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[ [ 2007 ゆく年くる年:ベガルタ仙台 ] ] | J's GOAL | フォトニュース

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[ 2007 ゆく年くる年:ベガルタ仙台 ]
【2007 Memorial Scene】
ときにふがいない結果を残したチームに対して暴挙に出ることもあった仙台サポーターだったが、内容は評価されながらも、結果において脆さを見せる…望月監督が率いたそんな今季のチームの背中を、今年は最後まで押し続けた。そして昇格の可能性が無くなっていた最終戦も、サポーターはそれまでと全く変わらずにスタジアムを埋めた。その光景が、この一枚である。
この光景にはサポーターの様々な想いが詰まっていると思えて仕方がない。今季のサッカーへの評価、誇り、来季への期待、そしてその全てをひっくるめた「継続」の願い…。
来季、仙台が5年ぶりに悲願を成就させたのだとすれば、それはチームだけの勝利ではない。チームを信じて支え続ける姿を見せたことで、クラブを「継続路線」へと導いたサポーターの勝利でもある。

【ベガルタ仙台 Playback 2007】
昨年もJ'sGOALにて同じ趣旨で執筆させていただいたのだが、あれから1年経った今改めて読み返してみると、自分で書いたものにも関わらず、思わず吹き出してしまった。

「優勝でも昇格でも、目標を叶える上で『簡単かつ確実な方法』などなかったのだ。とはいえ、失敗は繰り返すまいという思いが、来季に向けた現場にはある。今季ヘッドコーチを務めた望月達也新監督は言う。『遠回りだと思われるような道が、意外と近道だったりするものなんだよね』。穏やかな口調から紡がれたその言葉を、今は信じたい」

完成すれば将来J1に上がった時にも間違いなく活きる、しかし一方で「J2を勝ち抜くことを考えれば難しい」とされていた、ポゼッションの中で選手の連動やフリーランニングを絡めた上質なサッカーをここ仙台で成し遂げようとする試みは、まさに「遠回りかに思えた道」である。だが選手たちは要求に見事応え、今季初旬からJ2に旋風を巻き起こすことができた。
第2クール以降は、仙台対策として明らかにカウンター狙いで挑んでくるチームに苦戦するなど未完成ゆえの脆さを見せ、結果的に仙台は昇格という目標を逃す。その結果だけみればここ4年間と変わりはない。
しかしこの一年で仙台は、ともすれば目先の昇格以上の価値がある「クラブが目指すサッカー像」を手に入れたのではないだろうか。それが確立されたからこそ、望月監督は退任したものの、手倉森誠新監督で臨む来季以降への指針はすでにできている。

冒頭に触れた昨年の引用に話を戻そう。遠回りに思えた道を進む仙台。しかしクラブの(広い意味で)一員として歩む皆の表情には笑顔があり、頭の中には「ゴール」の絵がはっきりと描かれている。
 Jのシーズンが終わったこの師走、海外サッカーの中継で映る現地のサポーター達の姿を眺めてしみじみ思った。あぁ、早く来シーズンが始まらないものかと。

Text by 佐々木聡

2007年12月28日(金)

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