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【J2:第31節 富山 vs 札幌】レポート:札幌5試合ぶりの勝利。新体制2戦目の富山はゴールが生まれず7連敗。(10.10.25)

10月24日(日) 2010 J2リーグ戦 第31節
富山 0 - 2 札幌 (13:04/富山/8,412人)
得点者:18' 内村圭宏(札幌)、53' 上里一将(札幌)
スカパー!再放送 Ch183 10/25(月)深01:00〜
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札幌が5試合ぶりの勝利をつかみ、富山は10戦勝ちなしの7連敗になった。札幌の2得点は気迫とテクニックによる内容の濃いもの。安間貴義監督になって2試合無得点の富山は次戦でまずゴールを挙げることが目標になる。

立ち上がりは富山がペースをつかむ。コンパクトに構えて出足もよく、ボールを奪うとスピーディーに攻めに転じて好機を作った。一方のサイドバックが素早く高い位置まで進出して起点となり、前方のスペースにFW苔口卓也らが走り込む。安間監督のもとでトレーニングしてきたサイド攻撃の形を何度も披露した。12分にはFW黒部光昭のポストプレーから苔口がシュート、17分にはDF谷田悠介の左サイドからクロスをFW関原凌河、黒部、関原とつないで決定機を迎えたがシュートはGKの正面を突いた。

しかし、流れとは逆に先制点は札幌へ。18分、FW内村圭宏がGKのキックをブロックしたボールがそのままゴールに転がり込んだ。富山のGK内藤圭佑はルーキーで今季初先発。これまでベンチ入りもなく、チーム内競争を促している安間体制ならではの大抜てきだったが、ほろ苦いデビュー戦になった。バックパスを受けてDFへのパスコースを探した隙を内村が見逃さず一気に間合いを詰めた。富山の安間監督が「内村君の最後までボールに向かうどん欲な姿勢が、可能性のないところをチャンスに変えた。見習ってほしい」と相手を称えた。

得点によって札幌はリズムが良くなり、効果的なサポートで距離感を保ってパスをつないだ。内村とトップ下のFW高木純平が中央で相手に圧力を加え、左サイドのMF砂川誠、DF西嶋弘之らがチャンスメークした。後半8分、砂川がコーナー付近からDFを抜いてセンタリングし、ボランチの上里一将が左足かかとで流し込んだ。
富山は4-3-2-1から3-5-2にして反撃を試みるがクロスの精度を欠いて、決定機に持ち込むことができない。さらにFW永冨裕也と平野甲斐を投入してトップ下を2人にした3-1-4-2に変更。ロングボールを起点にして押し込み得点への意欲をみせた。後半42分にカウンターから決定機を作ったが谷田のシュートはGKに阻まれた。チャンスを作りながらもゴールは生まれず、MF朝日大輔は「3人目の動きであるとか、もっとイメージを共有していく必要がある」と振り返った。

札幌は後半ロスタイムにMF荒野拓馬が交代でピッチに入った。17歳6カ月でクラブ史上最年少での出場。試合後に18歳のMF三上陽輔と並んで学ラン姿で取材カメラに囲まれている姿は初々しかった。富山も内藤が初出場し、19歳の関原は初先発だった。内藤は「今日のミスが薬だったと振り返ることができるように明日から頑張りたい」と話す。両チームとも今季これまでの成績は不本意なものだが、新たな種もまかれて胎動を感じさせた。残るは7試合となった。

以上

2010.10.25 Reported by 赤壁逸朗
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