★【NON STOP J2】 -J2のススメ- 紹介選手一覧
---------------------------------
昨年の8月13日、F東京でコンスタントに試合に出場していた谷澤達也の千葉への完全移籍での加入が発表された。2008年シーズンの『フクアリの奇跡』といわれた最終節でのJ1残留、2009年シーズンのJ2降格、そして2010年シーズンのJ1昇格争いと悲喜こもごもの経験をした千葉から2011年シーズンにF東京へ移籍。F東京でJ1に昇格しながらもわずか1年半で千葉に復帰したのは「自分に大人げないところがあって、千葉をJ1に落としたままで移籍してしまった」という後悔の念とフクアリの存在が大きかったという。
「千葉に対しての思いは昔からずっと変わらないであるので、千葉とともに頑張りたいという気持ちはすごく強いのかなぁとは思います。うまくいえないけど、フクアリの雰囲気って最高だから、そこでプレーしたいっていう思いが一番強いのかなぁ。サッカーをやっていて楽しいなぁってホントに思える一番のスタジアムがフクアリかなって思います」
腰を落とした重心の低い体勢でのボールキープとトリッキーなボールコントロール。パワーとテクニックを併せ持ったドリブル突破。時にはブレ球の強烈なミドルシュートを放ち、時にはGKを嘲笑うかのような華麗なループシュートを打つ。天才肌の選手ならではの変幻自在なプレーももちろん魅力だが、『天然』な部分を持つ性格ゆえの言動が作り出すキャラクターもあって、谷澤はどのクラブでも愛すべきイジられ役の選手という存在だ。
だが、今季の谷澤は一味違う。攻守の連係がなかなか向上しないチームの中で、必死に動き回ってバランスをとる『大人』のプレーを見せ、今まで以上に「もっとみんなで話し合ってやらないといけない」とチームが改善すべき点を言葉にする。J1でのプレーを望む妻を「千葉をJ1に上げればいい話だろう」と説得した谷澤は、昨季はJ1昇格プレーオフ決勝戦で敗れてあと一歩で逃した千葉のJ1復帰のために必死に戦っている。
J2リーグ第15節・松本戦では値千金の決勝ゴールを奪い、谷澤の発言からチームとサポーターの連帯感を表わす言葉となった『俺たちジェフ!』のパフォーマンスを試合後に披露。パフォーマンスをやる前に他の選手が引き上げようとすると「俺の話を聞けぇー!」と叫んで千葉サポーターの笑いを誘った。見る者をワクワクさせるプレーとパフォーマンスでフクアリを沸かせる男を堪能するには、やはりフクアリに行くしかない。
以上
■6月の試合情報
6月8日(土)J2 第18節 神戸 vs 千葉(17:00KICK OFF/ノエスタ)
6月15日(土)J2 第19節 千葉 vs 横浜FC(19:00KICK OFF/フクアリ)
6月22日(土)J2 第20節 徳島 vs 千葉(18:30KICK OFF/鳴門大塚)
6月29日(土)J2 第21節 千葉 vs 東京V(19:00KICK OFF/フクアリ)
2013.06.04 Reported by 赤沼圭子