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【J2:第3節 松本 vs 北九州】プレビュー:求めるものは“勝点3”。闘志をむき出しにした全員サッカーで、北九州のアタックを封じたい松本(12.03.16)

松本でのホーム2連戦となる第3節の対戦相手はギラヴァンツ北九州。Jリーグ初年度はリーグ戦1勝に終わるなど苦しみ抜いたものの、昨シーズンは三浦泰年監督のもと、才能に恵まれながらも出番を得られなかった若手選手を多く補強し、上田真之介・J's GOAL北九州担当いわく「勝率1600%アップ」の大躍進を果たしている。今シーズンは勝点82を目標に掲げており、上位進出が期待されているチームだ。いずれにせよ厳しい戦いになるのは間違いない。

そんな北九州に抱くイメージはやはり『ボールを繋ぐパスサッカー』だ。中盤をダイヤモンド型にした4-4-2のフォーメーションで、テクニシャンの揃う中盤が丁寧にボールを繋いで相手を崩していく攻撃的サッカーのイメージは強いが、「しっかりボールを動かしてチャンスを作るチーム。でも若い選手を獲得してまた新しいことを始めているようだ」と反町康治監督は、これまでのイメージに捉われ過ぎることに警戒感を強めている。事実、開幕以来北九州はそのサッカーの熟成を目指すべく3-5-2の新フォーメーションを採用しており、2戦終わって1敗1引き分けと、今は産みの苦しみの途上にあるようだ。

ただ、それでも安田晃大・木村祐志・森村昂太といった中盤が、池元友樹・端戸仁のスピードに優れたFWにチャンスを供給するという軸はブレることはないだろう。
ならば松本は、全員攻撃・全員守備のタフなサッカーで勝機を狙いたい。最前線からボールホルダーにプレッシャーをかけ続けることで、北九州の武器を封じることが出来れば、ゲームの主導権を握ることが出来よう。幸い、最終ラインとボランチの連動によるディフェンス面にはある程度の手応えが出てきた。あとは攻守において3-4-2-1の肝でもある、両ウィングバックがいかに高い位置で勝負出来るかだ。
前節で途中出場し、サイドを活性化させた玉林睦実も「この位置(ウィングバック)がこのフォーメーションの肝だと思う」と決意を述べる。ミスを恐れるあまり消極的になってしまい、セーフティーにゲームを進めるのではなく、松本の武器でもある闘志をむき出しにしたサッカーで前を向き続けたい。「(スタメンで出たら)90分間というより、最初から全力で飛ばしていきたい」と玉林が語るように、90分間を全力勝負。全員が前を向き続けて高い位置で勝負するのが松本の味。何より、ハードワークで負けていては勝負にならない――。選手たちの口から出た、共通の言葉だ。

ホームゲームで消極的な戦いは許されない。求めるものは、あくまでも“勝点3”。最後の最後、残り1秒まで記念すべきJリーグ初勝利を狙って、走り続けてほしい。

2012.03.16 Reported by 多岐太宿
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