本文へ移動

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第19節 富山 vs 熊本】プレビュー:苦い過去と決別した富山が夏の主役に名乗りを上げる。攻撃力アップの熊本を相手に堅守復活なるか(10.07.23)

7月24日(土)J2 第19節 富山 vs 熊本(18:00KICK OFF/富山チケット販売はこちら
スカパー!生中継 Ch186 後05:50〜
--試合速報--
☆貴方の予想でクラブを支援!クラブ対抗totoリーグ第2節投票受付中
----------
長いリーグ戦は折り返し地点を迎えた。ペースを上げたい16位の富山と、好ラップを持続したい6位の熊本がぶつかる。富山は前節の再開初戦で幸先良く白星を収め、ホームに戻って今季2度目の連勝を狙う。前節引き分けた熊本は前半戦を締めくくる勝利を目指す。

前節の富山は愛媛に1−2で逆転勝ち。昨季第50節の熊本戦から続いていたアウェイでの連敗を9で止めた。先制された試合をひっくり返したのも今季初めて。逆転負けが5試合もあっただけにようやく一矢報いたかたち。不振の象徴だった2つのジンクスを一度に打ち破る絶好の再スタートだった。
DF西野誠は「後半はゴールを目指して意識を統一して戦えた。『中断期間にあれだけ厳しい練習をやってきたのだから結果を出したい』という気持ちが全員にあった」と言う。負けん気を発揮して攻め続け、終了直前にFW黒部光昭の今季6点目で勝ち越した。“戦う集団になる”というテーマを掲げたハードトレーニングの成果が出たといえるだろう。

中断の5週間の懸案は守備の立て直しだった。失点シーンの映像をチェックし、ファーストディフェンスからの連動を再確認。開幕前からの取り組みを地道に継続した。楚輪博監督には「選手たちはチームコンセプトを理解している」との手ごたえがあり、だからこそ「走り負けない体力づくりをした」と振り返っている。
前節はDFラインからのビルドアップでイージーミスがあり先取点を許した。「勝ったけれどゲーム内容は悪かった」とDF濱野勇気。後半は攻め込まれる場面も少なかったため、
守備再建の評価は先送りされた。今節の熊本戦は真価を問う一戦になる。

熊本は前節の北九州戦でロスタイムに失点して2−2の引き分け。もったいなくも感じる再開初戦となったが、高木琢也監督は「トレーニングしてきたことを比較的に出せたシーンが多かった」と試合後の会見でコメントしている。
チーム最多4得点のFW松橋章太、熊本のメッシ「ニッシ」ことMF西弘則のコンビで挙げた2つのゴールは躍動感にあふれた秀逸なものだった。総得点17は富山の19より少なく、中断期間は攻撃力アップに努めたという。21日にはFWカレン・ロバートの磐田からの完全移籍を発表した。ここまで7勝6分4敗。後半戦ではゴール量産によって「引き分け」を「勝ち」に変えていきたいところだ。

楚輪監督は「熊本はポゼッションのチーム。小さくつなぎ、大きな展開も交えてくる。昨年以上に細かくつないでくる印象だ。しっかりついていきながら、バランスよく対応したい。ボールを回されてもイライラせず、耐える必要がある」と話している。
富山は黒部がJ2通算50得点(J1で28得点)にあと1と迫り、ホームでの達成に期待がかかる。奇しくも今節は市町村サンクスデー「黒部市の日」。黒部ダムや黒部峡谷などの名所で全国に知られる地域をスタジアムでPRする。節目のゴールで勝利に導き、「黒部の日」をクラブ史に刻みたい。

以上

2010.07.23 Reported by 赤壁逸朗
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

J.LEAGUE TITLE PARTNER

J.LEAGUE OFFICIAL BROADCASTING PARTNER

J.LEAGUE TOP PARTNERS

J.LEAGUE SUPPORTING COMPANIES

TOP