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南雄太は普段のトレーニングから集中力を研ぎ澄ませ、最後尾から絶叫にも似た声を張り上げる闘争心の塊だ。もちろん「妥協」の二文字など持ち合わせてはいない。
静岡学園高校1年時の全国制覇を手土産に、98年に鳴り物入りで柏へ加入した。高卒ルーキーながら1年目で正GKの座を勝ち取っただけでなく、99年FIFAワールドユース準優勝を果たした黄金世代の一人でもある。
00年2ndステージの鹿島との優勝争い、05年入れ替え戦での大敗と、様々な経験を積み上げてきた中でも、06年のJ1昇格は彼を抜きには語れない。シーズン初めにチームへの残留を明言すると、残った若い選手たちをまとめるために、自ら志願してキャプテンの大役を引き受け、チームをけん引した。
同年第49節の仙台戦で見せたPKストップは、南のGKとしての能力の高さを裏付けるものとして紹介したい。第3クールの仙台戦でボルジェスにPKを決められた経験から、第4クールで再び訪れたPKの場面では、ボルジェスのキックのコースを冷静に分析し、研ぎ澄まされた集中力と反応の素早さでスーパーセーブを見せた。このPKストップは、昇格を引き寄せたプレーとして今では語り草となっている。
08年以降は菅野孝憲の加入によって控えに回る機会が増えるも、サブという立場でも決して腐ることなく試合中の苦しい時間帯にはベンチを飛び出し、手を叩いて味方を鼓舞し続けていた。おそらく新天地でも、プレーはもちろん、トレーニングへの取り組み方、チームのまとめ役、人柄など、あらゆる部分で好影響をもたらすだろう。
「柏の子供は雄太の背中を見て育つ」。スタンドに背を向け、必死にゴールを守り抜いてきた南の姿を見てきた柏サポーターは、ゲートフラッグにそんな名文句を記した。熊本の子供たちも、ぜひ偉大なGKの背中を見て育ってほしい。まだまだ30歳。GKとして円熟味を増すのはこれからだ。
以上
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2月27日(土)13:35/国立
鹿島 vs G大阪
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2010.01.25 Reported by 鈴木潤