と一緒にアルディージャのために一緒にやっていただくことを快く賛同いただきました。アルディージャが今後向かう方向について理解していただいて、新たな体制に参加していただくことになりました。
チームのほうは既に13日からスタートしていますが、ぜひ皆さん、今シーズンの大宮アルディージャに期待していただいて、バックアップをよろしくお願いしたいと思います」


●鈴木徳彦チーム統括本部長:
「去年まで水戸のほうにおりまして、J1からも離れていたこともあり、いろいろまた勉強し直さなければいけないと思っています。昨年暮れに、ありがたいことに『一緒にやらないか』というお話をいただきました。その際に社長にお話ししたのは、私のやる仕事というのはどういうことなのかと。もちろんチーム統括本部長ですので強いチームを作っていくというのはありますが、チームがあるのはクラブがあるからで、クラブがあるのは株主様やスポンサーの皆様、さらにいえば地域があるからで、チーム側と経営側のバランスをどう取っていくのかというのが一つあるのかなと。そしてもう一つ、このチームという組織をどういうふうに一つにまとめていくのか。チームとしてもそうだし、クラブの皆さんと一緒になってやっていくさまをどういうふうに作っていくか。そしてもう一つ、自分自身も含めて選手、スタッフ一人一人が、自分の人生の中でレベルアップしていけるかという人づくりのところをできていける組織にしたい。そのような思いをお話しさせていただいています。強化のポイントや編成云々というのは、正直に言いまして、前任のホーリーホックの仕事も直前までしていた関係もあり、早くから大宮の状況をすべて把握していろんなことをできていたわけではないのが現状です。ただ、ここから先、監督もそうだと思いますが自分たちで実際に見て、何をやっていったらいいのかと考えながら進めていきたいと思います。よろしくお願いします。
もう一つ。私も今までの大宮アルディージャを十分に分かっているわけではないという中で、昨年までスカウトの現場でやっていた松本大樹が強化部長という立場で一緒に仕事をしてくれるということになっております。ここでご紹介させていただければ」

●松本大樹強化部長:
「部長という仕事は初めてになりますが、クラブのために精一杯頑張りますのでよろしくお願いします」

●大熊清監督:
「今回、良い緊張感を持ってこの仕事を始めていますし、今後も続けていきたいと思っています。大宮というチームはNTT関東のころから共に戦い、準加盟、J2、J1と同じような歴史・空気を持ったチームで、親近感もあったし、たくさんの諸先輩方が作ってくれた歴史と伝統あるチームです。ですのでしっかりと仕事をして、より良いチームにしていかなければいけないと思っています。十分に鈴木社長はじめクラブの方たちといろんな話をさせてもらいました。私もいろいろな経験をして、1試合1試合勝つためにサッカーをやってきましたが、ずっとやっていく中で思っていたのは、皆さんの力をお借りしてクラブ力を付けるところが非常に大切なことだというところです。それは社長からお話であったように、地域に根ざしたいろいろな活動がある中で、たまたま我々はチームということでクラブの中心にいさせてもらっていますが、選手にも言っているのは、皆さんのお力を借りてクラブ力を付けてチームを強くしていきたい。僕の仕事は、チームを魅力ある勝つチームにするということですが、いろんな形で選手と一緒に、クラブの方々と、クラブ力が付くよう努力していきたいのでよろしくお願いしたいと思います。それと、クラブというのは、株主の方、スポンサーの方、パートナーの方、ファン・サポーター、メディアの皆さん、さまざまな方の力添えや情熱があって成り立っているものだと、つくづく感じております。そうした情熱を一つにして、『共闘』という言葉がありますけど、ぜひその力を結束させて一つの方向に向けて、チームの結果を出していきたいと思います。サッカーについては、今、守備という言葉を使うべきかどうか。ボールを奪うところをアグレッシブに。攻撃もアグレッシブにボールと人が動くのは当たり前のことで、それをどのような形で点に結びつけたり、失点を少なくしてアグレッシブなサッカーをしていけるかを追求していきたい。『全力』とか『フォアザチーム』というのは言うは易く行うは難しですが、ピッチで皆さんにそう思っていただけるように、ファン・サポーターの皆さんに『もう一度来たい』と思っていただいて、心を動かし、心を大宮に留めてもらうようなサッカーができれば良いと思っています。サッカーなので全勝というわけにはいきませんが、それくらいの気持ちで1試合1試合を全力でやって、全力でやるとまた次の試合にパワーを充電するというのは大変なんですが、そういうのが人の心を動かしたり結果を出す厳しいリーグだと思っているので、今言ったことを有言実行できるようにクラブ、チーム一丸となって頑張りますので、皆さんどうか大宮を応援していただきたいと思います。
チームスローガンにつきましては、何事もそうですが、競争と結束とか、サッカーだと守備があって攻撃があるというところで、力を結束させて『共に闘う』というのは非常に大切でありながらそんなに簡単なことではないと思います。上手くいってるときも、上手くいかないときも、この言葉が常に立ち戻れるところだと思っていますし、皆さんに共有され、皆さんも一緒に闘っていただけるようなチームを作り上げられればと思っていますので、ぜひこの言葉と一緒に大宮をよろしくお願いします」

●橋本晃司選手:
「水戸ホーリーホックから来ました橋本晃司です。大宮の勝利のために自分の持てる力を出しきって貢献できるように頑張ります。よろしくお願いします」

●中村北斗選手:
「FC東京から来ました中村北斗です。試合に出て勝利に貢献できるように頑張ります。よろしくお願いします」

●大山啓輔選手:
「ユースから昇格しました大山啓輔です。育てていただいた大宮に恩返しができるように頑張りたいと思います」

●横山知伸選手:
「セレッソ大阪から来ました横山知伸です。試合で結果を残せるように精一杯頑張ります」

●ラドンチッチ選手:
「ラドンチッチです。ここにいることができてとても光栄です。チームのためにできるだけ多くのゴールを決めて貢献できたたらと思います」

●高瀬優孝選手:
「中央大学から来ました高瀬優孝です。自分の地元である大宮アルディージャでプレーできてうれしく思っています。よろしくお願いします」

●藤井悠太選手:
「東洋大学から来ました藤井悠太です。1年目から結果にこだわって頑張りたいと思います。よろしくお願いします」

●泉澤仁選手:
「阪南大学から来ました泉澤仁です。スタジアムを沸かせられるように頑張りたいと思いますのでよろしくお願いします」

●家長昭博選手:
「初めまして、家長昭博です。個人的に、サッカー選手としてタイトルが取りたいです。大宮のすべての力を合わせてタイトルが取れるように頑張ります。よろしくお願いします」


<質疑応答>
Q:今季のチーム目標は?
●鈴木社長:
「13日の練習開始前に、選手、監督、コーチ陣全員に「勝点53は当然のこと、ACLを目指そう」と伝えました。去年も勝点53を目指して取れなかったのですが、間違いなくポテンシャルはあると思っています。従って、目標として53は当然のこと、もっと上を目指そうじゃないかと。確かに難しいかもしれませんが、それくらいの目標を持ってしっかり頑張ろうと、全員で意識合わせをしました。当然タイトルも目指したいですが、そこを目指そうと意識をしてスタートしております」

Q:大宮はなかなかこれまでのシーズンで二桁順位から抜け出せないのですが、監督としてはその目標をどうとらえていますか?
●大熊監督
「ずっと勝負の世界にいて、世界も経験させてもらって、そういうシビアさも経験させてもらって、そこを社長ともお話しさせてもらっています。以前の大宮のチームも、連勝や連敗があったと思いますが、サッカーにはマグレや幸運というのはそんなになくて、それも努力し続けた者だけにあると思うし、一瞬のものでもあると思うし、勝ち負けや連勝連敗も、謙虚にチームの力ではないかという話をさせてもらっていますし、ずっと僕もそう思っています。選手たちに言っているのは、サッカーというのは準備が必要で、13日から始めたトレーニングの中でどれくらい言葉で掲げているものを、愚直に、目標から逆算してやれるかどうかに尽きるということ。そこをどれくらい追求できるかで、今の目標を達成できるかできないかになってくると思うので、そこを意識も含めて導かなくてはいけないと感じています。過去2年、アジアというものを明確に掲げたということを聞いています。サッカーというのはやはりグローバルなスポーツですから、アジアに行かないと世界にはつながっていかないので、アジアを目標にするのは当然だと思います。それをどれくらい、目標と逆算してクラブやチームが動けるかどうか、それを努力し続け追求できるかどうかにかかっていると思いますので、しっかりその目標を受け止めて、そこから逆算してクラブにも言うべきことは言うし、選手にも要求すべきこともしっかり言わなくてはいけない立場だと思っています。他の選手からも出ていますが、もちろんタイトルも取らなければいけないし、それから代表にも、ポテンシャル的には代表を狙える選手がいると思いますし、そういう経験がまた目標から逆算すると非常に大切なので、そういう個人の目標ももっと上げて、代表の選手が出るようになるということも含めて、厳しさを持って取り組んでいきたいと思います。

Q:13日から合流して、チームの雰囲気はどう感じましたか?選手たちにはシーズンを通してどういうことを伝えていきたいですか?
●大熊監督
「Jリーグの中で一番か分からないけど早いスタートなので、サッカーについてはまだあまり話していなくてこれから伝えていきます。ただ、チームとしてやってほしいこと、クラブ力を付ける中でコミュニケーションを取ってほしいということ、クラブ・チームのため勝つために全力を尽くしてほしいと伝えてあります。そこから逆算すれば、自ずとやることは決まってくると思うので、まずそこの個人の意識を上げるためにそういう要求をしています。それと、トレーニングを含めて勝つために個人がどういうことをするべきなのかということも重要かなと。残って練習することもそうだし、クラブ・チームのため、すべて勝つために、自分で考えてやってほしいと要求しています。

Q:中村北斗選手と家長選手にお伺いします。ワールドユースや前のクラブで仕事をした大熊監督と再び仕事をすることに関しての期待感はありますか?
●中村選手
「それを生かして頑張りたいと、また大熊さんの元でやりたいと思って大宮に来ました。自分だけでなくて他の選手に伝えることも自分の役割だと思うので、キャンプなどを通じてそういうところもやっていきたいと思います」

●家長選手
「一度一緒に仕事させてもらっているので、僕の良いところも悪いところもご存じだと思うので、また一緒に仕事をして学び、成長していけたら良いと思います」

Q:家長選手に、Jリーグ復帰ということと、大宮を選んだ理由を教えてください。
●家長選手
「監督が大熊さんだったということと、大宮のビジョンというか、今後大きくなっていくだろうというクラブの魅力を感じて決めました。またJリーグでプレーするということで、自分としてもゼロからのスタートだと思っているし、攻撃の選手なのでゴールやアシストでチームに貢献できたら良いなと思っています」

Q:大熊監督にお聞きします。大宮が本当に強いチームになるために何を加えていかなければならないか、何を変えていかなければならないと考えていますか?
●大熊監督
「大宮の印象として、非常に真面目な選手が多い。結束もあるというのも感じました。ただし、相手も勝つために全力全身全霊を尽くすので、やはりチーム内で良くすることをやろうと思えばぶつかったりもするはずだと思うし、そういう場面が出てくると感じています。以前の仕事もそうだったし、高い目標を掲げれば掲げるほど課題も多ければ、ぶつかることもあって、そうしてだんだん大きくなって力もついてくる。そういう意味でどうなのかな?というのは少し感じた部分があります。努力に勝る天才無しといいますが、これからそうした努力を、上手いの一人歩きを怖いにするとか、そういう努力をもっともっと重ねなければいけない。それと一番感じたのは、これは代表でもどこでもそうですが、やはりメンタルのスポーツなので、全力を尽くすとそれをリカバリーするメンタル的なものや体力は大変なのですが、ダメなときのメンタルリカバリー能力というのが本当に個人・チーム・クラブ含めてどうだったのかというのは、やはりもっともっと、そこをどうにか強くしていくというのがサッカーでは非常に大切かなと思っています。理不尽という言葉が適切かは分かりませんが、サッカーというのはマニュアル通りにいかないので、練習もメンタル的にもある意味理不尽なこともなくてはいけないし、ぶつかることもなくてはいけないとつくづく感じています。そういう要求をしていったり、選手だけのミーティング、ポジション別のミーティングをやってぶつかったりということも必要かなと感じています。まあ以前にもやっていたかもしれませんが、そこをさらに深堀りしていくことが必要かなと思っています」

以上

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