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【2012シーズン始動!ニューカマー・レコメンド】Jの歴史にその名を刻む、偉大なる左サイドの鉄人:服部公太(広島→岡山)(12.02.12)

2012シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
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2002年11月30日、札幌ドームでの札幌戦が鉄人の驚異的な記録への静かなスタートだった。その後、2006年4月26日のヤマザキナビスコカップ対千葉戦で「主力を休ませる」というチーム方針によって先発から外れるまで、服部公太はリーグ・カップの全公式戦143試合でフルタイム出場(リーグ戦では2007年10月6日の対磐田戦までの171試合(J2含む)。J1のみであれば126試合連続フルタイム出場。いずれもフィールドプレーヤーとしては史上最高)。2005年には右肘脱臼をした状態でも試合に出場し、右肘に大きなギブスとテーピングを巻いた状態で3試合連続アシストを記録。2001年に両足の甲を骨折したままプレーを続け、シーズン11アシストを記録するなど、怪我に非常に強いタフネスぶりを発揮。広島のサポーターは深い敬意を込めて、彼を「鉄人」と呼んだ。

朝食では必ず多品目の食品をとり、炭酸やジュース類は飲まない。真夏でも寝室にクーラーはつけず、遠征先のホテルでもわざとテレビをつけっぱなしにするなど、できるかぎり自宅に近い環境をつくり「日常」を崩さない。念入りな身体のケアも含め、24時間の全てをサッカーのために設計できる強靭なプロ意識こそ、服部が偉大な記録を打ち立てた大きな要因だ。

その上、彼にはどんな戦術にも柔軟に対応できるクレバーさと技術がある。受け手のスタイルに合わせて自在に変化をつけられる正確無比のクロス。ドリブルの切れ味も健在で、アーリークロスだけでなくえぐるプレーも見せる。90分間、左サイドを間断なく上下動を繰り返し、攻守にわたってチームを活性化させるプレーも、服部の真骨頂。監督の要求に合わせて、自分のプレースタイルを微調整できる柔らかい頭脳があるからこそ、8人の監督の下でレギュラーの座を渡さなかった。

2009年にフェアプレー個人賞を受賞。2003年シーズン以降、1度も出場停止処分を受けていないなど、彼のフェアなプレー態度は若手の模範。戦術・技術だけでなく、プロのあるべき姿を学ぶ「生きた模範」が岡山に加入したことは、若いチームにとっては非常に大きなメリットとなるだろう。しかも、服部と共にプレーしたチアゴや桑田慎一朗という存在も岡山にはいる。服部のクロスに彼らが飛び込み得点を量産するシーンが、目に浮かぶようだ。

昨年11月26日、広島ビッグアーチでのラストゲームでは選手とサポーターが一緒になって服部のチャントを合唱。青山敏弘など彼を慕う選手たちが背番号17のユニフォームを身にまとうなど、全ての人から惜しまれつつ広島を去った服部には今、夢がある。岡山をJ1に昇格させ、選手として再び、広島ビッグアーチのピッチに立つこと。そのために服部公太は、単身ではなく家族と共に、岡山にやってきた。34歳の自分を高く評価し、真っ先に誘ってくれたクラブと影山監督に報いるために。

以上

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2012シーズンキックオフ!
FUJI XEROX SUPER CUP 2012
3月3日(土)13:35キックオフ/国立
柏レイソル vs FC東京

※同日開催 NEXT GENERATION MATCH
10:40キックオフ
U−18Jリーグ選抜 vs 日本高校サッカー選抜
※チケット好評発売中詳細は【こちら】


2012.02.12 Reported by 中野和也

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