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【キャンプレポート2012:栃木】2月13日(月):宮崎2次キャンプ総括レポート(12.02.14)

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都城での2次キャンプ最終日は横浜FCと45分×2本(1−1。1−1)のトレーニグマッチを実施。この日のテーマは、前日のG大阪戦(45分×3本。1−0。0−0。0−3)の反省を活かすことにあった。

宮崎市綾町で行った出稽古ではキャンプのサバイバルを勝ち抜いた11人が先発に名を連ね、G大阪を相手に「しっかりゲームをコントロール出来た」(松田浩監督)。栃木の持ち味であるオーガナイズディフェンスで苦しい時間帯を耐え抜き、今季のひとつの武器になりつつある菊岡拓朗を軸としたポゼッションで試合のリズムを作り、河原和寿がミスを見逃さずにチャンスを先制弾に結び付けた。2本目も栃木の強みを発揮して無失点。しかし、3本目は集中力が切れて大量失点を招き、本来の姿は鳴りを潜めた。

「キャンプの最後だからしっかり締めよう。昨日の良い流れを途切れさせないように」(松田監督)と共通認識を持って臨んだ横浜FC戦だったが、連戦の疲労からか切り替えの部分で後手を踏む機会が多く、アタッキングサードにボールを持ち込んでもミスが続発。チャンスを自ら潰し、やや不運な形でカウンターから失点を食らった。2本目にもあっさりと裏を取られて失点。今季の失点傾向として攻めている時間帯での安易な失点が目に付く。カウンターがお家芸の栃木としてはお株を奪われている。それだけに、カウンター対策は開幕までに是が非でも改善しておきたいポイント。昨季はこれまで栃木が得意としたカウンターにハマるケースが多々あり、順位が下のチームから勝点を取り逃した。力が拮抗、あるいはやや上のチームには互角以上の戦績を残しているだけに、「順位が下のチームには取りこぼした。そこを解決しないと昇格の道は見えてこない」(松田監督)。

栃木のゴールは大和田真史と久木野聡が奪ったもの。大和田のゴールは今季初めてセットプレーの流れから生まれた。開幕前だけに手の内を見せないためにも「(蹴るポイントは)ニアかファーくらい。あとは個々人でやっている」と松田監督が言うように、具体的なトレーニングは行っていない。それでも、セットプレーにおける當間建文の存在感は別格で、必ず1試合に1回はヘディングから相手ゴールを脅かしている。ゴールこそまだ挙げていないが、昨季ヘディングでのゴールで開幕ダッシュに貢献した渡部博文(柏に復帰)以上のゴール数が期待できる。J1を相手にしても連戦連勝を飾った當間の絶対的な高さは、守備はもちろん勝敗を分けるセットプレーでも大きな武器になるはずだ。

G大阪戦の流れを継続できずに勝ち切れなかったが、横浜FCに先制されても負けなかった点は評価できる試合だった。

2次キャンプでも戦術浸透が大きなテーマとしてあった。既存メンバーを先発に数多く組み込んだにしても、G大阪から成果をあげられたように日に日に戦術は心身に染み渡っている。ベースが出来つつあるだけに、今後は肉付けする作業に時間を費やせそうだ。例えば前線からのプレッシングや新たなアタッキングパターンの構築など。

開幕が近付くにつれておぼろげながらスタメン候補が見えてきたが、パウリーニョ、本橋卓巳、鈴木修人と軸となる3人の状態が不透明なボランチに関しては模索が続いている。2次キャンプでは5試合で計8通り組み合わせを試した。前日は高いパフォーマンスを披露したのに翌日は精彩を欠くなど安定感に乏しく、どのコンビも松田監督を納得させるには至らなかった。パウリーニョが復帰するまで戦術眼に長ける高木和正を状態の良い選手とコンビを組ませて乗り切るのが最善の策になりそうだ。

まだまだ監督が求めるサッカー、選手がやりたいサッカーには程遠いが、そのギャップを埋めるために日々あがき続けている。トレーニングではプレーが止まる度に選手間で話し合い、トレーニングマッチのハーフタイムには活発にコミュニケーションを取っている。練習場とホテルを行き来するバスの中も議論の場になっている。問題を先送りせずに確実に塗りつぶしていく作業を怠っていない。開幕してからも継続してそれが出来れば、栃木は右肩上がりの成長を遂げられるはずだ。強くになるために、歩みを止めない。

以上

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3月3日(土)13:35キックオフ/国立
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2012.02.13 Reported by 大塚秀毅
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