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●宮本恒靖選手：
「今日は皆さん、お忙しいところありがとうございました。おかげさまで１５０００人を越える人が集まってくれて非常に嬉しく思っています。自分自身９０分最後まで走りきれました。みんなにも助けられてゴールも決められて、息子ともあんな形で一緒にサッカーをするとは思わなかったですし、本当に思い出に残るいい１日になりました。本当にありがとうございました」

Q:息子さんのキックインのパスを受けた時の感想を教えてください。
「昨日ちょっと練習してみたんですけど、蹴り方を変えていたので…まっすぐきたので普通に驚きました」

Q:試合でフェイスガードつけたり、オーバーヘッドを狙ったりしましたが、用意していたネタは全て出し尽くされたのでしょうか？
「そうですね、あれがいっぱいいっぱいでした（笑）。（全てご自身で用意された？）フェイスガード付ける付けないというのは前々から言われていて、でも自分で付けていくのはさすがに恥ずかしかったので、何かストーリーがあれば、と言っていたのですが…突然の形になりましたが、ああなりました。あと、オーバーヘッドに関してはやれよ、やれよと周りからも言われていたんですけど、あのボールがきて胸にくるくらいで思ったので…イメージはもう少し高く上げて、という感じだったんですけどね」

Q:一言で自分のキャリアを言うと？
「My Heart。魂こめてやりました」

Q:引退発表がシーズン終了後だったので今日改めてファンの方に挨拶されるということでしたが、いろんなメッセージが込められた挨拶でしたが、どんな思いを混めて最後の言葉を言われましたか？
「やはりＪリーグが出来て２０年が経って、本当に素晴らしく…代表チームも強くなって、いい成長をみせているサッカー界だとは思いますが、でもその成長のスピードを、歩みを止めてはいけないと思っています。２０年経ってスタジアムなり、環境なり、文化的なものは整って来たように思うのですが、もう一段階上を目指すためには、いろいろな人のマインド、意識を上げる必要があると思っています。そういう意自分の引退試合のメッセージとして泣いて終わるのではなく、何かを伝える場にしたかったですし、これからみんなでそういうものを作っていきたいと思ってああいう言葉を用意しました」

Q:横断幕に、サッカーを大好きにさせてくれてありがとう、というものがありました。そのメッセージにどんな思いがありますか？
「サッカーというスポーツを自分というフィルターを通して知ってくれた、そして、魅力に取り憑かれてどんどんスタジアムに足を運ぶようになってくれたと思いますし、そういうものをさっきも言ったように、自分の周りの人に伝えてほしいと思いますし、そうすることで日本により、サッカー文化が根付いていくようにしてもらいたいなと思います」

Q:今日懐かしい選手たちとプレーしました。それぞれのチームで戦ってみて、一番印象的だった出来事は何か？今後FIFAマスターに行って、今後のことを模索すると思いますが、今後、どういう風に日本のサッカーに関わって行きたいというイメージがあれば教えてください。
「ガンバではプレーをしていて中盤の選手にうまい選手がいるなとか思っていましたし、DFラインでオフサイドにするタイミングとか、同じようなイメージでプレーできた…というのは代表やガンバで一緒にプレーした、（中田）浩二とか、（中澤）祐二とか（山口）智とかシジクレイとか、と同じイメージでプレーできたのは楽しかったです。神戸ではポジションを変わりましたが…あれも懐かしかったですね。今後は、FIFAマスターに行って、たぶんビジネス的なバックグラウンドを持った人たちと交流する事になると思うし、自分の知らない部分を知る事になる。自分としては、こういうサッカーの現場に近い、ピッチに近いところを経験していますが、それ以外のところをこれから経験して、何が見えるのか、楽しみにしているし、１年という短い期間ですが何が見えるのか、それを知りたいと思います。（一緒に戦った選手たちは、宮本選手のことを普通の指導者にならないだろうと言っていた選手がいましたが。）そういう指導者の立場になった事はないので、そういう人たちの考えは分からないので何とも言えないですが、自分自身をもっと磨きたいなと思っています」

Q:ガンバでも代表でも神戸でもキャプテンをしたと思いますが、日本サッカー協会のキャプテンも狙っているんでしょうか！（播戸竜二選手／Ｃ大阪　より質問）
「将来キャプテンというものがあるのか分からないのでそれを目指すとかはい言えません。いいですか？（なりたいという願望もあるんですか？）どんな形になるか分からないですが、日本のサッカーをよりよくしていきたいと思いますし、その状況に応じていろいろと自分の将来をしっかり考えてトライしたいと思っています。そこに関してははっきり言えません。いいですか？（播戸：キャプテン宣言ありがとうございました！）」

Q:最後の試合は大雨。今日は快晴でした。宮本恒靖らしいプレーを出したいと試合前におっしゃっていましたが、それは出せましたか？最後の試合に点数をつけるなら？
「らしいプレーは…３−５−２のリベロ的なポジションを２チームでやったのでロングボールは蹴れるなと思いながらやっていましたし…そう言うのはいくつかあったと思います。点数はつけられないですが、シュートは枠にいかなかったし、あんなにチャンスをたくさんもらったのに…でも最後までケガなくやれたという意味では良かったと思います」

以上