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【J1:第1節 仙台 vs 甲府】プレビュー:2013年モデルでゴールを目指す仙台と甲府。厚く、そして熱い攻撃を見せることができるか。(13.03.01)

3月2日に、いよいよJ1が開幕する。「いよいよ始まる、という気持ちです。今年にかける思い…復興の先頭に立つ、希望の光になるという思いを継続してシーズンに入ります」とは手倉森誠監督。昨季にクラブ史上最高順位の2位でシーズンを終えた仙台が、それより高い場所を目指す2013シーズンをホームで迎える。

ユアテックスタジアム仙台に迎える対戦相手は、昨季のJ2王者・甲府。J1で仙台と甲府が対戦するのは2011年第25節以来3度目だが、顔合わせ自体はかなり前から続いてきた。Jリーグが2部化する前、Jリーグ(現在のJ1に相当)のすぐ下に位置した当時のJFLに在籍していた甲府サッカークラブが、1995年にヴァンフォーレ甲府に名称を変更(翌1996年までは同名でアマチュアクラブ)。そして同年からブランメル仙台(現ベガルタ仙台)がJFLに参加した。リーグ戦での対戦はこの時からだった。20周年を迎えたJリーグの歴史のなかで、この二者はそれぞれ経営危機も経験しながら、今ではJ1で複数回の対戦経験を持つようになったのである。

そんな歴史を持つ両チームの2013年モデル初対決は、それぞれシーズン前の準備期間で磨いてきた攻撃に厚みを持たせられるかどうかが、ポイントとなる。
昨年のJ2で最終節までに24試合連続不敗記録を達成した甲府は、その勢いを持って乗りこんでくる。そのときの攻撃を支えたダヴィとフェルナンジーニョの移籍によって、城福浩監督はある程度攻撃を再構築することが必要になってしまった。しかしウーゴ、レニーという新外国籍選手、平本一樹や羽生直剛ら経験豊富な日本人選手を補強。そして創造力ある金子昌広やパワフルな河本明人のように、楽しみな新人も加わった。「二列目の人材が豊富で、彼らをどう生かしてくるのか注意したい」と手倉森監督は警戒する。1トップに入ると思われるウーゴに対して、二列目の選手たちがどうサポートするのか。新しい甲府の攻撃に加わった厚みに注目だ。

ホームの仙台は2月26日にACLを戦ってから中三日での対戦となるが、「(公式戦を)一試合こなしていることをアドバンテージと考えています」(太田吉彰)と、試合勘やACLの課題のフィードバックという点などを前向きにとらえている。
仙台の攻撃の中心は赤嶺真吾とウイルソンの2トップだ。二年連続で14得点を達成した赤嶺は今季も二桁得点を目指し「ホームで勝って勢いをつけたい」と意気込む。彼は対甲府戦二試合連続得点中でもある。相棒のウイルソンも開幕を前に調子を上げ、「今は100%に近い状態。マークは厳しくなるだろうけれど、それを逃れるための術を実践していきたい」と頼もしい。
とはいえ、昨季に二人合わせて27得点を叩き出した彼らを、盛田剛平や土屋征夫といったベテラン達が野放しにするはずもない。仙台は相手の激化したマークを振り切って攻撃力を増やすために、攻撃のバリエーション増加を今季のテーマとしている。そのため、この2トップだけでなくどこからでも点を取るために各ポジションが奮起している。特に二列目の選手たちは「どんどんペナルティエリアで点にからむプレーを増やしたい」(梁勇基)、「優勝には僕のようなトップ下の選手にもっとゴールが必要」(太田)と、ゴールへの意欲を見せている。強力2トップに昨年以上に多くの人数がからんで、厚みある攻撃を見せたいところだ。

開幕を心待ちにしていたサポーター達の応援によって熱さを加え、2013年もまた、両チームは積極的にゴールを目指す。

以上

2013.03.01 Reported by 板垣晴朗
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