本日、デンカビッグスワンスタジアムでアルビレックス新潟の新体制発表会見が行われました。会見での出席者のコメントは以下の通りです。
◆新加入選手へのメッセージはこちら
--------------
●田村貢 代表取締役社長
「いよいよ2014シーズンが始まります。昨季は後半、いい戦い、力強い戦いをしてくれたと思います。何人かの選手が入れ代わりますが、その選手に代わる、それ以上の選手が入ってきたと思います。今季は昨季同様、ACL出場を目指したい、何らかのタイトルを取りたいとクラブとしては考えております。そうなるためには昨季から上積みすることが大事だと思っています。
『たら』、『れば』になりますが、昨季成績の勝点55はトップとは8差、3位とは5差。2ゲーム、3ゲームをどうやって勝ち切るか。17、18位のチームに1敗ずつしていますし、それ以外にも惜しいところで勝ちを逃した、引き分けになった試合が数多くありました。そういうところをきっちりと決められれば、この目標は達成できると思っています。今季も柳下監督の下で、よりアグレッシブなサッカーを皆さんにお見せるできることを、期待していただきたいと思います」
●柳下正明 監督
「今シーズンは、新たに8名の選手が加入して総勢26名で戦っていきます。今シーズンもよろしくお願いします。
昨シーズンはアルビレックスとしてのサッカースタイルが作り上げられたと思っています。特に後半戦に関しては、内容、結果とも非常にいいものを残すことができました。ですから今シーズンは高い目標を掲げて、それを勝ち取るために精一杯戦っていきます。ただ、昨シーズンと同じではなかなか難しい。もっともっと精度を上げていかないと、勝点を取り続けることは難しいです。しっかりトレーニングをしてやっていきます。今シーズンも、皆さんのサポートをお願いします」
●大野和成選手 DF 背番号2 ※湘南へ期限付き移籍から復帰
「2年半ぶりに新潟に戻ってくることができました。こうして戻ってくることができたのも、愛媛、湘南の皆さんのおかげです。そういった方々に感謝の気持ちをもって、自分の良さである1対1の守備、スピードを生かして、新潟の勝利に貢献できるよう頑張ります。応援よろしくお願いします」
●小林裕紀選手 MF 背番号6 ※磐田から移籍
「去年、アルビレックス新潟は非常にいいサッカーをしていたので、それにしっかり自分も乗って、去年よりさらにいいものを表現できるように頑張りたいと思います。目標を達成できるように精一杯頑張りますので、よろしくお願いします」
●加藤大選手 MF 背番号13 ※愛媛への期限付き移籍から復帰
「愛媛から2年ぶりに復帰することができました。愛媛の2年間で成長した姿を、ビッグスワンで見せられるように頑張りたいと思います」
●守田達弥選手 GK 背番号21 ※京都から移籍
「しっかり試合に出て、結果を出して、新潟の皆さんに愛されるような選手に成長していきたいと思っています。応援よろしくお願いします」
●小泉慶選手 MF 背番号25 ※流通経大柏高校から新加入
「『本田圭佑です』(笑)。髪型もちょっと意識してきたんですけど。寒い新潟ですけど、自分が入って熱くなるように頑張りますので、応援お願いします」
●酒井高聖選手 DF 背番号26 ※新潟ユースから昇格
「1対1の守備など、自分の強みを生かしてチームの勝利に貢献できたらいいなと思っています。応援よろしくお願いします」
※ソン ジュフン(DF 背番号17 韓国・建国大から新加入)と松原健(DF 背番号27 大分から期限付き移籍)はAFC U−22チャンピオンシップ出場のため欠席。
<質疑応答>
Q:柳下監督にお伺いします。各選手の期待するポイントをお願いします。
柳下正明監督:
「大野は湘南でのプレーを見ていて、自分でも言っていましたが、スピードがある。それに厳しい守備ができる、戦える選手だと思っていました。自分のものをグラウンドで表現してくれれば、チーム力はアップすると思います。
小林は1年間(磐田で)一緒にやっていました。彼のいいところは、簡単にボールを失わないところ。それと、相手にとって嫌なところにボールを入れられる選手。そういうところをゲーム、トレーニングで出していってくれればと思います。
加藤は実際に見てはいないですが、何試合か愛媛のゲームを(ビデオ等で)見て、左足のキック、シュートの精度は高いものを持っています。攻撃のとき、プレーした後に動いている。私が要求している『動きながらのプレー』ができる選手だと思います。
守田はGKコーチの石野(智顕)と、昨年、一昨年から話していて。実は昨年も声を掛けたのですが、蹴られて(笑)。そのときはまだ若くて、経験もなかったですが、経験を積んでいけば非常にいい選手になるだろうと、石野コーチとも話していました。昨年、富山で30試合以上経験しているので、だいぶ成長していると思います。新潟で、ゲームでゴールを守ってくれれば、安定したサッカーができると思います。
『本田圭佑』(笑)、小泉の一番いいところは、スカウトから『アルビレックス新潟でサッカーをしたいと言っている』と聞いて。その気持ちが一番大事だと、私は思っているので、それで(獲得しても)いいよ、と返事をしました。選手権の千葉県予選の決勝のビデオを見ていたら、真ん中にいない。ボランチなのに。そうしたら相手のエースをマークして、センターバックにいた。でも、多分、ボール際に強い。相手のボールを奪うというものを持っている選手だと。苦しいときに戦える選手だと感じました。実際には見ていないので、トレーニングでしっかり見て、どんなプレーをするのか見極めていきたいです。
(酒井)高聖は1年以上、(トップチームと)一緒にトレーニングしているのを見て、若いですけど物怖じしない。それと、あの年でコーチングができるというのは、いいものを持っている。まだまだいろいろなところが、トレーニングやゲームで成長できる選手なので、これからが楽しみです。
ソンはビデオで何試合か見ましたが、非常に落ち着いて攻撃も守備もできる選手という印象があります。松原に関しては、大分でのゲームから、非常にアップダウンができてスピードもあると。ゴール際も行ける選手だと。新潟のサッカー合った選手だということで、強化部に言って取ってもらいました。
今いる選手たちよりも、いいものを持っている選手たちです。必ずチーム力がアップして、昨年よりもいい順位でシーズンを終えることを確信しています」
Q:今季、チームとして目指すものは。また、昨季からプラスしたいものは?
「目標は、ACL出場を目指してやっていきます。そのためには、昨シーズンは自分たちのスタイルはできましたが、攻撃だったら、もっともっとフイニッシュで終われるプレーを増やしていかなければならない。守備だったら、もっと一人一人が球際が強くなり、高い位置でボールを奪えるように。それができれば、必ずACLに出場できると思っています」
Q:各選手にお伺いします。それぞれ今シーズンの個人的な目標をお願いします。
大野和成選手:「レギュラーを取って、勝利に貢献することです」
小林裕紀選手:「個人的な目標は決めていません」
加藤大選手:「レギュラー奪取です」
守田達弥選手:「試合に出続けることです」
小泉慶選手:「まずは試合に出ることです」
酒井高聖選手:「試合に出て、活躍することです」
Q:柳下監督にお伺いします。今季の補強のポイントは?
柳下正明監督:
「一番はアルビレックスのサッカーができる選手。昨年、その以前からずっとですが、アグレッシブにプレーする選手でなければ。そういう選手を集めました。それぞれスピードがあったり、球際が強かったり、相手の嫌のところにボールを運べたり。そういうことができる選手。もちろん、各ポジションとも昨季からちょっと薄いなというところを補強しました。11人はいるが、12、13番目になると差があるな、というところを補強したつもりです。強化部とも話をして、いい補強ができたと思います」
Q:昨季の勢いのまま開幕を迎えられるという手応えはありますか?
「昨季のスタートもよかったと思います。ただ、安定感では後半戦の方が、全体として安定していました。なぜかというと、新たに加わった選手がゲームに出ていたので、お互いのプレースタイルを理解するのに少し時間がかかった。今季も全体は底上げされています。一人一人の力が上がって。それがチームとして機能するには、少し時間がかかるだろうと思っています。昨季のように、多少出足が遅れても、何の心配もせずにやれると思っています。(Q:スタートからうまくいく可能性もある?)。それはあります」
Q:酒井選手にお伺いします。新潟でプレーしていた2人の兄(高徳選手=シュツットガルト、宣福選手=福岡)と同じ立場になったことについて、どんな思いがありますか?
酒井高聖選手:
「高徳は試合に出て、アルビの戦力になって、勝利のために力を尽くしたと思います。自分もレギュラーを取って、アルビの勝利のために活躍できるよう、頑張っていきたいと思います」
Q:神田勝夫強化部長にお伺いします。三門雄大選手(横浜FM)、東口順昭選手(G大阪)が移籍したが、2人が抜けた現状をどう感じていますか?
神田勝夫強化部長:
「移籍は選手たちの選択。致し方ない部分と感じています。それに代わる選手たちも来てくれたので、いいパフォーマンスをしてくれれば、昨季の継続以上のものができると思います。(2人が抜けて)痛いというよりも、新しい戦力への期待の方が大きいです」
Q:大野選手と加藤選手にお伺いします。期限付き移籍の間に、磨いた部分はどんなところだと思いますか?
大野和成選手:
「新潟では試合に出ていなかったので、試合経験が積めたことです。90分通して出続けることができたので、相手FWとの駆け引きなどを肌で感じられたのが良かったです」
加藤大選手:
「新潟にいたときは、体の弱さと声が出せないことが課題だったので、その部分は愛媛で改善できたと思います」
Q:小泉選手にお伺いします。自分のPRポイントと、新潟に入りたいと思った理由をお願いします。
小泉慶選手:
「売りは気持ちの込もったプレーと、ボールを取るところです。自分のプレーはアルビに絶対に合っていると思ったので、流通経大柏の本田裕一郎監督にそう伝えました」
Q:守田選手にお伺いします。自らのプレーの特長は?また、新潟のサッカーについてどういうイメージがありますか?
守田達弥選手:
「自分のセールスポイントはシュートストップと、クロスの対応です。新潟のイメージは攻守にアグレッシブにやるというところです。そこに自分がうまく加われればいいと思います」
Q:小林選手にお伺いします。新潟のサッカーにどういう形で貢献したいと思っていますか?
小林裕紀選手:
「まずはピッチの中で、今いる選手とやってみて特長をつかむことが大事です。自分の特長を出すだけでなく、相手に合わせることをしっかりやりながら、それでいて自分の特長も出せるようにやっていきたいと思います」
Q:柳下監督にお伺いします。昨季はキャプテンをおかなかったが、今季も同じような形ですか?
柳下正明監督:
「多分、1人、2人はリーダーを置くと思います」
Q:今季の補強は守備的な選手が多いですが、攻撃面は昨季の選手の上積みが期待できると思いますか?
「アクションを起こす、アグレッシブにプレーするというのは攻撃も守備も同じ。守備でもアグレッシブに奪いに行けば、守備的ではないと思っています。そういうことができる選手は、DFであっても守備的とは思っていません。(補強に)ポジションが後ろの選手が多いというのは、いなくなった選手が後ろの選手が多いから。前の選手たちは、かなり昨年成長しました。今季もプラスアルファがあるだろうと見ています。逆に前の選手はいらないよ、と(強化部に)伝えていました」
Q:小林選手、守田選手、小泉選手にお伺いします。新潟での生活は初めてとなりますが、サッカー以外の面も含めて、どんなところが楽しみですか?
小林裕紀選手:「昨日(15日)に新潟に来ましたが、とにかく寒いです。あとは特にありません」
守田達弥選手:「昨季は富山ですごしていたので、気候的にはあまり変わらないかなと。家族もいるので、いろいろと巡ってみたいです」
小泉慶選手:「(新潟に)着いた瞬間、寒いと思いました。まだ(街のことは)分からないですが、さきほど川又(堅碁)選手とお話をしたので、いろいろと連れていってもらいたいと思っています」
Q:柳下監督にお伺いします。田中亜土夢選手が今季から10番を着けますが、その経緯と期待は?
「私は背番号はあまり気にしていないです。ただ、亜土夢が10番を着けたいと言ってきた経緯がありました。彼自身、それなりの心構えやプレッシャーを感じながらやってくれるんじゃないかと。今まで以上に責任感をを持ってやってくれるのではと思っています」
以上