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【J2日記】神戸:「恩返し」(13.05.27)

有田光希が神戸の選手として初ゴールを決めた。奪った相手は昨シーズン1年間、お世話になった愛媛。そして慣れ親しんだニンジニアスタジアムだった。

有田は今季開幕戦でスタメンを張った。だが、思うような結果が残せず、試合から遠ざかっていた。少し前の有田なら、おそらく心が折れていたかもしれない。昨季は愛媛のエースとして14ゴールを挙げ、神戸でも開幕スタメンを勝ち取った。その自信が、たった1試合の、しかも前半で失ったのである。
いつと変わらず、練習後には“サービスし過ぎ”なくらいサポーターと談笑していたが、心中は穏やかではなかったはずだ。

ただ、有田は練習で夢中になってボールを追いかけ続けた。パスの受け方、前を向く動作、シュートもアシストもできる器用さなど自分の持ち味を伸ばし続けた。「いつでも試合に出られるように準備はしておこうと思って」走り続けた。
すると、徐々に試合に出る機会も与えられ始めた。そんな経緯を経て迎えたのが、5月19日のJ2第15節、アウェイの愛媛戦だった。

有田がピッチに入ったのは67分。岩波拓也のJ初ゴールで先制したものの、なかなか追加点が奪えない状況での投入だった。
愛媛のサポーターからは愛情あるブーイングと共に、有田へのエールも送られた。「(ニンジニアスタジアムに立った時)懐かしいなぁという感じがあった。自分の中で愛媛のホームは特別なものがあるので」と有田はその時を振り返る。昨シーズン10得点を挙げた縁起のいいスタジアム。結果はすぐに出た。
70分、大屋翼のクロスを田代有三が頭で落とし、抜け出した有田が左足で合わせて追加点を挙げる。その直後、愛媛に1点を返されたが、その勢いを断ち切るように再び有田がゴールを奪った。

最終的な結果は2−4で神戸が勝利。有田の2ゴールが神戸に勝点3を呼び込んだ。
その試合から3日後、練習後に話を聞くと有田はこう言った。「(自分のJ初ゴールが)愛媛で良かったと思ってます」

以上

2013.05.27 Reported by 白井邦彦
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