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大分を離れて１ヶ月余り。2月3日のキリンチャレンジカップで凱旋した“名古屋の金崎夢生”を見て、代表でも、名古屋でも夢生は夢生のままなのだと実感した。見慣れたトリニータブルーでなく、サムライブルーのユニフォームを着ていたが、一瞬にして局面を打開する突破力は健在で、常にゴールを意識したプレーは「何か」を期待させてくれた。何より嬉しかったのは勝利に対する貪欲な姿勢だった。

この日の日本代表はバックパスが多く、消極的な展開が続いた。キャップ数わずか3の20歳の若武者が、そうそうたるメンバーのなかであっても「チーム全体が勝ちにいく姿勢を前面にだすべきだった」と苦言を呈していたのを聞き、ルーキー時代を思い出した。8節のＧ大阪戦。2試合で9失点、リーグ戦4試合連続完封負けを喫した試合後に「ロッカールームで『相手が強いから仕方ない』という選手もいたが、すでに気持ちで負けている。リスクもあるが、ミスを怖がらず前に向かって攻撃するべきだ。同じ過ちを繰り返すなんて…。頬を張ってでも試合に臨むべきだ」と、声を振るわせ激しい口調で言い放ったことがあった。気持ちを切り替えて次の試合もがんばります、とマニュアル化されたコメントに慣れていただけに、18歳の少年の言葉は心に響いた。
サッカーに関しては誰よりも負けず嫌い―。夢生の姿勢は、あの頃と変わらない。

プロ4年目で、はじめての移籍。新チームに順応できるか不安はあるが、憧れのストイコビッチ監督のもとで、常に全力プレーのサッカー小僧は飛躍するはず。名古屋サポの皆さん、この先どこまで成長するのか楽しんで下さい。2代目“妖精”になれる逸材です。また、サッカーから離れれば、4人の姉を持つ末っ子の甘えん坊なんで、どうぞ可愛がってください。

以上

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■2010シーズンの幕開け！FUJI XEROX SUPER CUP 2010
2月27日（土）13：35／国立
鹿島 vs G大阪
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2010.02.08 Reported by 柚野真也