長野vs東京Vのマッチレポート・動画(JリーグYBCルヴァンカップ:2025年3月20日)
一覧へJリーグYBCルヴァンカップ 1stラウンド 第1回戦 2025年3月20日(木)14:03KO 長野Uスタジアム
試合終了
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0後半0
0延前0
0延後0
4PK5
5SH21
3CK9
18FK9
0
東京Vが苦しみながらも初戦突破。今季初出場のGK長沢祐弥がヒーロー
昨年度の天皇杯2回戦でも実現したカード。9カ月ぶりの再戦は、東京Vに軍配が上がった。
序盤から東京Vが主導権を握る。長野のビルドアップに対し、ハイプレスで圧を掛けてボール奪取。23分には平川 怜が相手のパスミスをかっさらい、ドリブルから右足でコントロールシュートを放つも、GK松原 颯汰のファインセーブに阻まれた。それによって得たCKからゴール前で木村 勇大が押し込むも、再び松原 颯汰がかき出した。
長野は14分にゲームキャプテンの大野 佑哉が負傷交代するなど、厳しい入りとなった。それでもハイプレスに対して臆せずボールをつなぎ、徐々にリズムをつかんでいく。27分には砂森 和也のロングフィードから藤森 亮志が左ポケットに抜け出し、左足で豪快なダイレクトボレー。これはわずかにゴールの上へ外れるも、格上相手に堂々と立ち向かった。
ハーフタイムに長野は3枚代え。脳震盪を負った砂森 和也を除けば、中2日で行われるリーグ次節・福島戦を見越してターンオーバーする形となった。
後半は立ち上がりこそ長野が相手陣内に攻め込むも、徐々に東京Vのペースに。追い風の中で押し込む時間が続いたが、またも長野の守護神が立ちはだかる。64分にはペナルティーエリア手前で木村 勇大が倒され、絶好の位置でFKを獲得。平川 怜が壁の間から絶妙なコースに蹴り込むも、松原 颯汰の右手に阻まれた。長野は東京Vの猛攻をなんとか耐えしのぎ、スコアレスのまま延長戦に持ち込んだ。
延長戦では一進一退の攻防が続く。長野は97分、右サイドで安藤 一哉がカットインしてクロスを送り、進 昂平が頭で合わせる。これは枠を捉えられなかったが、途中出場の2人がチャンスを演じた。
東京Vも102分にビッグチャンス。ペナルティーエリア手前の混戦から白井 亮丞が抜け出し、GKとの1対1を迎える。あとはコースに流し込むだけだったが、右サイドネットを狙ったシュートは松原 颯汰にはじかれた。120分で21本のシュートを放ちながらも、まさかの無得点。試合はPK戦に突入する。
先行の長野は、1人目の安藤 一哉がパネンカで冷静に沈める。それに対して後攻の東京Vは、白井 亮丞のキックが松原 颯汰に止められた。そして、勝負が決まったのは7人目。長野は樋口 叶のキックがGK長沢 祐弥に阻まれ、東京Vは稲見 哲行が冷静にGKの逆を突く。5-4で東京Vが勝利を収めた。
長野は松原 颯汰の再三のセーブもあり、120分間をクリーンシートで乗り切るも、あと一歩及ばず。それでも昨年、0-5と大敗した相手に対し、ホームで善戦を見せた。
一方の東京Vは苦しみながらも初戦を突破。攻撃ではゴール前での精彩を欠いたが、守備では相手のシュートを5本に抑えた。PK戦では今季公式戦初出場の長沢 祐弥が2本を止めてヒーローとなった。
勝利した東京Vは、4月16日に行われる2回戦に進出。秋田対愛媛の勝者と対戦する。
[ 文:田中 紘夢 ]