★2010シーズン始動!ニューカマー・レコメンド
★2010もともに闘おう!シーズンチケット情報
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2009年1月、新しいシーズンに向けてチームがトレーニングを開始したばかりのある日、黒部光昭は、その表情に強い意志を浮かべながらこう話してくれた。
「去年の実績からすれば、自分はマイナスからのスタート。だから、周りの人たちが、自分を見てくれている人たちが、『なんで黒部を使わないんだ?』と思ってくれるような状況を自分から作り出さなければいけない」。
チーム始動と同時に見せるキレのある動きはシーズンオフに体を鍛え上げてきた証拠。来る日も、来る日も、真摯にサッカーと向き合い、ただひたむきにボールを追いかけ、高いパフォーマンスを発揮し続けた。そして開幕を控えたある日、「今年の黒部はいいよね」。そんな会話がサポーターの中で交わされるようになる。
チーム事情は黒部にレギュラーポジションを渡さなかった。しかし、途中出場が続いても、出場機会がなくなっても、黒部は様々な思いを胸の奥にしまいこんで、ただひたすらに、そして黙々とチーム1とも言えるパフォーマンスを見せ続けた。いつしか、「なんで黒部を使わないんだ?」という声がサポーターの間で大きくなっていく。そして2009年J2最終戦、黒部は起死回生の同点ゴールを挙げる。それは彼の思いの全てを表現したゴール。そのゴールに、アウェイのスタンドに足を運んだサポーターはスタンド最前列まで駆けおりて黒部コールを繰り返し、その姿に涙ぐむ者もいた。
鍛え上げられた肉体は鋼のように強く、柔らかなボールタッチと美しいフォームは高い技術の証である。巧みなポジショニングでボールを引き出す動きは天下一品。ポストプレーだけではなく、タイミング良く裏へ抜け出してゴールを狙ったかと思えば、サイドに流れて攻撃の芽を作る。そして高さにも強さを発揮する。いわゆるオールマイティのFW。初めて訪れる富山の地で、その経験と実力をフルに活かした円熟味溢れるプレーでチームの要になることは間違いない。
以上
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2月27日(土)13:35/国立
鹿島 vs G大阪
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2010.01.25 Reported by 中倉一志