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川崎Fvs鹿島の見どころ(明治安田生命J1リーグ:2021年5月30日)

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2つの記録が懸かる川崎F。“師”を、“常勝軍団”を超えていけ

一番の注目は、川崎Fの鬼木 達監督と、鹿島の相馬 直樹監督による“師弟対決”だろう。「芯のとおった、尊敬できる方。いろいろなことを学ばせてもらった」と鬼木監督は相馬監督について語っている。1994~99年(98年は除く)は鹿島で、2004~05年は川崎Fでチームメートであり、指導者としては2011~12年途中まで川崎Fで相馬監督と鬼木コーチという間柄だった。3歳差の2人。実に多くの関係性がある。

その2人が初めて監督同士で相まみえる今節。鬼木監督が率いる川崎Fは2つの記録が懸かっている。1つは、リーグ新記録となる“開幕から20戦負けなし”。2015年にペトロヴィッチ監督率いる浦和が残した19戦負けなしを超える可能性がある。また、鬼木監督のJ1通算100勝最速達成も懸かったゲームだ。鬼木監督が「自分の原点」と語る古巣戦で、尊敬する先輩が率いるチームと対する。「(特別な気持ちは)ないと言ったらウソになる」。思い入れのある鹿島戦で、大記録をマークできるか。「やはり、勝ちたいという思いは強い」。鬼木監督はいまの思いを簡潔に述べた。

“常勝軍団”といえば鹿島。立ち返るベースが確立されている、伝統ある強豪。その鹿島を超えていこうと、川崎Fは常勝への道を歩んできた。ここ4シーズンでリーグ戦は三度優勝、今季も負けなしで首位を独走と、見事にその立場を確立させようとしている。ただやはり、このチームを超えていかなければならない。相馬監督が就任して、守備強度や勝ち切る姿勢といった“鹿島らしさ”が戻ってきたチームに対して、川崎Fはそうした面でも上回ろうと考えている。

前節の湘南戦では初めて追いついての引き分けに終わった。ほとんど負け試合のような展開だったが、途中投入されたレアンドロ ダミアン、家長 昭博、三笘 薫の3トップを中心に押し返して1-1で終えている。強烈なプレスと切り替えの速さがあった湘南を相手に苦しんだ前節を経て、選手たちはこう語っている。

「(大事になるのは)一番はサッカーのリズムですかね。そこをしっかり出すことができれば、相手のプレスをかいくぐることができる。また、強度を上げてやっていかないといけないと思います。強度を上げて、プレスを回避すれば鹿島にも驚きを与えられると思います」(ジョアン シミッチ)

「戦術うんぬんじゃない戦いも大事。湘南戦も強度の部分とか、ベースの部分で上回れなかったかなと感じている。鹿島もそれをしっかりとやってくるチーム。ベースの部分で戦えるかを証明したい。またアイディア、質の部分は自信を持っているので、その部分もやっていきたい」(谷口 彰悟)

鹿島は小泉 慶をトップ下に置くなど、プレスをさらに強化させる策も持っている。川崎Fは、相手の出方を見ながらどう戦うか。パスでいなすか、はたまた前線へのロングボールで回避するのか。鹿島のプレスにハマってしまうのか。まずその攻防に注視したい。

鹿島はここ6試合で5勝1敗。勝点を積み上げて6位まで浮上してきた。上田 綺世も復調し、荒木 遼太郎はここ3試合で2得点と好調だ。ツワモノ同士の一戦の結末はどうなるか。今節唯一の日曜19時キックオフの一戦で、明らかになる。

[ 文:田中 直希 ]





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