●森保一監督(広島):
「天皇杯優勝を目指して元日の舞台に臨んだので勝てなくて非常に残念ですし、悔しい思いでいます。ただし今日の試合だけではなくて、年間を通して選手はできることを100%やってくれて、チームの一員としてお互い支え合って一丸となってやってくれました。今日の試合で結果はでませんでしたが、最後までやってくれたことを感謝したいと思いますし、選手を称えたいと思っています。
試合は入りが全てだったと思います。15〜20分の所で横浜FMがアグレッシブにきたところで失点してしまい、難しい試合にしてしまいました。後半にギアをあげて得点チャンスもつくれましたが、準決勝で120分やってきた疲労もありギアが上がらずに終わってしまったのかなと。ただし今日の横浜FMのプレーは素晴らしかったし、優勝に値するプレーだったと思うので、横浜FMの選手・スタッフの皆さんに心よりおめでとうと伝えたいと思います。
そのうえで、悔しいですが我々もやるべきことはやってきたし、今日勝てなかったのは足りない部分があって、もっとクオリティをあげろ、強くなれといわれているのだと思いますので、この悔しさを胸に来シーズンに向かいたいです。
また、今度こそは優勝できるだろうと応援に駆け付けてくれたサポーターの皆さんに申し訳ありませんと伝えたいですし、今日の試合を含めて今シーズン応援ありがとうございますと伝えたいと思います」
Q:入り方が全てとおっしゃったが、準決勝の疲れがあったのか、もしくはプランの問題でそうなってしまったんでしょうか?
「準決勝までの戦い方とか疲労という部分は全く選手には話しませんでした。今日戦うにあたって、とにかくアグレッシブに試合に集中して入っていこうと伝えましたし、選手もそういう意識を持ってくれていたと思いますが、思っていたより横浜FMの勢いが我々より勝っていたのかなと。そこで受け身になった入りだったと思います」
Q:横浜FMにはリーグ戦でも連敗していると思いますが、苦手意識というか戦術がはまりにくいという印象はあるんでしょうか?
「確かにリーグ戦で2敗していますし、そういった結果はもちろん認識していましたが、苦手意識というのはこの試合に臨むにあたっては、僕も選手も思っていなかったと思います。
リーグ戦で2敗はしましたが、1試合目は雨の中のボールが水に浮くような状態の試合でしたし、2試合目は横浜FMホームでやった29節の試合でしたが、試合内容は五分五分で決定率の問題だったので苦手意識は持っていませんでした。
ただ、今日の試合に関しては、横浜FMのサイドで数的優位を作ってくる所でうまくはまらなかったと思いますし、入りの出足の一歩などで横浜FMの方が上回っていたので敗戦につながったと思います」
Q:最後に前線の選手を交代しましたが、2点を追うにあたって前だけではなくDFを減らして前を増やすという事は考えなかったのでしょうか?
「天皇杯でもこれまで千葉を変えて4-4-2で前に人数をかけた選手交代をやってきましたが、そこでうまくというか、はまらない部分があったり、違うシステムにすることで選手の連携が滞るよりも、同じシステムの中で前線のフレッシュな選手を入れた方が今日はいいのかと思って判断しました。
準決勝の試合も高萩も延長まで戦っているし、(佐藤)寿人もほぼ90分戦っている状況だったので、そこで2人の疲労も考えてフレッシュな選手を入れたということです。今言われたようなことはアイディアの中にはありましたが、今日はそういう判断をしました」
以上