出場チーム紹介
FC東京FC東京
ホームタウン | 東京都 |
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ホームスタジアム | 味の素スタジアム |
2015シーズン順位 | 明治安田生命J1 4位 |
チーム名の由来 | 都民各層から幅広くサポートされる「都民のためのJクラブ」を目指す観点から、ホームタウン名「東京」を入れた、シンプルで誰にもわかり易く馴染みのあるものとした。 |
「“This Game”にこだわる姿勢を貫く」
昨シーズンの明治安田生命J1リーグでは勝点63で4位に入り、勝点、順位ともにクラブ史上最高の成績を収めた。しかしながら、さらなる上位進出、何よりもリーグ戦でのタイトル獲得を目指して新シーズンの指揮官に迎えたのが、城福 浩監督だ。
かつて同クラブを率いた城福監督にとって、FC東京には5年4カ月ぶりの復帰となるが、「“頂点”を目指すために再びこのクラブで指揮を執り、選手、サポーターと一体になって戦えることを幸せに思う。しかし『ただいま』と言えるのは結果を残した時」と、並々ならぬ決意と覚悟を持って臨むことを表明している。
戦力面に目を向けると、昨夏にFW武藤 嘉紀、シーズン終了後には権田 修一、太田 宏介がそれぞれ海外へと旅立った。いずれも日本を代表する実力の持ち主だっただけに、その穴を埋めることは容易ではないだろう。迎えた今シーズンは新たにGK秋元 陽太、DF駒野 友一、韓国代表歴を持つMFハ デソン、MF水沼 宏太、FW阿部 拓馬を獲得。城福監督は「(海外移籍した選手の)穴を埋めるのではなく、新たなものを作り出せるメンバー」と期待を寄せる。また、ルーキーとしてはFC東京U-18からの昇格となるDF柳 貴博、そして現在、AFC U-23選手権2016を戦うMFユ インスが韓国の光云大から新加入した。
今シーズンの新体制発表会見で、城福監督は昨年までのチームの印象を「リアクションの粘り強さ、勝負強さではJリーグトップクラス」と話したが、その良さを失わず、さらに上積みを目論み、『アクションフットボール』で頂点を目指すと掲げた。リアクションの時間を減らし、攻守において自ら勇気を持ってアクションを起こすスタイルで頂点に挑戦するというものだ。その一方で「それが簡単に達成できるほどサッカーは甘くない」とも話す。「そのために日々のトレーニングの充実+ハイレベルの競争をしていく」と続け、継続と積み重ねの必要性を説いている。
2月9日にはAFCチャンピオンズリーグ2016のプレーオフが迫る。「今シーズンの日本サッカー界の幕開けとなる一戦でもあり、ここで負けるわけにはいかない。たとえ『9割がリアクションじゃないか』と見られたとしても、“This Game”=目の前の勝負にこだわる」と、短期的な目標も明確だ。
1月16日の練習始動日には、多くの選手の仕上がりの早さを感じたという。これには沖縄合宿で「早々にチーム作りに着手できる」としながらも、「この時期にフィジカルコンディションが良いということは、オフ期間が短く、しっかりと休めていない証拠かもしれない。シーズン初頭にピークを持っていくと、途中で息切れしかねない。そのあたりは見極めていく必要がある」と慎重な姿勢を崩さない。1月下旬に行われるスカパー!ニューイヤーカップでは、リスクを背負うような性急なチーム作りはせず、戦術やシステムを含めてチャレンジの場として臨む心積もりだ。公式戦直前の貴重な実戦の機会となるだけに、若手の積極的な起用も示唆し、「選手それぞれの立ち位置がある中で、個人の特徴や力を見極めていきたい」とも話す。
ACL本大会出場を目指すだけでなく、U-23チームが明治安田生命J3リーグに参戦する今シーズンのFC東京。アクションフットボールを目標としながら、いかに“This Game”にこだわり、勝点を積み上げていけるかが大きな焦点となる。厳しい日程の中で右肩上がりに成長していくためにも、フレッシュな選手の台頭は欠かせない要素だ。今回のスカパー! ニューイヤーカップにおいても、『Challenge the TOP 〜頂戦〜』というチームスローガンを胸に刻んだ選手たちが自らの持ち味を存分に発揮して、勝負にこだわる姿勢が見られるはずだ。