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【J2日記】東京V:フレンドリーマッチ 東京Vvsウェスタン・シドニー・ワンダラーズFC(13.09.16)

東京Vが、オーストラリアのウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCとフレンドリーマッチを行いました。ウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCは、2012年に創設された新しいクラブにもかかわらず、参入初年度でAリーグ2012-2013シーズンを優勝するという快挙を果たしたクラブ。また、元日本代表の小野伸二選手も所属しています。その強豪を相手に、東京Vは、(GK)キローラン菜入、(DF)練習生、三渡洲舞人、吉野恭平、(MF)森勇介、中後雅喜、高木大輔、安田晃大、中島翔哉、(FW)高原直泰、練習生と、8日の天皇杯2回戦(vs長崎)に出場した以外のメンバーで挑みました。

相手は、オーストラリアらしい長身選手が多数いる中、東京Vは自分たちのスタイル通り足元へのパスをつないでいこうとしますが、シドニー選手の長い足でパスを遮断される場面も何度か見受けられまました。しかし、前半16分、中後のコーナーキックを「クイックな動きについてこれないと思っていました。(CKの)1発目だったし、狙っていました」ニアで素早く吉野が流し先制しました。すると、波に乗った東京Vが同19分、安田の強引な突破から、高原が決めてリードを広げることに成功しました。

後半になると、徐々にシドニーが主導権を握り始めます。15分に迎えたシドニーの決定機で、1本目のシュートはGKポープ・ウィリアムが好セーブで凌ぎましたが、こぼれ球を押し込まれ、1点を返されてしまいました。後半20分、シドニーは大幅にメンバーを入れ替えると、フレッシュな選手たちが躍動しました。何度も東京Vゴール前に攻め込み、シュートを放ちましたが、決めきれず。結局、2−1のまま東京Vが勝利しました。

練習試合とはいえ、海外のクラブと試合ができたことは「特に若い選手には良い経験になる」と、高原選手も語っていました。実際、「ボールの出し方とか、外国のチームの戦い方をしてくるなぁと感じました。J2のチームにはない戦い方。世界を感じることができました。相手も、自分たちのやろうとするスタイルを本気でやってくれたと思う。そのおかげで、自分がどの(レベルの)位置にいるのかわかった」(中島)。「シドニーは、蹴っておさめてくる戦い方ではなく、小野選手を中心にしっかりと足元でボールを動かして崩そうというチームでした。その中で、90分間1対1でも体を張れて、勝って終われたことで、充実感を感じることができました。小野選手のプレーを見て、常に周りをみて声をかけて、そのアドバイスで選手を動かしているところが本当にすごいと思いました。僕も、うしろ(DF)の選手として、見習っていけたらなと思いました」(吉野選手)。「(慣れない)サイドバックでの出場でしたが、それ以前に、対面した相手(Youssouf HERSI/背番号17)にことごとくやれてしまった。外国人選手とやる時は、ずる賢くやるのが日本人選手には必要で、ボールのないところでの駆け引きとかが非常に大事だったのに、その駆け引きでも負けていた。きょう一日、もったいない一日にしてしいまいました。でも、良い選手とできて、さらなる刺激になりました」(高木選手)など、世代別代表で国際試合を経験している若い選手たちも、貴重なオーストラリアのクラブとの対戦で得た課題と収穫に充実の表情を見せていました。

もう一点、三浦泰年監督は試合全体についても言及しました。「どんなに小さな練習試合であったとしても、我々にとってはビッグゲームだった。強いメンタルをもって臨んだが、90分間集中力を持ち続け、途中で投げ出すことをしなかったのは、映像として世間に流れること、たくさんのマスコミが記事にしてくれること、(小野)伸二を応援しに来た人も含め、これだけ多くのサポーターが詰めかけ、注目してくれているという環境が、選手たちをサボらせなかった」と、集まった1000人もの観客が作り上げた素晴らしい雰囲気に謝辞を述べました。
また、中島も、「こういう海外クラブとやらせてもらえるのも、いろんな人がこの機会を作ってくれたおかげです。試合自体も、運営の人や、その他関わってくれる人がるから成立した一試合。そういう方々への感謝は絶対に忘れてはいけないと思っています」と語り、素晴らしい経験の場を作ってもらえたことに感謝していました。

ウェスタン・シドニー・ワンダラーズFCにとっては、シーズン前の練習試合とはいえ「初めて負けた」(小野選手)。新シーズン開幕へ向け、また新たな課題がみつかったに違いありません。最後に、5月22日に飛び入りで練習参加した東京Vとの対戦について、小野選手は次のように語ってくださいました。

「東京Vは、1人1人の技術が高いものを持っていて、僕たちに無いものをもっているなと思いました。学ぶものがたくさんあったので、そういうものは、これから僕たちも取り入れていきたいなと思いました」 

以上

2013.09.16 Reported by 上岡真里江
(C)上岡 真里江

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