北九州、小倉駅で開幕イベント。“似合い過ぎる”駅長ジャケット姿でビラ配りも

　3月7日の木曜日、北九州がFC東京U-23との今季開幕戦前の会見を行ったのは、クラブハウスや事務所でもなければホーム、ミクスタでもなかった。“駅近スタジアム”が売り物のミクスタから徒歩7分のJR小倉駅の改札前広場だった。

　このスペースはパブリックビューイングなどさまざまなイベントで使用することはあるが、特設ステージを設置しての会見はやはりインパクト大だ。しかも、開始時刻は学校帰りや会社帰りの方々で混み始める時間帯である17時20分。小林 伸二新監督と内藤 洋平新キャプテンへの質疑応答までしっかりと行われた会見に「何事か！」と足を止める方々も続出した。

　そして、効率的というか、ちゃっかりしているなと感じたのが、会見後に、小林新監督と内藤選手のJR小倉駅一日駅長任命式が行なわれ、二人はそのまま改札口でFC東京U-23戦の来場を呼び掛けるビラ配りも実施したこと。もちろん、ここでも二人は大人気で即席の握手・サイン会のような状態に。写真撮影に臨む内藤選手あたりは駅長らしい敬礼のポーズもせがまれていた。一方の小林新監督も同様のリクエストもあったのだが、JR側が用意した帽子とジャケットがあまりにも似合い過ぎて駅という場所に違和感なく溶け込み、監督とは気づかずスルーしてしまう方も。

　短時間ではあったが、インパクト十分の開幕前会見となった。

文：島田 徹（北九州担当）

　

■選手・監督コメント

　――開幕戦の相手であるFC東京U-23の印象を。

　小林監督：誰が出てくるのか、相手の先発メンバーを予想するのは難しいのですが、トップチームのリーグ戦やカップ戦の出場メンバーを見ながら、あるいは昨年の出場記録を見ながら、何とか予想しました。ただ、トップチームのやり方から大きくは変わらないだろうとの予測はしています。U-23チームということで選手は若いのですが、トップチームでのプレーを狙っている選手ばかりなので良いプレーをすると思います。ですが「まとまり」という点ではどうでしょうか、そこはわれわれの方が上回っていると思うので、一致団結して戦いたいと思います。

　内藤選手：過去2年の経験から言って、FC東京U-23は若いチームですが、技術が高い選手が揃っているという印象があります。自分のユース年代のときを振り返ると本当にビックリするくらいにうまくて、そこは本当に尊敬するところではあるのですが、勝負に徹して勝ちに行きたいと思います。

　――開幕戦に向けての意気込みを。

　小林監督：始動してから今日の午前中の練習が55回目のトレーニングとなりました。90分間、勝つために走り続ける、また頭を使って考えるという意味でも90分間集中して、勝利を取りたいと思っています。大事な一戦となるので一致団結して戦いたいと思います。

　内藤選手：日々のトレーニングから細かいところにまでこだわって積み重ねてきました。自分たちに自信を持ってスタートから全力で戦いたいと思います。