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【J2:第31節 富山 vs 札幌】プレビュー:安間カターレが本格スタート、素早いサイド攻撃に注目!札幌は可能性ある限り勝利を追求する(10.10.24)

10月24日(日)J2 第31節 富山 vs 札幌(13:00KICK OFF/富山チケット販売はこちらリアルタイムスコアボード
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富山が安間貴義監督での初勝利を狙う。公式戦のなかった3週間のトレーニングで、これから目指す攻撃サッカーの姿が見えてきた。クラブワーストの7連敗を阻止して、名実ともに新たな出発点としたい。札幌は今節の結果によってはJ1復帰の可能性が消える。残り8試合で意地をみせるためにも負けられない。

富山の安間体制での初戦(第29節・千葉戦)はぶっつけ本番だった。その後の3週間で新たな戦術の浸透を図り、今節が本格的な再スタートになる。戦い方の変更点などを整理しておきたい。
フォーメーションは千葉戦でも採用した「4-3-3」。MF3人が横並びで、FWは1トップ2シャドー。最終ラインを底辺とする3角形に布陣し、「4-3-2-1」という表記が適切かもしれない。中央の人数を増やすことで失点数リーグワーストの守備を立て直し、一方でサイド攻撃の強化を狙っている。「クラブの状況と現有の選手の特長に応じて答えを見つける」というのが安間監督のポリシー。中盤の両サイドには低い位置から前線に打って出る運動量が必要だが、MF朝日大輔をはじめ献身的に走れる人材が多い長所を生かす。
目指すはアグレッシブな攻撃サッカー。実現への第一段階として、素早いサイド攻撃を徹底する。監督は「サイドからゲームに入って、最終ラインに対してプレーする」と表現する。選手に伝えるうえでのキーワードは『ピッチを縦に割って考える』『最終ラインと勝負する』。ピッチを中央・左右のサイドと3等分して考え、サイドの縦長の領域で数的優位を作ってスピーディーにボールを前に運ぶ。それによって相手のFW、MFを置き去りにし、クロスなどでDF陣とゴールをかけて争う状況をより多く作ることが目標になる。

先発メンバーの選考は横一線の競争が続いている。FW3人の組み合わせ、中盤のアンカーを誰が務めるかによってもチームの表情が大きく変わるのが、このフォーメーションの面白さでもある。今回も発表を楽しみに待ちたい。DF堤健吾は「前回は試合が終わって泣いている若手が何人もいて、彼らの試合にかけていた思いが伝わってきた。若い選手がそれだけ高い意識でやっている。僕らベテランが負けているわけにはいかない。残り8試合、このまま終わりたくない。何らかのインパクトを残す戦いをしたい」と話した。

札幌は公式戦6試合ぶりの勝利を目指す。最近の2戦では、天皇杯3回戦でJ1名古屋から先制点を奪って1−2、前節は甲府に追い付いて1−1と強豪と互角にわたりあって本来の実力の片鱗を示している。5月の富山戦(3−1で札幌が逆転勝ち)でJリーグデビューした高校生のMF三上陽輔が甲府戦で初ゴールを挙げたこともムードを高めているはずだ。三上の得点に至るシーンは秀逸なもので、MF岡本賢明、FW高木純平らが左サイドを小刻みなパス交換で崩している。
札幌の前節を現地視察した富山の安間監督は「ボールがよく動いて、追い越す動きも目立った。けが人が多いようだが、ほかの選手のレベルも高く、13位にいるチームではない」と一目置く。そのうえで、「FW内村圭宏選手ら前線のスピードのある選手に対してしっかりついていくことと、長い距離を走り込んでくる選手へのマークの受け渡しがポイントになる。特に高木選手には起点をつくらせないようにしたい」を話した。

リーグ後半戦で富山は1勝1分8敗、札幌は2勝3分5敗で、それぞれ18位と13位に苦しんでいる。富山は目標にしていた8位が遠のき、3季ぶりのJ1復帰を目指した札幌は残り8試合で3位の福岡との勝点差が20に開いている。両チームの選手とも「このままでは終わりたくない」との思いは強く、サポーターもそれを信じているはずだ。巻き返しへの手がかりを求めてぶつかり合う一戦になる。

以上

2010.10.23 Reported by 赤壁逸朗
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