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【J2:第21節 栃木 vs 京都】プレビュー:5位・栃木と4位・京都が激突!順位を引っ繰り返せる、この絶好機を栃木は物にしたい。(13.06.28)

リーグ戦の折り返し地点を迎える21節、5位・栃木は4位・京都との直接対決に挑む。J1昇格を争うライバルを叩き、同時に2位・神戸との差を少しでも縮めたい。互いの思惑が一致する一戦は、前半戦をいい形で締めくくり、後半戦に繋げる意味でも双方にとって重要な位置付けとなるはずだ。「直接対決で京都を叩き、勝点3を取らないといけない」と意気込むのは、勝負所を知るベテランの三都主アレサンドロ。順位を引っ繰り返せる、この絶好機を物にしたい。

前々節、栃木は神戸を相手に追い付いて勝点1を拾い、前節は逆に東京Vに追い付かれて勝点2を失った。ここ2試合、勝点3に見放されているが、しっかりと勝点を積み重ねられているとも言える。積み上げた勝点を無駄にしないためにも、1つの節目となる試合で栃木本来の試合運びをしたい。

勝点3をたぐるには、まずは失点しないことが求められる。そのためには、直近の試合で炙り出された、「失点の仕方が悪く、自分達の試合運びが出来ていない」(松田浩監督)課題を克服しなければならない。神戸と東京Vに喫した計5失点は、堅守・栃木にとってはあまりにも多すぎる。その中身を見れば、ほとんどが安易なミスが引き金となっていた。そろそろ負の連鎖を断ち切らなければ悪癖となり、後々まで尾を引くことになる。1つの対処法として廣瀬浩二は、「前半の45分、集中する」ことを挙げた。最低でも0‐0でハーフタイムを迎えるプランが崩れないように、立ち上がりから気を引き締めて試合に入りたい。

パスワークに長ける京都を無失点に抑えるには、中盤の攻防が鍵になってくる。前節、京都と対戦した水戸は、中盤で優位に立ったことで最終的に勝点3を掴んだ。「球際に行く選手と、サンドする選手がしっかり対応できれば、1つプレスを外されても2つ目で取れるはず」と廣瀬が言うように、局地戦を挑んでくる相手に対して適切な距離を取ることでボールを奪い、サイドチェンジからボールサイドの反対側にある広大なスペースを有効活用したい。持ち味であるカウンターの精度、迫力、スピードの3要素は、ここ数試合で増している。素早いプレスに後手を踏むことなく、狭いエリアを潜り抜け先手を取りたい。

前節、水戸に連勝を断たれた京都は、栃木戦が再スタートの場となる。栃木同様に試合終盤に失点を許して勝点を落としたものの、序盤は喰い付いてくる相手をパスワークで翻弄し、マークをはがしては決定的なシーンを作り出した。ところが、35分以降に勢いが止まると、そこからは我慢の展開を強いられた。試合後、大木武監督が指摘したように、自分達のサッカーが表現できている時間帯に、いかにゴールを取るか。今節はそこが勝敗を左右するポイントになるだろう。

特長である同サイドを執拗に突くこと、パスを回すことに神経を割き過ぎたチームに変化をもたらしているのが山瀬功治の積極性。昨季まではあまり見受けられなかった一発で背後を取る形など、バリエーション豊富な攻撃を駆使して堅牢な栃木のブロックを打ち破りたいところだ。

6月頭のG大阪戦から始まった、昇格候補との戦績は1勝2分1敗。0‐3の大敗からよく持ち直し、栃木はただいま3戦無敗と状態は悪くない。次に京都と当たる最終戦まで今季も団子状態は続くだろう。もしかすると、42節の京都戦は大一番になるかもしれない。その時に向けてアドバンテージを確保するために、「栃木はやり難い」と思わせるような試合ができたら言う事無しだ。6月の連戦をイーブン以上で終えるためにも、京都に苦手意識を植え付ける意味でも、やはり今節の重要度は極めて高いと言える。つまり、落とすわけにはいかない。無失点に抑え、しっかりと勝ち切る。そんな姿が見たい。

以上

2013.06.28 Reported by 大塚秀毅
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