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【J2:第42節 鳥取 vs 千葉】プレビュー:目の前の試合の先にある、大事な戦い。「その後」へと勢いづくのは鳥取か、千葉か。(13.11.24)

今季の最下位が決まっている鳥取が、昇格争いの渦中にある5位の千葉をホームに迎え撃つ。順位の違いは大きいが、目の前の試合だけでなく、「その後」の戦いも見据えた90分間になるという点で、共通点の多い両チームの対戦となる。

鳥取は前節、アウェイで北九州に1―2で敗れて最下位が決定。残留争いのライバルである岐阜は、同時刻キックオフの試合で敗れており、引き分け以上で最終節に望みをつなぐことができたが、粘りを発揮できなかった。これで19試合未勝利となり、解任された小村徳男前監督に代わって29節から指揮を執る前田浩二監督は、1勝もできないまま最終節を迎えている。
ただ、JFLでカマタマーレ讃岐が2位となったため、J3への自動降格は免れた。小針清允が「(最下位でも)J2に生き残れるチャンスがあるのはツイている。シーズンを通して最下位という結果は重く受け止めなければいけないけど、入れ替え戦が残っているので、全力で戦って勝ち取りたい」と語るように、入れ替え戦に勝てばJ2残留を果たせる。12月1日にアウェイでの第1戦、8日にホームでの第2戦が行われる戦いに向けて勢いをつけるためにも、久しぶりの勝利が欲しい最終節と言える。

千葉は前節、ホームでの栃木戦に勝てば、J1昇格プレーオフ進出となる6位以内を決めることができたが、先制したものの追い付かれ、1―1の引分。39節、40節の連敗に続いて3試合未勝利で、決定は持ち越しとなった。
今節で敗れると7位以下に転落する可能性があるが、勝てば自力で6位以内を決めることができ、別ページの[J1昇格への道]にもあるように、引分でも濃厚。ただ、12月1日に準決勝、8日に決勝が行われるプレーオフへはずみをつけるためにも、引分ではなく、勝利ですんなり決めておきたいところだろう。

千葉は前節、それまでの数試合の反省を踏まえ、攻撃の際に前への意識を強く持ってプレーしたが、サイドチェンジなど横の揺さぶりがなくなり、攻撃が単調になった。何かを修正すると、修正点への意識が強くなり過ぎる傾向は、以前から山口智も指摘していた点で、バランスの良い攻撃を繰り出せるかどうかは、勝敗につながる大きなポイントになるだろう。
逆に鳥取は、千葉の攻撃をしっかり抑えることができるかが問われる。40節は3分、41節は14分と序盤に先制されて苦戦しており、同様の時間帯に失点すると勝機は遠のく。チーム2位の8得点を挙げている久保裕一が、千葉から期限付き移籍中のために契約の問題で出場できないため、攻撃力が落ちることが考えられるだけに、できるだけ無失点の時間を長くして、少ないチャンスを生かす形で可能性を広げたい。

ほかに、両チームともに注意しなければならないのは、退場処分。この試合で退場になると、少なくとも入れ替え戦、もしくはプレーオフの1試合が出場停止となり、程度によっては処分が2試合以上となる場合もある。選手が意識することはもちろん、一度警告を受けた選手の交代なども考えておく必要がありそうだ。

以上

2013.11.23 Reported by 石倉利英
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