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【J2:第21節 群馬 vs 札幌】プレビュー:群馬はホームで今季初の連勝チャレンジ!札幌は今季初の3連勝を狙う!(13.06.28)

最下位は脱出したが降格の危機という現状は何も変わっていない。群馬は前節敵地熊本戦で逆転勝利を収めて9試合ぶりの勝点3を手にした。この勝利はチームにとって、とてつもなく大きい。だが1勝に安堵している暇はない。最下位岐阜との勝点差はわずかに2。今節の結果によっては再び22位に転落する可能性がある。長いシーズンもはや20節が終了し今節は折り返しとなる21試合目。10位札幌をホーム正田スタに迎える群馬は、今季初の連勝を成し遂げての降格圏脱出を狙う。

4月28日の徳島戦以来約2カ月ぶりの勝利は、エース平繁龍一の2ゴールによって導かれた。先制後にあっさりと逆転を許したチームは絶体絶命のピンチに陥った。そんな窮地を救ったのが平繁だった。55分、青木孝太のドリブルをペナルティアーク付近でかっさらった平繁は迷うことなく右足を振り抜き同点ゴールを突き刺すと、同67分には後列からドリブルで運んで執念の逆転弾。エースのゴールを決死の守備で守りきった群馬は、鬼門だった敵地で初勝利を挙げた。

起死回生の逆転劇で3勝目を挙げた群馬だが、横浜FC・徳島・熊本の3戦すべての決勝点は平繁。まさに「神様・仏様・龍一様」だ。獅子奮迅のパフォーマンスをみせている平繁だが試合後に笑顔はなかった。「勝ったことは良かったが、先制したあとに2失点してしまったことは反省しなければならない。こういう戦いをしていたら勝点は積み上げられない」(平繁)。群馬は、エースが発した言葉を胸に焼き付けてゲームに臨む。すべてはJ2残留のためだ。

2年ぶりに正田スタへとやってくる札幌は前節ホーム岐阜戦で大勝、今季3度目の2連勝を決めた。過去2回は3連勝が果たせなかったため、3度目の正直で3連勝を狙う。札幌は前節、横野純貴と内村圭宏が各2ゴールを決めて今季最多の4点をマーク。ただし、選手たちは試合内容に満足はしておらず、修正を加えて上州の地に降り立つことが予想される。群馬・秋葉忠宏監督は「札幌は前線の選手が常に隙を狙ってくるので、一瞬の隙も見せてはいけない」とスピードと決定力を備える札幌の前線について言及。警戒レベルを最大限に上げて札幌を迎え撃つ。

札幌のデータを見ると、ホーム3勝に対してアウェイでは6勝。敵地で勝利を積み重ねている。時間帯別の得点データをみると開始30分の得点は10で、G大阪の15に次いで2位タイ。早い時間帯に得点を奪いゲームを優位に進める展開が目立つ。一方の群馬は30分までの失点9で、鳥取12失点、岐阜11失点に次いでワースト3位タイ。早い時間帯に失点を許してリズムを失う試合が多い。今ゲームでは開始30分の攻防がポイントとなりそうだ。群馬は前節の勢いを活かして札幌ゴールを先に揺らして主導権をつかみたい。

折り返し地点を迎える21位群馬は、最近5試合で1勝3分1敗と持ち直してきた。4・5月の泥沼を脱して、チームは着実に成長を遂げつつある。前節熊本戦でアウェイ初勝利を挙げてホームへ戻ってきた群馬は、ホームで初めて連勝にチャレンジする。「ホームで連勝が狙える大きなチャンスなのでしっかりと連勝を決めて前半を折り返したい」(秋葉監督)。前半のラストゲームとなる今節は後半戦へ向けての重要な分岐点だ。

以上

2013.06.28 Reported by 伊藤寿学
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