札幌vs千葉のマッチレポート・動画(明治安田J2リーグ:2025年3月9日)
一覧へ明治安田J2リーグ 第4節 2025年3月9日(日)13:08KO 大和ハウス プレミストドーム
試合終了
11前半2
0後半1
16SH9
11CK2
11FK17
3
4連勝と4連敗。札幌は今季初得点を奪うも、またも悔しい結果に
開幕3連敗でのスタートとなった札幌は、今季のホーム初戦をきっかけに流れを変えるべく、攻守ともに勢いを持って挑んだ。
立ち上がりから、互いに高いエリアからプレスを仕掛け、そして互いにそれをパスで外していこうという狙いが見て取れたが、パス交換の連係面ではアウェイの千葉が上回っており、前後左右にボールを動かしながら起点を作った。そして、11分に1本の縦パスから田中 和樹が抜け出して先制点を奪う。
札幌もホームの声援を受け、サイド攻撃やFWのアマドゥ バカヨコの献身性を生かしつつ攻め入るが、千葉のディフェンスラインには安定感があり、脅かせない。すると、32分に背後のスペースを突かれる形から、椿 直起に2点目を奪われる。
札幌は38分にゴール前でのこぼれ球をスパチョークが蹴り込み、これがチームの今季初得点に。これをきっかけにリズムを得たのか、前半の終わり頃には何度もCKを獲得して惜しい場面を演出し、後半序盤にも好機を生み出した。
後半の中頃からは同点を目指す札幌が積極的に攻め、リードする千葉がカウンターで脅かすという一般的な展開だったが、どちらもテクニカルに仕掛けていこうという狙いが明確だったため、非常に見ごたえのある攻防となっていた。
その中で札幌は長身FWのキム ゴンヒ、中島 大嘉らを前線に投入し、ダイナミックな攻めも織り交ぜていく。対する千葉は活動量のある選手を送り込み、相手の攻撃の起点をつぶしにかかる。
そうした熱戦だったが、後半アディショナルタイムにロングキックでスペースに落とされたボールに詰めて、こぼれ球をうまく拾った千葉の呉屋 大翔が無人のゴールへと流し込んで勝負あり。千葉が開幕4連勝を飾り、札幌は4連敗となってしまった。
[ 文:斉藤 宏則 ]