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【J2:第42節 長崎 vs 徳島】小林伸二監督(徳島)記者会見コメント(13.11.24)

●小林伸二監督(徳島):

「前半はサイドにボールが入ったとき、思った以上に長崎のワイドMFのアプローチが鋭くて非常にプレッシャーを受け、後方にボールを下げる場面が多くありました。そのまま蹴るか、キーパーに返すか、CBやSBは対応が難しかったと思います。その中でも少しずつボールがつながるというか、プレッシャーを受けている中でも誰かが冷静に裏を取れれば、そしてそれがカウンターにつながればいいなということを少し思っていました。前半はそういう形でなかなかボールを動かすことができませんでした。ただFKをたくさんもらえていたので、そこはちょっと上手く狙えなかったのかなとハーフタイムに話をしました。
後半はサイドにボールを付けたときに、裏か脇に十分スペースがあるのでSHと2トップの連携でそこを突こうと。そうすればボランチもフリーになるだろうから、横と縦の関係がスムーズにいくのではないかと言って送り出しました。当然少しずつ足が止まって緩くなるというのはありますが、それ以上にたくさん打たれたシュートが入らなくてよかったなと思います。また、ワンチャンスで上手く点が取れたということは、我々にとってすごくよかったなと思います。そういうものがカウンターを狙えたということにつながっていったということで言うと、少し点を取らなくちゃいけないのですが、戦略的にはその形が自然的にうちにはあったのでよかったと思います。
終わってみるとやはり勝つチームが、ということになったと思います。我々は20勝できました。でも5割いっていないのです。今日我々は勝たしてもらって、ホームで試合ができるようになりました。長崎についても今日は負けましたが、今シーズンの頑張りというのが結実し、6位でシーズンを終えたということは私も地元である以上にうれしく思っています。両方がプレーオフに出られるということをうれしく思っています」

Q.斉藤選手投入時の狙いは?
「いつもならパワーアップするときはサイドです。(長崎は)そこに備えて金久保(彩)君を準備していたと思います。ただ、前に収まるということを考えたときに普通ならキム(ジョンミン)を入れますけど、どうなるかわからない部分も多少ありましたから、ボランチの大介(斉藤)を入れて少し展開を、そしてコウセイ(柴崎)をトップ下に入れてキープさせる。そしてその状況がよくなかったらサイド、そして最後は2トップに切り替えるというところでした。でもそれがなかなか思い切れなくて。ボランチがプレッシャーを受けていましたが、そこでボールを回してくれると、もう少し前に運べるかなというのもありました。そういうところでちょっと躊躇しましたが、ちょっと押し込まれていたので動かなければまずいなと思い、カードを切ったところが上手くいったということです」

Q.地元長崎のご出身だが、地元でプレーオフ進出を決めたこと、また強化部長を務めた長崎のプレーオフ進出についてどう思うか?
「そうですね。(2006年)後半から強化部長とコーチという職を長崎でやらせてもらいました。そこで目標を達成することができなくて、それから今シーズンの長崎です。我々がホームで1-2の負けゲームというのはアディショナルタイムに取られました。すごくハードワークするチームになっていて、そこから長崎の快進撃が始まったのではないかなという印象を持っています。リーグ戦の最終節が長崎ということはリーグ戦の日程を見たときにわかっていましたから、どういう形になるか、段々と佳境に入るにしたがってお互いにいい状態でやりたいというのが本音で、やはり厳しいゲームになってしまったなと正直思いました。ただ今シーズン長崎のプレーを見て、ハードワークするということはすごく基本的なことですけど、その当たり前のことがチームを輝かせている。サッカーが上手いということだけではなく、当たり前のことをきちっとすることがチームを輝かせているというのはすごく長崎に教えられたという感じがしています。すごくいいチームになったなと思っています。今日は勝たせてもらって長崎も我々もプレーオフに参加できるということで実はほっとしています。長崎についてはJ2 1年目、徳島は9年目になります。ですから、ここはどうしても勝って自分たちもと思っていたのでひとつはその想いと、もうひとつは我々は後半戦、7月の札幌戦からチームが少しずつ変わっていったのは、前回の対戦で逆転負けを喫しているのでワンシーズン2回は負けないようにしよう、そこを機に頑張っていこうとしました。今日はプレーオフがかかっていましたけど、長崎には前半戦負けているんだ、だから5割に戻すためにも勝とうということを選手には伝えました。そういうところで、いいチームとやれて我々もひとつジャンプできればいいなと思っていました。1年目のチームにすごく多くのことを教えられた我々だったりするJ2リーグだったのではないかと思います。今日でも相手のシュートが枠に入っていると後半は厳しかったと思います。うちも最後のところを頑張れたし、ちょっとシュートがぶれたというところで助かったという部分もあります。
地域リーグで失敗して、いきなり上がってきてこの成績というのはすごく嬉しいのと、来年国体があるというのでこのスタジアムが素晴らしいこと、ここが新しくなる前の最後の芝を使わせてもらって山形はキャンプをやったんですね。そういう思い出と、ロッカーとかを見ると素晴らしくて、中も素晴らしい屋根つきのスタジアム。こういうチームが刺激をいれて来年国体が併せて成功すればいいなということをポスターなんかを見ながら感じました。でもそういう風になると厳しいゲームになることは予想できましたが、徳島を指揮している以上は9年目のチームなので、ここを頑張らなくちゃいけないと思っていました。そんな気持ちで今日は戦わせてもらいました」

Q.最終節、自力でプレーオフ進出を成し遂げた気持ちは?
「大変嬉しく思っています。際のところで勝てるチームが必ずいろいろなものを勝ち取ると、今までの自分の指導経験の中で思っていました。この際のところで勝てるチームが結果を出していく、引き分けではだめなのです。そういう経験を自分はしてきたので、どうやって勝たせるかです。でも42試合あって、実は今日勝って20勝なのです。ということは半分勝てないんですよね。それを際になって勝つというのはすごく難しいことだと思っています。昨日のJ1でも上位がことごとくやられています。F・マリノスだけです、勝っているのは。それだけ際のところは難しいんです。というところで言うと、今日はワンチャンスだったかもしれませんが、本当によくモノにしてくれたなと思っています。3連敗した後にホームで苦手の岡山に勝って進んだというときは本当にジャンプしたなということ。この90分、もっというと後半の最後20分、アディショナルタイム4分は練習でなかなか教えられないことを、今日出ている人も来ている人も学んだと思います。今回は次のプレーオフに備えて、残っている選手は練習させています。選手にそう言ってきた以上、そこにもう一度競争を入れて、プレーオフをホームで戦いたいです。サポーターにもホームでやりたいということをホーム最終戦のときに話しましたので、そこを実現できたので改めて嬉しく思っています」

Q.四国初のJ1チームへという道が開けたことについて?
「去年はあまり上手くいかず、今シーズンも前半戦は苦しみました。ただ後半戦は上手く進んで今日のゲームは本当に大事でしたけど、勝ち取るためには通過点です。ですからいろんなことを考えると思うけど、思い切って後悔無いように戦ってくれという話で送り出しました。もうひとつ、先ほども言ったように刺激を受けながらいろんなことを学んだと思います。しんどいゲームだけど、ほんの一瞬の足を動かしたり、体を張ったりすることによって1回のチャンスをものにするということができたということも経験できました。こういうことを大事にしながらJ1への扉を開くために、ひとつ前進できたのではないかなと思います。組み合わせを見るとプレーオフ初戦は千葉ですね。最後に千葉が2−2になったということで、1-2だったら松本でした。その勝点1が今度チームを生き返らすという怖さがあるので、いい準備をしていきたいと思っています」

以上
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