本日、磐田市内でジュビロ磐田の新体制発表会見が行われました。会見での出席者のコメントは以下の通りです。
◆新加入選手へのメッセージはこちら
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●高比良慶朗 代表取締役社長
「みなさん、こんにちは。本日は大変お忙しい中、2014年のジュビロ磐田・新体制記者発表会に多数お集まりいただきまして、誠にありがとうございます。また、日頃よりご支援いただき、本当に感謝申し上げます。
昨季ジュビロ磐田はJリーグ加入20年という節目の年に極めて残念な結果になってしまいました。応援いただきました皆様方にこの場を借りて、お詫び申し上げます。そういう悔しさを胸に今季を迎えました。我々の今季の目標はただ一つ、J1に必ず戻るということです。その固い決意の下、今季をスタートすることになりました。
スタートするにあたり、体制を一新し、必ず勝利を勝ち取るためのすばらしい体制を整えることができたと確信いたしております。監督にはペリクレス・シャムスカ氏を迎えることができました。ご存じの通り、シャムスカ監督は日本をはじめ、ブラジル、カタールといった国でトップチームを指揮した経験があります。日本では大分を2005年から2009年まで指揮し、2008年にはヤマザキナビスコカップ優勝という経験を持っておられます。そうした経験豊富な方を新監督に迎えることができ、戦っていく体制を整えることができたと確信しております。監督のモットーである『チームはファミリーである』という考えの下、チーム一丸となって戦える体制を整えることができたと確信しております。
また、新GMには加藤久氏を迎えることができました。加藤氏も指導者として豊富な経験を持っておられます。加藤氏のモットーとしましては、『プロとしての意識を強く持ったチーム作り』を念頭に置き、様々な会話を始めていただいております。そういった選手との会話をGMが常に意識することにより、一体となったチーム運営ができると確信いたしております。
また、強化部長には服部年宏氏を迎えることができました。彼は昨季まで岐阜でプレーヤーとして活躍していました。もちろんご存じの通りジュビロのOBとして長年我々のクラブで活躍した経験も持っています。そういった彼の経験の中で、より選手と近い目線でクラブ運営をしていただけること、スタッフ・フロントの強い橋渡しができると期待いたしております。
それからこの会見のもう一つの大きな報告事項として、2014年のクラブスローガンを皆様お伝えしたいと思っております。ボードにもありますが、『勝!!!』です。我々の強い意志がこの文字に表現されています。感嘆符をあえて3つ付けました。この感嘆符の意味はチーム、クラブが一体となり、また、ファン・サポーターが一体となり、さらにホームタウン・地域が一体となって勝ちに向かって行こうという強い思いを表現しております。また、選手については己に勝つ、相手に勝つ、またJ1復帰のために勝つという強い気持ちもこの感嘆符で表現しました。
この1年間、このスローガンを強く意識し、必ずJ1復帰を成し遂げたいと考えております。何卒引き続きジュビロ磐田をご支援いただけますよう、よろしくお願い申し上げます」
●加藤久GM
「みなさん、こんにちは。ジュビロ磐田というすばらしいクラブで、またサッカーの現場の仕事ができることを光栄に思います。本当に感謝しております。
サッカークラブというのは、例えれば『港』のようなもので、毎年いろいろな人が訪れ、また去っていきます。その中で私もこの『港』に来た一人ですが、1年の航海を始めるにあたり、シャムスカ監督というすばらしい船長をはじめ、すばらしいスタッフのみなさん、それから選手のみなさんに集まっていただき、J1に復帰するための航海を始められることを大変うれしく思いますし、必ず1年で復帰したいと。それがこの航海の目的だと思っております。私の隣には服部くんという選手経験も非常に豊富で、すばらしい人柄のスタッフが同じようにこの『港』に戻って来てくれ、仕事をしてくれますので、私としましては非常に心強く思っておりますし、これから強化部が一体となって現場の航海がスピードをぐんぐん上がられるように一生懸命サポートしていきたいと思っております。今後ともよろしくお願いいたします」
●服部年宏 強化部長
「みなさん、こんにちは。新しく強化部長に就任いたしました服部です。突然の強化部長ということで、正直不安もありますが、あまり無理せず、自分のできる範囲でクラブのためにやっていければと思っています。今まではピッチの中でしたが、これからはチームの外から選手、監督、スタッフ、みんなが気持ちよくプレーできる環境を作るために一生懸命やっていきたいと思います。とにかくチーム一丸となってやっていくことが大事だと思いますので、そのために様々な面でパイプ役と言いますか、そういったことができればと思っています。よろしくお願いいたします」
●ペリクレス・シャムスカ監督
「みなさん、こんにちは。まずは日本で4年間仕事をし、また戻ってくることができたことをうれしく思っています。いつでも戻れる準備はしていました。この国が大好きですし、初めて来た時にみなさんに温かく迎えていただきました。特にオーガナイズの面が立派ですし、勤勉さ、教育に関しても発達していて、ここはプロにとってはもってこいの働き場所だと思っております。またビッグクラブのこのジュビロ磐田で働くことをとても誇りに思っております。みなさんご存じの通り、ぼくたちの目標はジュビロ磐田がいるべき場所に戻ることです。サポーターをはじめ、スタッフ、メディアの方々の力を借り、ぜひ戻りたいと思っております。新しいチャレンジになりますが、自信を持っております」
●ポポ選手
「みなさん、こんにちは。ポポです。FWもしくはMFをやっています。昨季は神戸でJ2でプレーしましたが、神戸を去ってジュビロに来ることになりました。J1に上がったクラブを去り、ここに来るのはなぜとみなさんに言われましたが、私はジュビロに入り、いい仕事をしたいと思っています。とにかくこのクラブに来られたことを幸せに思いますし、このクラブの助けになることをやっていきたいと思っています。よろしくお願いいたします」
●松井大輔選手
「みなさん、こんにちは。松井大輔です。久しぶりに日本に帰って来ました。やるべきことはわかっていますし、求められることもわかっているので、自分らしくプレーしたいと思っていますし、観客の皆さん・サポーターの皆さんに早く認められるようにプレーしたいと思います。よろしくお願いします」
●小川大貴選手
「こんにちは。明治大学から加入することになりました小川大貴です。まずは中学、高校とお世話になったジュビロに戻ることができ、うれしく思います。そして、感謝の気持ちでいっぱいです。僕は大学を経由してジュビロに戻ってきたのですが、それは僕一人の力ではありませんでした。大学の監督をはじめとするスタッフ、チームメイトはもちろん、両親や今まで携わってくださった方々への感謝の気持ちを忘れず、頑張っていきたいと思います。また、これから携わってくださる方々や支えてくださる方々への感謝の気持ちを忘れず、早く恩返しができるよう、その気持ちをピッチ上で体現していきたいと思います。そして、1年でジュビロがJ1に復帰できるようチームのために頑張ります。1年間よろしくお願いします」
●上村 岬選手
「こんにちは。筑波大学から加入した上村岬です。まずは、高校3年間を過ごしたこの磐田の地へもう一度招いていただき、本当に感謝しています。大学4年間を経てJリーグへの道へ進むことを後悔していませんし、本当によかったと思っています。これからJ1復帰へ向けて少しでもチームのために貢献したいと思っています。よろしくお願いします」
●フェルジナンド選手
「みなさん、こんにちは。フェルジナンドと言います。ポジションはボランチです。みなさんに会えて本当に光栄です。磐田は日本有数のビッグクラブであり、有名なクラブだと聞いていますし、本当に幸せです。ブラジルでも自分がプレーしていたチームではいつもタイトルを勝ち取ってきました。日本でもそれを実現させるつもりです。日本でプレーすることは何年も前からの夢でした。それを実現できてとてもうれしく思っていると同時に、このチームを見た時にこの選手たちとならかなりやれるという確信があります。やるべきことを精一杯やってみなさんの力になりたいです。よろしくお願いいたします」
●森下俊選手
「川崎フロンターレから来ました森下俊です。6年ぶりに戻ってくることができ、うれしく思っています。6年前とは違う森下俊を見せたいと思います。よろしくお願いします」
●藤ヶ谷 陽介選手
「みなさん、こんにちは。ガンバ大阪から来ましたGKの藤ヶ谷です。地元でもあるジュビロ磐田というクラブでプレーすることができることをうれしく思っています。1年でJ1昇格、さらに優勝してJ1昇格できるように一生懸命頑張っていきます。よろしくお願いします」
●ルイス エンリケ デ アンドラーデ GKコーチ
「みなさん、こんにちは。こういうビッグクラブで働けることをうれしく思っています。まず、ジュビロというクラブはJ1にいなければいけないクラブだと思っています。そのためには様々なチャレンジをしなければいけないと思っております。ありがとうございます」
●カルロス アルベルト スリアーノ ジュニオール フィジカルコーチ
「みなさん、こんにちは。フィジカルコーチのカルロスです。まずはジュビロで働くことができることを誇りに思っています。優勝するためにとてもハードワークをしなければいけないと思います。ありがとうございます」
●鈴木秀人コーチ
「みなさん、こんにちは。精一杯頑張りますので、よろしくお願いします」
●小林 稔コーチ
「こんにちは、小林です。ジュビロがJ1に上がるために精一杯、自分のできることをやっていきたいと思います。よろしくお願いします」
●志垣 良テクニカルスタッフ
「こんにちは、志垣です。J1復帰へ向け、自分の力を最大限に発揮して頑張っていきたいと思います。よろしくお願いします」
Q:ジュビロの昨季の戦いを分析した上で、課題とJ1昇格のための修正点を教えてください。
●ペリクレス・シャムスカ監督
「いい選手が揃っていますし、とてもクオリティーのあるチームだと感じました。ただ、その質をチーム全体としてまとめ上げなければいけないと考えております」
Q:昨季のJ2降格の要因と、今季はどんなところにポイントを置いて補強したのですか?
●加藤久GM
「おそらくうまく結果が出ない時、よくない時はみんなが『なぜだ、なぜだ』という部分があると思います。先ほど監督が言われたように、一つはチームのまとまりが、それは戦術の意味でのまとまりもそうですし、あとは気持ちの上でのまとまりをいかに作るかというところが一つの課題としてあるかなと外から見ていて思いました。ただ、私は中にいたわけではありませんし、昨季の現場のみなさんが何とか勝点を取ろうと必死で戦っていたことは伝わってきまた。それでもやはり結果が出ないと。それは自分も様々なクラブを経験したことがありますし、止めようがないというか、そういった流れになっていたのかなと思います。
2つ目のところは、選手の補強に関しては、このチームに力のある個人は揃っていましたし、幸いなことに複数年契約でいてくれた選手が多くいました。J1からJ2へ降格して、いい選手がいるクラブほど“草刈り場”のようになるのが普通ですが、そうなってしまえば同じ力の選手をジュビロに集めたとしても選手がまとまるまでには時間もかかると思いますし、もっと言えばクラブがバラバラになったような印象を与えてしまうので、そういったことがないようにまずは考えたことは確かです。今季の目的ははっきりしていますので、その目的を達成するために必要な力のある選手は残すという方針をずっと変えずに来ました。様々なプロセスがありましたが、基本的にはその方針を変えずに来ました」
●服部年宏 強化部長
「基本的には今の加藤GMの話が全てだと思っています。ただ、一つ付け加えるのであれば、昨季を見た限りでは、選手が楽しそうにプレーしていないなと。何か重いものを背負い、言ってしまえば辛そうにプレーしているように見えたので、そこをうまく改善できればさらによくなると思っています。それに加え、松井選手が持ち前の性格とプレーでチームを明るくしてくれると思っているので、それを期待しています」
Q:新加入選手のみなさんがジュビロ磐田を選んだ理由と、自分に求められている役割を教えてください。
●ポポ選手
「まず、選んだ理由はこれまで自分がやってきたことを見てくれ、それを評価してくれたことに心意気を感じたことです。様々なクラブでプレーしてきましたが、その中でクラブが目標に掲げていることを達成してきました。ジュビロでも明確な目標があるわけで、それはJ1に上がるということです。自分にできることを精一杯やり、このJ1復帰という目標を達成したいと思います」
●松井大輔選手
「ジュビロを選んだのは加藤さんがわざわざポーランドまで来てくださり、オファーをいただいたことと、自分の中でまた日本でプレーしたいということと、昔のジュビロがすごく好きだったので、もう1度ジュビロをジュビロらしいサッカーが見られるようなクラブにしていければと思っています。あと、役割としてはみんなJ1復帰と言っていますが、それは当たり前だと思いますし、それに向け、チームの中で1年間駒野をずっといじっていこうかなと思っています(笑)。よろしくお願いします」
●小川大貴選手
「僕がジュビロを選んだ理由は中学、高校とお世話になったクラブに恩返ししたかったという気持ちと、ジュビロのサポーターの皆さんのために勝利を届けたいと思ったからです。僕がやらなければいけないことは、少しでも早く試合に出て、ジュビロの勝利のためにプレーすることだと思っています」
●上村 岬選手
「ジュビロを選んだ理由はユースからトップに上がれず、悔しい思いをしたということもありましたが、もう一度ジュビロで活躍したいという思いが一番です。あとはスカウトの面で本当に熱心に自分を必要としてくれたので入りたいと思いました。自分の役割としては大学4年間で培った攻撃力を武器に、少しでもジュビロの攻撃にアクセントを加えられたらと思っています」
●フェルジナンド選手
「とにかく自分はジュビロのようなビッグクラブでプレーするということを夢見てきましたし、そのチャンスが今来たということが、このクラブを選んだ理由です。とにかくこのチャンスを精一杯生かすことしか頭にありませんし、ジュビロのためにこの1年間自分の持っているものを全て出し切り、昇格に貢献できればと思っています」
●森下俊選手
「ジュビロを離れ、京都、川崎F、横浜FCでプレーしましたが、ジュビロのことが気になっていましたし、オファーをいただいて断る理由はありませんでした。役割はDFなので、中心となってチームを後ろから支え、試合、練習で常に声を出して盛り上げたいです」
●藤ヶ谷 陽介選手
「ガンバとの契約が満了となり、最初にジュビロからオファーをいただいたことです。自分は浜松出身なので地元のクラブでできればと思っていましたし、ジュビロが好きだったので、ここでプレーさせてもらおうと思いました。役割としては、ガンバでは様々な経験をしてきました。昨季1年間J2で戦いましたし、優勝して昇格というものも味わいました。そういったものをジュビロでも生かせればと思っています。いろいろなことをジュビロに生かし、また1年で昇格できるように貢献することが求められていると思います」
Q:新加入選手のみなさんの一番の持ち味、サポーターに見てほしいところを教えてください。
●ポポ選手
「背の高さです(笑)。自分はスピードとシュート力が持ち味だと思います。ほかにも見せていきたいプレーがありますが、まずはこの2つを生かしていければと考えています」
●松井大輔選手
「得点なりアシストなり、チーム・監督に求められることができればと思っているので、チームのために頑張りたいと思っています」
●小川大貴選手
「僕はサイドバックですが、アシストやゴールも常に狙っていくので、そういった積極的に攻撃に参加していくところを見てもらいたいと思います」
●上村 岬選手
「得点や得点に関わるアシストのところ、攻撃の起点になるところを見てもらいたいと思っています」
●フェルジナンド選手
「自分はボランチですので、一番の持ち味はマーキングだと思います。絶対にゴールをやらないという気持ちでプレーしたいと思うし、相手にゴールさえ与えなければそこで自分たちが得点できて勝てるということで、とにかく守備の助けをしたいと考えています」
●森下俊選手
「粘り強さや、最後まで諦めないプレーです。シュートブロックや、スライディングしてGKを助けるプレーを見てもらいたいです」
●藤ヶ谷 陽介選手
「GKですし、しっかりと体を張ってゴールを守るところです。あとはDFの選手としっかりとコミュニケーションを取って守っていくということをやっていきたいと思います」
Q:服部強化部長と鈴木コーチを起用した狙いと教えてください。
●高比良慶朗 代表取締役社長
「新しく体制を整える中で、やはり従来のジュビロの“DNA”というものをもう一度強く意識して体制づくりをしようということで、お2人の力を借りようと強く思いました」
●加藤久GM
「それぞれのスタッフには役割がありますから、今のジュビロに必要なものを考えた上で、まずはその役割をできる能力を持っているというところです。あとはやはり社長が言われたようにJリーグが始まって20年が経ちましたが、やはりサポーターの皆さんも含めてジュビロを背負った人たちがチームに戻ってくるということは、皆さんがこのクラブをもっと応援しようという気持ちになると思います。最初に私が話を受けた時も、社長とそういった話をさせていただきました。彼らもいろいろなクラブでプレーした間もジュビロのことを頭の片隅に置いていたと思いますし、その両方が結びついたのかなと思っております。また、2人とも日本サッカー界の中でインターナショナルと言いますか、日本代表の経験もありますし、アトランタ五輪でブラジルに勝った経験もある。日本のサッカーが唯一ブラジルに土をつけた試合です。昨日もこの2人がブラジルを破ったんだということを監督に話しました(笑)。そういうこともあり、そういった経験も踏まえ、今の時点でベストな選択というか、人材だと思っております」
Q:ジュビロサポーターへメッセージをお願いします。それと、今日着ているサックスブルーのシャツはジュビロのために選んだものですか?(笑)
●ペリクレス・シャムスカ監督
「まずはサポーターの皆さまに空港で温かい歓迎を受け、とてもうれしく思いました。すごくサプライズな出来事でしたので。彼らに約束したいことは『全力を尽くす』ということです。このシャツはブラジルで行ったお店に唯一売っていたシャツだったので、買いました(笑)」
Q:シャムスカ監督へお聞きします。J1とJ2ではスケジュールや対戦相手のスタイルなど異なる部分があると思いますが、どういった戦い方が必要だと考えていますか?
●ペリクレス・シャムスカ監督
「J1とJ2では戦い方が違いますし、それぞれに特長がありますが、ジュビロには経験豊富な選手がいますし、その力を借りてやっていきたいと思います。J2についてはコンパクトですし、とてもスピーディーなゲームを要求されます。そのため起こり得る様々な状況に備え、スペースをうまく使ったサッカーをしていきたいと思っています。それと先ほども言いましたが、様々な状況が待ち構えていると思いますので、そのために臨機応変にいろいろなサッカーをしていきたいと思っております。例えばロングパスや対角へのパスを、時には短いパスを、というサッカーをしていきたいと思っています」
Q:システムについてはどう考えていますか?
●ペリクレス・シャムスカ監督
「いろんな情報が私の手元にあります。例えば昨季のジュビロの戦い方、J2の映像を見ているわけですが、フォーメーションに関してはまだ定かではなく、これから決めていきたいと考えています。ベースのフォーメーションがある上に、また臨機応変に対応できるフォーメーションを作っていきたいと思っています。ただ、サッカーにおいて大切なことはフォーメーションを決めることではないと思います。選手個人の力を見てから判断していきたいと思っています。まず大切なのは戦術ではなく、選手だと思っています」
Q:大分時代にヤマザキナビスコカップで優勝するなど結果を残し、“シャムスカ・マジック”と評価されました。それから年月が経ち、日本で再びチャンレンジしたいことは何ですか?
●ペリクレス・シャムスカ監督
「大分ではヤマザキナビスコカップ優勝、リーグ戦で最高順位4位という成績を残すことができましたが、もちろん私の目標はJリーグで優勝することです。そのためにはまずはJ2を勝ち抜かなければいけません。そのためにもハードワークしなければいけません」
Q:今季のJ2の展望は?また、その中で昇格のポイントは?
●ペリクレス・シャムスカ監督
「京都、千葉といったクラブは常にJ1昇格争いをしているクラブですし、そのための投資をしているクラブでもあります。ただ、まだ情報の少ないクラブもありますし、私の勉強不足なクラブもあります」
Q:いい選手が揃った中で起こった昨季のジュビロのJ2降格について、どのような印象を持ちましたか?
●松井大輔選手
「僕も京都にいた時にJ2に降格していますし、いい選手がいてもそこで勝てない負の雰囲気が出てしまうことがあります。その意味ではどのクラブも降格の可能性を持っていると思いますし、それを変えられなかったということはあったかもしれません。そういったことが原因かもしれませんね」
Q:昨季はチームの雰囲気をおとなしいと話す選手もいましたが、このクラブでどうリーダーシップを発揮していこうと考えていますか?
●松井大輔選手
「リーダーシップを発揮できるかどうかはわかりませんが、“裏番長”というか、つついていきたいと思っています」
Q:J1復帰という目標を果たす上でまず選手たちに伝えたいこと、チーム作りのためにまずやっていきたいことを教えてください。
●ペリクレス・シャムスカ監督
「まずはJ2で戦い抜くことは難しいことだと伝えたいと思っています。しかも相手はジュビロという強豪に対して必ず強く出てくるので、これから待ち受けているに難関に対し、日々準備や対策をしっかりやっていかなければいけないと思っています」
以上