本文へ移動

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第9節 広島 vs 柏】試合終了後の各選手コメント(13.05.29)

●工藤壮人選手(柏):

「こういう展開になることはわかっていたし、守備に追われる時間が多くなることも理解した上での試合でした。何とかワンチャンスで仕留められればよかったんですけど、でも前向きに、勝点1を捉えたいですね。
前回の浦和戦の敗戦をふまえて、そこからどうするかということを監督がしっかりと考えて、選手が実行できたということ。浦和戦であれだけやられて、チームとして一人一人がどう向かっていくのか、チーム全体でどういう方向に向かっていくのか。今日は、チーム全体としてやることがはっきりしていた。意思の統一がされていて、チームがまとまっているなと感じました。誰1人として、ハードワークしていない選手はいなかった。

この結果は、ポジティブに捉えたい。このハードな日程の中で、選手みんなが戦っていた。チャンスは相手よりも少なかったが、それでも少なからずあったので、そこで仕留めればよかったんだけど、相手も実力を持ったチームですから。この引き分けで、いい形で中断に入れると思う。
ポジションはシャドーという位置づけで、そこから思いきった飛び出しや、相手より先に裏に出ることを意識して動いていましたが、相手もリスクマネジメントしていましたし、なかなかチャンスはつくれませんでした。僕自身としては、まずはやられないように、守備から入りましたね。今までチームが忘れかけていたこと、しっかりとリトリートして相手を待ち構えてから、機を見てカウンターをしかけることも含め、一人一人の頭の中が整理されていました。僕個人としても、このポジションで出来る限りのことはやれたと思います。できればゴールしたかったのですが、こういう状況で、なんとか勝点1をとるために頑張れたと思います。

代表にこれから行くわけですが、疲れは関係ない。僕自身、日本代表でまだまだ挑戦しなければいけないし、トライしなければいけない立場。失うものは何もない。しっかりと吸収できることは吸収して、チームのために戦いたいですね。
浦和戦後も今日の広島戦の後も、相手の選手から『頑張ってこい』と声をいただいた時は嬉しかった。そういう人たちが期待してくれている、応援してくれていることを感じました。本当にほとんどの選手が声をかけてくれました。佐藤寿人選手や青山敏弘選手、森崎和幸選手など。水本裕貴選手は、試合中から声をかけてくれました。ボールキープの時、『休む間もないけど、頑張ってこいよ』と声をかけていただきました。すごく嬉しかったですね。
水本選手は日本代表に入ってもおかしくない実力の持ち主。マッチアップしていても強さ・気迫をすごく感じました。まだまだ僕もそれを上回らないといけないと思うし、そういう選手とバチバチ当たれるように、もっともっと成長しなければいけない。明日からはいい機会になるので、必死でやってくるだけです。
寿人さんとは試合後、ユニフォームを交換していただきました。『自分らしさを出して頑張ってくれば大丈夫だよ』と声をかけてもらったし、そういう一言一言が僕にはすごく刺激になります。ありがたい言葉ですし、すごく気にかけてくれている。そういう人たちに自分が代表で頑張っている姿を見せられるように。できれば試合に出て日本のため、僕自身の成長のため、頑張りたいです。

寿人さんはゼロックススーパーカップの時も『(ユニフォームを)交換しようか』と言っていただいていた。僕も『交換してほしい』と言っていたんです。今日もお互い、全力でやり合いました。寿人さんも大きいチャンスがありましたから悔しいとは思いますが、こうやって素晴らしい選手と同じピッチで戦えることは、すごく誇りに思います。そこで結果として上回れるように頑張りたいです。

守備の面でも毎試合、手応えを感じていますし、頭を使って守備をしています。今日もマッチアップしていた水本選手になるべくボールを渡すというか。少しでも、千葉選手が持った時にビルドアップのところで森崎選手のところに嫌らしいポジションをとろうと考えた。相手が気にかかるような、いいポジショニングがとれたと思います。浦和戦の時も、いい形でボールを奪った後に自分が出て行ったりして、守から攻、攻から守への切り替えのところも、自分では整理できていると感じています。攻撃の面で評価されていますが、守備面でも、僕としてはチームのために、攻撃同様少しは貢献できているかなと思う。
守備はしっかりと頑張らないといけない。攻撃でも1人でドリブルして、力を出せる選手ではない。しっかりと代表ではコンセプトを吸収すること。細かなところも勉強になると思うので、まずは守備を頑張って、そこから自分のよさである、前線への動き出し、ダイナミックな動きで違いを出していきたいですね。

西川周作選手からは『また明日ね』と言ってもらいました(笑)。西川選手は代表の常連ですし、少しでもいろいろ聞けたらいいと思います。僕自身は0からのスタートなので、一つ一つ、細かなところまで勉強になることが多い。すごく楽しみです」

●佐藤寿人選手(広島):

「今日は勝たなければいけなかった試合。十分に勝つチャンスもあった。もちろん相手が守備に力を注いでいたし、突破をしても最後のところで身体を張っていた柏の良さもあった。
でもそうは言っても、スコアを動かすためにあと一歩、クオリティが足りなかった。クロスやラストパスの最後の精度ですね。そこまではうまくできていたんたけど、最後の具体的なところ。ゴールを生み出す何かが……。もったいなかった。でも、そこまではうまくできているわけだし、最後のところの質を高めていく必要があります。突破もできているわけだから、ラストパスやクロスでシュートを打てるかどうか。状況を打破する回数に対して、シュートの本数が少ない。ミカ(ミキッチ)があれだけ右サイドを突破できているのに、そこからシュートにつながっていない。合わせることは必要だと思います。突破するためにサッカーしているわけではないし、最後にゴールを奪うためにやっている。極端な話、突破できなくてもパスさえ通せればいい。むしろ、そっちの方が得点を生み出せるのかもしれないくらい。今はいい突破ができているので、いい部分をその次の作業につなげなければいけない。
ビルドアップの部分ではスムースになってきた。シオ(塩谷司)も推進力が出てきたし、武器になっているから。序盤戦と違い、今は良太(森脇・現浦和)の名前も出てこないくらい、シオがフィットしている。チームとしてもよくなっているし、うまくボールを引き出して前のコンビネーションから得点ができている。今日もギリギリのところまでいけていたんだけど。
いい状態にきているので、今、中断に入ることがもったいないくらい。悪くない順位だし、数字も、そこそこは出せている。ここから上積みできれば、タイトルも見えてくる。そういう欲も持たないと。一度優勝して満足したり、これくらいでいいだろうくらいの気持ちでいたら、成長できない。もう一度優勝する、そういうモチベーションを持たないといけない。

10年連続二桁得点はできればホームで達成したかった。今日は平日にも関わらず1万人の人たちがスタジアムに来てくれていた。そういう人たちの前で決めて、すっきりと中断に入りたかったです。でも、すごくいい状態でやれているので、そこを合わせれば、もっともっと後半戦で得点を積み重ねることができると思う。いい中断期間にしたいですね。

試合後、工藤選手とユニフォーム交換しました。シーズン入る前、ゼロックス・スーパーカップとなどで一緒になることがあって『今年、ユニフォームを交換しようか』と話をしていた。(代表で)頑張ってきてもらいたい。さすがに今日の明日なのでブルガリア戦の出場機会は難しいと思うけれど、Jで結果を出した選手がああいう形で代表に入ったわけだし。もちろん、海外でプレーしている選手たちはいい選手ですが、Jでプレーしている選手が劣っているかというと、全くそんなことはないと思う。個人的にはJでプレーしている選手に頑張ってもらいたい。遼一(前田・磐田)には気持ちを切り替えて頑張ってもらいたいし、Jのプライド、日本で戦っているプライドを見せてもらいたいです。
工藤選手は真面目ですね。吸収しようという姿勢が素晴らしい。話をしていても、それはすごく感じます。学ぶ姿勢を持てているから、どんどん成長しているし、もっともっと成長できるストライカー。ストライカーっぽい選手だなと感じますし、最近はそういう選手が少なくなってきている。若いFWには、自分が点をとるという気持ち、そういう姿勢、オーラを常に持って欲しいから。
僕が代表に呼ばれない理由?それは…おっさんだからじゃないですか(笑)。あと5歳くらい若ければ、呼んでもらえたかもしれません。でも、31歳になっても、まだまだ伸びしろがあると思っている。逆に経験を重ねていく中で、さらに成長していけるし、しっかりと結果も出していきたい。代表でプレーできなくても、成長できることを示していきたいですね」

●森崎和幸選手(広島):

「ボールは回せたんだけど、縦パスが入った後にスピードアップできなかったですね。
柏は前節の敗戦が相当痛かったのか、かなり守備に重きを置いて割り切った戦いをしていました。向こうの狙いは失点0でいきながら、ワンチャンスをものにする、という考えだった。カウンター一本にかけていたとわかったので、ウチもボールを持ててはいるけれど、どこでリスクを冒して、バランスを崩さずにやれるかどうか。そういう意味では、我慢を強いられる時間が長かった。点が入らなかったことは事実だし、もう少しリスクをかけてもよかったかなと思います。もう少し大胆さが必要だった。勇気を持って縦パスを入れたり、クサビを入れた後にもう一度動いてボールをもらってからのミドルシュートとか。やはり、シュートが少なかったと思います。
こういう試合はセットプレーで、決めていきたかった。CKが8本あったのに決められなかったは悔しい。その中で1点でも入れば、相手も前に来ざるを得ない。そうなると、こういう試合は楽になる。
後半は自分も持ち上がってボールを運びながら縦パスを入れたりしたけど、そこからがもう少し…。ヒサ(寿人)が裏を狙ってくれていたので、もっと裏を狙うパスを入れてもよかったかなと思う。僕自身も横パスが多くなり過ぎて、安全なところばかりにパスを出した悔いは残ります。
これから他のチームも、こういう戦いをしてくるところもある。去年もそういうチームに対して苦しんだし、そこは自分たちの課題。ただ、何回かチャンスはあった。こういう試合は、ワンチャンスをモノにできる精度、決定力が大事になってくる。やっているサッカーは間違っていないと思うし、ミドルシュートをもっとたくさん打って、アクセントをつければよかった。何本か打てば、入るかもしれないし、相手に当たって入ることもある。そういう意識を、チーム全体で共有できれば、守備的な戦いをしてきた相手にも勝てるかなと思います。
自分たちの守備としては、相手が出てこなかったから。前半は1本、抜け出されてバーに当たったシュートがありましたけど、その他はほとんど前に出てこなかったので、怖さはなかった。ただ一発のあるチームなので、そのリスクマネジメントを注意しながらやっていました。
コンディションとしては、まだまだ本調子ではない。これから夏場を迎えるので、そこで少しずつコンディション上げていって、秋くらいにピークに持ってきたいですね」

以上
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

J.LEAGUE TITLE PARTNER

J.LEAGUE OFFICIAL BROADCASTING PARTNER

J.LEAGUE TOP PARTNERS

J.LEAGUE SUPPORTING COMPANIES

TOP