今日の試合速報

右GW2025
右GW2025

コメントをする

奈良vsFC東京のマッチレポート・動画(JリーグYBCルヴァンカップ:2025年3月20日)

一覧へ
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

「勝ちたい思い、執念」を乗せて。FC東京、90+5分のPKで2回戦へ


ロートフィールド奈良で行われたJリーグYBCルヴァンカップ1stラウンド1回戦。天候にも恵まれ、4,497名の観客がJ3の奈良とJ1のFC東京による熱戦を見守った。

奈良は直近の明治安田J3第5節・相模原戦から先発メンバーを4名変更。これまでリーグ戦で見せていた重心の高い3バックではなく、ウイングバックに入った都並 優太生駒 稀生がリーグ戦よりも低い位置に立つ5バックでスタートした。

対するFC東京は直近のJ1第6節・福岡戦から先発を9名変更。俵積田 晃太白井 康介のみを残し、大幅に様相を変えてきた。フォーメーションはリーグ戦と同様、[3-4-2-1]でキックオフを迎えた。

最初にチャンスを作ったのはFC東京。5分、俵積田 晃太の左サイドからのクロスに、安斎 颯馬が右足を合わせていくが、GK岡田 慎司の正面に飛ぶ。

FC東京が主導権を握り切る前に、奈良も自分たちの流れを作り始める。10分、この日最終ラインで起用された神垣 陸がロングパスを送ると、酒井 達磨が抜け出してシュートを放つが、相手にブロックされる。15分には酒井 達磨のパスを受けた田村 亮介がゴールに迫るが、フィニッシュには至らない。

徐々に押されていたFC東京も、GK波多野 豪のロングフィードに塚川 孝輝が抜け出したシーンなど、ゴール前でのチャンスを作るが、奈良の集中した守備を前に、スコアを動かせない。

奈良はその後、田村 亮介が相手の背後に抜け出し、ロングボールを収めてシュートを放つも、わずかに枠をそれる。ロングボールだけでなく、相手の合間を縫うパスで好機を作っていくが、ゴールを奪えず、0-0で試合を折り返した。

FC東京は後半、「(DFが)5枚であったときに何かエラーが生じていたわけではなく、攻撃の人数を増やす」(松橋 力蔵監督)という意図で、フォーメーションを4バックに変更。後半開始から投入された野澤 零温が右サイドでチャンスを作っていくシーンが増えた。

「失点ゼロで折り返せば、勝機もあると考えていた」(中田 一三監督)奈良は58分、堀内 颯人からのパスを生駒 稀生が落とし、田村 亮介がダイレクトで合わせたが、ゴールネットは揺れず。その3分後には、短いパスをつなぎ、堀内 颯人のラストパスから岡田 優希がゴールを狙うも、揺らしたのはサイドネット。

FC東京は86分、高い位置でのプレスからボールを奪い、野澤 零温がシュートを放つも、岡田 慎司の正面。そのあとにも、佐藤 恵允のクロスに小柏 剛がダイレクトで合わせるが、惜しくも枠外だった。

スコアレスのまま迎えたアディショナルタイム、ついにスコアが動く。FC東京は佐藤 恵允がペナルティーエリア内で倒され、PKを獲得。90+5分、キッカーの安斎 颯馬が「勝ちたい思い、執念」を乗せて右足を振り抜き、ネットを揺らした。

奈良は残り少ない時間の中でもカウンターのチャンスを作り出したが、中山 雅斗のシュートは相手のブロックに阻まれ、0-1で終了。攻守ともに準備してきたことを発揮してFC東京を追い詰めながらも、最後の最後で力尽き、2回戦進出とはならなかった。

[ 文:前田 カオリ ]
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

テレビ放送

一覧へ

明治安田J1リーグ 第9節
2025年4月5日(土)14:00 Kick off

旬のキーワード

観戦ガイド みんなで楽しいスタジアムを作ろう!

最新ニュース

一覧へ