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【J1:第32節 新潟 vs 仙台】プレビュー:新潟にとってJ1昇格決定10周年のメモリアルデー。得点王を狙う川又堅碁が記念のゴールで勝利に導く(13.11.23)

10年前、2003年の11月23日は新潟がJ1昇格を決めた日。当時、ビッグスワンにはキャパの4万2223人を超える大観衆が集まった。そんなメモリアルデーに行われる仙台戦。クラブでは当時のスタジアムを再現しようと、4万人動員のキャンペーンを行ってきた。

「4万人の中でやってみたいですね。すごいパワーをもらえそうですしね」。川又堅碁は埋め尽くされたスタンドをイメージした。2008年に新潟に加入したが、超満員のビッグスワンはスタンドから見ただけ。ピッチ上で体験したことはない。それだけに期待が膨らむ。
もちろん、そこでやるべきことは1つ。「昇格記念日の試合を、お客さんにはそういう雰囲気で楽しんでもらいたい。自分たちは仙台に勝つだけ」。現在21得点。24点で首位を行く川崎F・大久保嘉人を3点差で追う2位に付けている。仙台戦は、今季2度目の3試合連続得点もかかる。「得点王は狙っている」と堂々と明言。一方で、「そのためにゴール、ゴールという気持ちにはならないように。チーム全体でゴールが決められるようなプレーを自分がしたい」と言う。
得点を重ねて行くうちに、FWの仕事として自身がゴールを決めたいという思いと、勝つためにチームで得点するという両面が成り立つようになってきた。川又に対する相手の守備は試合ごとにハードになってきている。1対1では激しく当たられる。以前はそこでガムシャラに前を向こうとするプレーが目立ったが、今は周囲の状況を把握してボールをキープ。味方に効果的なパスを出すことが頭にある。その上で、自分のゴールチャンスをうかがう。
周囲を生かすプレーができるようになったことで、味方も、より川又のプレーを注視するようになった。ハットトリックを達成した第30節湘南戦前節の大分戦と続くここ2戦の得点も、周囲との意思疎通から流れを作って決めたものだ。

仙台戦。「90分集中して、何より勝つこと」と気持ちに変わりはない。同時に「勝って、得点できれば文句は言われない」と意欲ものぞかせる。「お客さんは、寒いから温かくして見に来てくださいね」と笑う。観戦に訪れるサポーターへの気遣いは、自らのハイパフォーマンスの披露を約束できる自信があるからだ。

仙台は現在9位>チーム力を考えると、いまひとつ上昇し切れないまま、リーグ戦の大詰めを迎えた。もっとも、前節浦和戦は試合終了間際に追い付いて3-3の引き分け。しぶとさは相変わらずだ。
ボールを奪ってパスをつないで攻める形はあるが、1対1の守備を徹底する新潟相手には赤嶺真吾、ウイルソンの前線にロングボールを入れてセカンドボールを拾い、そこからサイドを崩すパターンも。
今季は前回対戦で0-1、昨年の第33節ではホームで0-1と、新潟戦は2連敗中。しかも昨季は、敗れたことで優勝を逃した。仙台にとっても負けられない試合であることには変わりない。

順位的には新潟が8位と、中位の両チームだが、勝点3への意欲はともに強いものがある。局面での球際の勝負が結果に大きく影響する。

以上

2013.11.22 Reported by 斎藤慎一郎(ニューズ・ライン)
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