柏vs東京Vのマッチレポート・動画(明治安田J1リーグ:2025年3月29日)
一覧へ明治安田J1リーグ 第7節 2025年3月29日(土)14:03KO 三協フロンテア柏スタジアム
試合終了
00前半0
0後半0
6SH9
6CK7
12FK16
0
“幻の得点”もあった中で。互いに勝負を決められず
インターナショナルマッチウィークによる中断期間が明け、明治安田J1が再開した。序盤から快進撃を続ける柏は、本拠地・三協フロンテア柏スタジアムに東京Vを迎え入れた。
柏は前節の広島戦から、スタメンを2人変更。[3-4-2-1]の3バックには犬飼 智也に替わって田中 隼人が、シャドーには渡井 理己に替わって開幕戦以来の先発出場となった仲間 隼斗が入った。
一方の東京Vも[3-4-2-1]のシステムで、前節の名古屋戦にシャドーでスタメン入りした新井 悠太を左ウイングバックに配置し、翁長 聖を右ウイングバック、そしてシャドーには名古屋戦で途中出場から1ゴール1アシストを記録した山見 大登を起用した。
序盤は強度高く守る東京Vが攻勢に出る。5分には相手陣地からのカウンターで山見 大登がシュートを放ったが、GK小島 亨介にキャッチされる。11分にはハーフウェーライン付近でボールを奪った谷口 栄斗がロングシュートを狙うも、クロスバーに直撃する。
20分を過ぎると、徐々に柏がボールを保持。左サイドでボールを受けた仲間 隼斗が仕掛けると、中央で小泉 佳穂がシュートを打つも、相手のブロックに阻まれてしまう。
東京Vは、選手間の距離を近くして守り、即時奪回で柏のポゼッションに対抗。29分には木村 勇大が華麗なターンで抜け出すも、古賀 太陽が体を入れて好機を作らせない。東京Vも決定的なチャンスを迎えられないまま、試合を折り返す。
柏は、ハーフタイムに仲間 隼斗に代えて渡井 理己を投入し、56分には垣田 裕暉を細谷 真大に代える。後半の早い時間から攻撃の人員を入れ替える。
64分には熊坂 光希からのボールを受けた原川 力がスルーパスを送り、それに反応した小屋松 知哉がボックス内へ抜け出すも、相手の好守に阻まれてシュートを打てない。
76分には相手のパスミスからのカウンターで、小泉 佳穂から渡井 理己につないで、背後への縦パスに反応した小屋松 知哉がGKマテウスもかわしてネットを揺らしたが、小屋松 知哉がオフサイドの判定でノーゴールとなる。
対する東京Vも87分、CKのチャンスで大外から綱島 悠斗が折り返し、谷口 栄斗がダイレクトで合わせてネットを揺らしたが、こちらも谷口 栄斗のオフサイドで得点は取り消される。互いに勝負を決める1点は最後まで生まれないまま、スコアレスドローで幕を閉じた。
試合後に柏のリカルド ロドリゲス監督は、ハイプレスに苦しんだ前半を「ディフェンスラインでうまく前進することができていた回数も複数ありました。ただ、そこで前進した中で、そこから相手を押し込むというところがなかなかできず、相手ゴールに近づいたときにもそこでのプレーが短いというのもありました」と選手たちの戦いぶりを振り返りつつ、後半に関しては「われわれが支配する時間帯も長く、相手を押し込む、そしてチャンスを作るということも複数できていたと思います」とポジティブなコメントを残した。
一方の東京V・城福 浩監督も「いかに相手陣でサッカーをするかというところを表現することが勝点3につながると思って準備してきましたし、選手はよく遂行してくれたと思います。勝点3が欲しかった試合ですし、悔しい勝点1だなと思います」と悔しさを示しつつも、「それでもアウェイで勝点1を取れたことと内容が非常に充実していたことをプラスに捉えて、次につなげたいと思います」とドローを前向きに捉えた。
[ 文:藤井 圭 ]