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【J2:第21節 G大阪 vs 徳島】プレビュー:FWレアンドロにかわる『エース』に名乗りを上げるのは誰だ?!(13.06.28)

6月最後のJ2リーグ戦は、前節に引き続きホーム、万博記念競技場に徳島ヴォルティスを迎えての一戦。W杯予選、コンフェデレーションズカップ等に出場するためチームを離れていた日本代表のMF遠藤保仁、DF今野泰幸は25日の夜に帰阪したが、疲労を考慮して3日間のオフに。従って、今節の徳島戦は、ここまでの4試合と同様に代表選手を欠いての戦いになる。また、今月限りで契約満了によりG大阪を離れることが決まっているFWレアンドロ、MF家長昭博の二人も警告累積で出場停止に。G大阪としては選手層、組織力という点で真価を問われる一戦となりそうだ。

6連勝と好調の中で迎えた前節、岡山戦を引き分けで終えたG大阪。6月に入ってからの3試合はいずれも早い時間帯で得点し、優位にゲームを運んでいたが、岡山戦は逆に3分に失点。6月の戦いでは初めてビハインドを追いかける展開となったが、それでも慌てることなく、落ち着いてゲームを運び、40分にMF倉田秋のゴールで同点に。残念ながらそれ以上の得点を奪えなかったことでドローに終わったものの、これまでとは違う試合展開にもすぐさまチームを立て直し、冷静にゲームを運べたのは収穫という見方も。長谷川健太監督は言う。
「以前、代表選手がいない中で戦った3月の2試合、熊本戦と千葉戦のうち、千葉戦も同じように先制され追いつきはしましたが、もっとバタバタとしていましたからね。ですが、岡山戦はそこまでバタバタ感はなかったし、全員が慌てずに、自信を持ってボールを動かしていた。その中では終始、ゴールを獲れる雰囲気もあったと思う。そうやって自信を持ってやれているのはいいことなので、あとはゴール前でしっかり獲りきれるだけの力、迫力をつけていきたい」

これは選手たちも感じているところで「失点後もいい意味で淡々と、自分たちのサッカーをできたのは良かった」とDF丹羽大輝。ただし先制点の影響力を思えばこそ、先制を許したことへの反省は強く感じているだけに「試合の入り方に対する意思統一はしっかり図った上で、優位に試合を運ぶためにも今節は、先手をとった戦いを心掛けたい」と言葉を続ける。試合ごとに感じた課題をできるだけ早く改善していくことがチーム力を高める方法だと考えても、前節の反省を活かした戦いを期待したい。

注目はFWレアンドロに代わるFW陣だ。現時点でどの選手が先発を飾るのかは定かではないが、チーム最多の13得点をあげていた点取屋がクラブを離れることは予め分かっていたこと。しかも、規約によりFWロチャやMF宇佐美貴史といった新加入選手がJ2リーグに出場可能となるのは7月19日以降の試合となる。すなわち、今節を含めた4試合は必然的に既存のメンバーにチャンスが与えられることになる。その事実をFW平井将生やFW川西翔太、MF阿部浩之らサブに甘んじてきた攻撃陣がいかに受け止め、チャンスをつかみ取れるか。6月23日に行われた控え組中心の練習試合ではFW平井が2得点、MF阿部が1得点と結果を残したが、そうしたアピールをJ2リーグの舞台でも示せるのか。彼らの奮起に期待したい。

対する徳島は前節の千葉戦に黒星。先制を許しながらも粘り強く追いついたところまでは良かったが、その直後に再び失点を許し1−2と、今季2度目の連勝は実現しなかった。この試合で課題とされたのがG大阪と同様、追いついて試合を振り出しに戻したあとの『もうひとがんばり』。小林伸二監督の言葉をかりれば「ボールもまわり、足も動いていたし、シンプルにいく選手と、競る選手、裏をとる選手もいた」という攻撃を仕掛けられていたからこそ、フィニッシュをとりきれなかった事実はより悔しさが募る。その部分をいかに改善してくるか。加えてそうした攻撃をより有効に仕掛けるためにも、不用意な失点に関する課題は早急に改善したい。

G大阪と徳島との公式戦での対戦は今回が初めて。当日はおそらく、その初対戦を楽しもうと、徳島サポーターが多数来場することが予想される。その中で前半戦最後の戦いをどのような結果で締めくくり後半戦に繋げるのか。後半戦に向けた気迫を感じられるような、両チームの熱い激突を楽しみにしている。

以上

2013.06.28 Reported by 高村美砂
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