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【J1:第32節 F東京 vs 湘南】プレビュー:『元日目指すF東京が崖っぷちの湘南との味スタ決戦』(13.11.23)

J1リーグも残り3節、優勝、残留争いも佳境に入った。リーグ16位の湘南は残留を懸けて味スタに乗り込んでくる。一方でF東京は優勝争い、ACL出場も消滅し、モチベーションを保つのが難しい状況だろう。ただし、ランコ ポポヴィッチ監督の今季限りでの退任が決まり、クラブのレジェンドであるルーカスが現役引退を発表した。選手たちは、「2人と少しでも多くの時間を過ごす」という目標に切り替えて試合に臨んでいる。

ポポヴィッチ監督本人は「今は、順位どうこうよりも、このエンブレムの入ったユニフォームを着てプレーすることをモチベーションにしなければいけない。たとえこの順位でもモチベーションを見出さなければいけない。この2年間やり続けたサッカーを見せること、そして、まだまだ積み上げていかなければいけない」と語っている。さらに、長谷川 アーリアジャスールは「一サッカー選手としては、自分が好きなことを仕事にしているからこそ誇りと責任がある。前回の湘南戦は自分のミスで負けている。チームとしてやるべきことをやってサポーターの力をプラスにして勝ちたい」と言葉にした。

湘南と15位の甲府との勝点差は9ある。この差を覆すには勝ち続けるしかない状況だ。ただし、目の前の試合で全力を尽くす姿勢は、今季の湘南が一貫してきたことだ。権田修一は「湘南はどんな相手にも競り合う印象が強い。彼らは常に走り続けているし、きれいに勝とうとかが通用しない相手だ」と、その印象を語っている。前回対戦のJ1第11節では、湘南が3対2でF東京を退けている事実からもそれが分かるはずだ。大竹洋平に加え、遠藤航が右ひざを負傷して離脱を余儀なくされたのは痛手だが、貫き通したスタイルは誰が出ても大きく変わりはないだろう。前線から最終ラインまでが、終了の笛が鳴るまで走り続けるサッカーで挑んでくる。

一方で日韓代表4選手を抱えるF東京は、権田修一、高橋秀人、チャン ヒョンスが試合前々日に、森重真人は前日からの合流となった。16日の天皇杯アウェイ大宮戦で証明したように、主力が不在であろうと、サッカーの質、試合内容が著しく低下することはない。むしろその試合で出色の出来だったMF三田啓貴は、主力組に割って入るだけの力はある。三田は「いつ出番がきても良い準備はできている。途中からでも出場した時間で良い仕事をしたい」と、出番に備える。リーグは残り3戦だが、まだまだポジション争いも続き、12月22日の天皇杯に向けてさらに質を高めようとしている。相手の状況に構う暇はない。ポポトーキョーは、1月1日まで走りきると決めているからだ。

互いに勝利を目指して自分たちのサッカーを貫く。明日の味スタは、攻め合う試合が期待できそうだ。

以上

2013.11.22 Reported by 馬場康平
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