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【J2日記】京都:のぼりのぼって(13.05.31)

言葉は時に爆発力を持つ。言葉の意味よりも、その背後の状況が不明瞭の時ほどその力は強大だ。絵馬なんかが、それを表してくれる時がある。「○○くん ずっと一緒にいようね」なんて言葉。「クッ!」と苦々しく眺めるよりも、(もし、これが熟年離婚同士のカップルが願いを込めたものだったら…)と思うと、その言葉は急に色めきたつ(筆者だけかもしれないが……)。ありがちな「世界平和」の文字。(もしこれが、ショッカー隊員が夜中にこっそり抜け出して書いたものなら……)。そう思うと言葉が力強く語ってくる様な気がする(筆者だけだな、これは……)。切り取られた言葉の世界は奥が深いのだ。

今年から京都では「選手応援のぼり」をスタートした。てっきり、選手ののぼりの下に企業名や店舗名、或いは個人名が入るだけかと思っていたら、彼らスポンサーの皆さんのメッセージも入れられるのだと最近知った。

のぼりの下の切り取られた言葉。様々な力を持った言葉が居並ぶのである。京都の公式HPからその幾つかを紹介すると……。

「サンガに“福”あれ!陽介・こころ・貫太」(福村貴幸のぼり/写真1)
これを福村自身に聞いたら、のぼりにメッセージがあること自体は知らなかったが「(書いた人たち)知っています。多分あの子たちやと思います」と明るく答えてきた。こののぼりはお金がかかることを明かすと「そうなんですか?嬉しいですね」と喜んでいた。

他にも力の入った応援メッセージは……
「J1昇格!!全試合フル出場!!めぐみ&しゅん」(オ スンフンのぼり/写真2)
「笑顔で3ピース team yuta」(染谷悠太のぼり/写真3)
「輝けコージ! J1 ACL CWCへ!」(山瀬功治のぼり)
「私をACLに連れてって みや!!PIYO」(宮吉拓実のぼり)
などなど。

さて、ここからが本題。応援メッセージなのだが、その背景が読み解けず爆発力を持ったメッセージたちだ。

「池田一族」。グループの名前なのか、店舗なのか、或いは本当に池田さんの一族なのか。福村貴幸のぼりにメッセージが入っていたので福村本人に聞いてみると、「いや、ちょっと分からないです」という。

まだある。
「寝屋川より愛をこめて」(写真4)。これは下畠翔吾のぼりに入っていた。「寝屋川に住んでらっしゃるサポーターの方からのメッセージなんですかね?」と下畠から逆に聞かれたが、私にも本当のところはわからない。

極めつきがこちら。
「西京極SM同好会」。これを発見した瞬間、思わず「どういう意味やねん!」とツッコんでしまった(もちろん、心の中で)。これが誰ののぼりに入っているかは、ぜひ西京極でチェックしていただきたい。

力の湧きそうな応援メッセージ。思わずツッコミを入れたくなるメッセージ。西京極スタジアムを彩る「選手応援のぼり」のメッセージを、皆さんも作ってみてはいかがでしょうか。

でも、最後にひとつだけ。笑いと「人を傷つける」というのは紙一重のところもあるかと思います。選手には、彼らを心から応援しているご家族やサポーターがいます。面白いメッセージを書こうとする時は、そのご配慮もどうぞお願いいたします。

以上

2013.05.31 Reported by 武田賢宗
(C)武田賢宗

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