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【第93回天皇杯 4回戦 C大阪 vs 鳥栖】プレビュー:今季4度目の対戦。柿谷、山口が不在のC大阪、鳥栖にJ1リーグ戦第30節のリベンジなるか(13.11.16)


11月16日(土)第93回天皇杯 4回戦 C大阪 vs 鳥栖(17:00KICK OFF/長居)
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J1リーグ戦、ヤマザキナビスコカップとあわせて、今季すでに3度、顔を合わせているC大阪と鳥栖が、天皇杯4回戦にて、大阪長居スタジアムで4度目の対戦を迎える。過去3試合では、C大阪の2勝、鳥栖の1勝となり、いずれもホームでの白星となっているが、果たして今回はそのセオリー通り、ホーム長居でC大阪が3年連続ベスト8進出を決めるのか。それとも、J1第30節のときに2-0とC大阪を下している鳥栖が、2008年以来の準々決勝行きを決めるのか。どちらもJ1後半戦では好調なだけに、熱戦が期待できそうだ。

ただし、C大阪にとっては、2回戦、3回戦同様に、チームの主軸である柿谷曜一朗、山口螢の2選手を、日本代表のために欠くなかでの戦いを強いられる。悲願のタイトル獲得、天皇杯制覇を目指す桜色のチームが、J1相手でもベストメンバーで臨めないことは、やはり大きな痛手と言わざるを得ない。対する鳥栖は、10日の第31節磐田戦でJ1残留を自力で決めて、2連勝で勢いづいているうえ、豊田陽平、林彰洋、菊地直哉らを中心に、普段のリーグ戦と同じ陣容で乗り込んでくることが予想される。そのことを考慮すれば、第30節で苦杯をなめているC大阪としては、さらに厳しい戦いが待ち受けていることも、容易に想像できるだろう。

それでも、「まったく問題ないと思う。我々にはレベルの高い選手が本当に揃っている」と、C大阪のレヴィー クルピ監督は、この試合をまったく悲観はしていない。一発勝負のカップ戦に臨むうえでは、1点の重みがいつも以上に増すだけに、守備的な戦いというのも選択しがちになるものだが、攻撃サッカーを重んじる指揮官には、その考えも毛頭ない。「逆に攻撃的に行く。勝ち切らなければ次のステージに行けない。同点を考えられない試合なのだから、勝ちに行く」と、いつものC大阪のサッカーで、堂々と勝負に挑む。

また、天皇杯も、リーグ戦も、C大阪は目標達成のために、勝ち続けなければいけない状況は一緒。そして、10月末の鳥栖戦敗退後、そのショックを引きずらず、第31節F東京戦では敵地で2-1と勝利し、リーグ戦残り3試合への希望をつなげているのが、今のC大阪だ。そして、そのF東京戦で、柿谷の決勝点をアシストしたのが、GKキム ジンヒョン。ゴールキックから、持ち味の1つである精度の高いロングボールを桜色のエースに届け、チームの勝利に大きく貢献した。この守護神にとって、前回の鳥栖戦は、終盤のミスから失点を招いたこともあり、悔しさ残るものだった。彼にとっても、チーム同様、リベンジのチャンスがやってきたのだ。「鳥栖戦では絶対に勝ちたい」という21番は、「攻撃的に行く分、失点をしてしまうと、難しい試合になってしまうので、まずは(失点)ゼロで抑えたい」と、完封を誓う。柿谷、山口不在のなか、韓国代表GKの活躍は、キーポイントの1つになることは間違いない。

そして、「同じ相手に2度負けるわけにはいかない。ホームだから、絶対に勝たないといけない」というのは南野。「多少メンバーが変わっても、自分たちのやることは変わらない。しっかり勝ちきれるようにしたい」という18歳をはじめ、杉本健勇、扇原貴宏、山下達也など、C大阪が誇るタレントたちも、この一戦での必勝を期している。「曜一朗くん、螢くんがいなかったからとかは絶対に言われたくない。『自分がやるんだ』という気持ちでやっていきたい」(南野)、「この前やられた分、やり返す。気持ちでは絶対に負けないようにしたい」(山下)、力強く意気込みを述べるように、桜色のイレブンの戦闘態勢は整った。

第30節では攻めるC大阪、守る鳥栖という展開から、前半にゴールを奪いきれなかったC大阪が、後半、鳥栖のハードワークの前に次第に後手に回り、終盤のセットプレー絡みの2失点で敗れている。一方、C大阪がホームで2勝したうち、ヤマザキナビスコカップで逆転勝利したときには播戸竜二のアシストもあったが、その魂あふれるストライカーは、現在、鳥栖の一員。そういったところも含めて、因縁ある対戦となる今回の展開はどのようなものになるのだろうか。本気で天皇杯を取りに行く両者が、勝利にこだわる戦いを繰り広げるのは間違いないため、拮抗した戦いも想定されるだけに、今回は、サポーターも含めた、両クラブの総合力が試される一戦になるだろう。

以上

2013.11.15 Reported by 前田敏勝
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