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[ 2014年 今年の漢字:鹿島 ]
若さが目立った1年だった。2年目のトニーニョ・セレーゾ監督が大胆な世代交代を断行し、チームは一気に若返った。ひと足先に主力となっていた柴崎岳に追いつけ追い越せとばかり、1992年生まれの昌子源、土居聖真が才能を開花。チームに欠かせない存在として昌子はリーグ戦全試合に先発、土居も33試合に先発し、中心選手として活躍した。ほかにもベストヤングプレーヤー賞を受賞したカイオや植田直通、赤崎秀平、豊川雄太、伊東幸敏といった若い面々がチームに勢いをもたらし、最後まで優勝争いの一角を担った。
しかし、勢いだけで勝ち切れるほどリーグ戦は甘くない。リーグ終盤を迎えると荒削りな部分が露呈する。勝負どころの大事な試合を取りこぼすことが多くなり、若さが持つ良い面だけでなく悪い面も目立ってしまった。
それでも、若い選手にはそうした経験が必要だったとセレーゾ監督は言う。
「チームやクラブにとっては必ずしも良い経験ではなかったが、悪い時期を経験し、それを乗り越えたことは若い選手には良かった」
ただし、ピッチに立てば年齢は関係ない。勝つためにプレーするのはどの選手にも求められること。今季の経験を生かし、来季こそはリーグタイトルを奪還したい。

Text by 田中滋

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2014年12月18日(木)

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