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大宮での３年半、間違いなく中心選手の一人だった。その知的で穏やかな人柄も、優雅だけど情熱的なプレースタイルも大宮を応援するすべての者を魅了した。小林にとって大宮は地元でもあったから、彼自身も大宮というクラブへの思い入れは強かった。どう見たって対戦相手にはしたくないのだが、これも仕方のないことだ。

06年、前所属東京ＶのＪ２降格に伴って大宮に加入。速攻を売りにしていた大宮だったが、中盤で組み立てるサッカーの面白さは彼が中心になって見せてくれたように思う。08年は樋口靖洋監督の指名で主将も務めた。“キャプテンキャラ”というよりも、寡黙でピッチの上での仕事に専念するタイプの小林にとっては、大きな転機でもあった。また、この年の第13節アウェイでの川崎Ｆ戦、同点で迎えた87分、約55メートルの振り向きざまのロングシュートを忘れることはできない。

09年に入り、負傷のためにチーム始動から出遅れるとそのまま波に乗り切れずに柏への移籍を決意する。その後もチームが下位を低迷していただけに、小林さえいればと思うシーンも少なくはなかったが、彼自身も苦しんでいた。柏でもレギュラーの座をつかみきれずシーズンは終了した。苦しみのさなかにあった09年終盤、柏でもベンチを外れてはいたものの、「オレもまだまだやらなくっちゃ」新たな決意を固めていた。不遇の一年ではあったが、笑顔でそう話したことがとても印象的だった。

10年、その決意のもと新潟へ旅立った。中盤であればどこでもこなすが、ベストはボランチだろう。彼の視野の広さ、試合を読むクレバーさ、またパスセンスだけでなく、強靭なフィジカルを生かして安定感ある守備も見せてくれるはずだ。

これから先、我々が彼に送ることができるのは愛のあるブーイングだけだ。それでも、我々は彼がNACK５スタジアムでプレーする日々を待っている。

以上

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■2010シーズンの幕開け！FUJI XEROX SUPER CUP 2010
2月27日（土）13：35／国立
鹿島 vs G大阪
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