今治vs富山のマッチレポート・動画(明治安田J2リーグ:2025年3月16日)
一覧へ明治安田J2リーグ 第5節 2025年3月16日(日)14:03KO アシックス里山スタジアム
守備陣の奮闘が光ったゲーム。昇格組同士の一戦はスコアレスドロー
今季J2へカテゴリーを上げ、好スタートを切ったチーム同士の対決は序盤から一進一退の攻防が続いた。
まず出足の良さを見せたのはアウェイの富山。ハイラインを維持しながら積極的に今治守備陣にプレッシャーを掛けていくと、そのまま相手陣内に押し込みながら主導権をつかみ取りにかかる。しかし、攻撃に時間をかけた中、今治守備陣に強固なブロックで対応され、思うようにフィニッシュシーンに持ち込めない。
対する今治は16分、自陣に押し込まれる中でもマルクス ヴィニシウスとウェズレイ タンキのブラジル国籍2トップがロングカウンターから決定機を創出。前線の個の強みを生かして対抗していく。
富山は41分、ショートカウンターから伊藤 拓巳を経由し、武 颯がニアサイドを狙って右足を振り抜く。ようやく狙いとしていた攻撃の形が出たが、シュートはわずかに枠外。後半開始早々には武 颯がゴール前で決定機を作ったが、この場面ではGK立川 小太郎の好守が勝り、スコアボードを動かすことができなかった。
やや我慢の時間帯が増えていた今治だったが、後半になって富山の運動量が徐々に落ちてきたと見るや、一気に形勢逆転。前線のマルクス ヴィニシウスにボールを集め、61分には加藤 潤也がヘディングシュートを放つと、その2分後には相手陣深くでのロングスローの流れから笹 修大がゴール前で懸命にプッシュ。いずれもゴールは割れなかったが、流れは完全に今治の下へと傾いていった。
今治は72分、好位置で得たFKから笹 修大が枠を捉えるシュートを放ったが、ここはGK田川 知樹が左手一本でかき出す好守を見せる。両チームともにチャンスは作り出したものの、守備陣の奮闘がそれを上回る。我慢比べは最後まで続き、勝点1を分け合う結果で幕を下ろした。
[ 文:松本 隆志 ]