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【J2:第38節 群馬 vs 千葉】プレビュー:千葉迎撃の旗手はJ通算200試合出場メモリアルの青木孝太!今季限りで退任する秋葉監督を男にするべく、千葉の連勝を止める。(14.10.25)

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最近の千葉は強い。だが群馬も負けてはいない。最近6試合4勝2分の千葉に対して、群馬は4勝1分1敗。今節は、いま最も好調なチーム同士が群馬のホームで激突する。昇格争いの佳境へと差し掛かる千葉の前に、元千葉の秋葉忠宏監督、さらに青木孝太が立ちはだかる。

群馬にとって11節アウェイ千葉戦は屈辱だった。青木孝、瀬川和樹のゴールで2点を先行しながらも、その後に千葉の猛攻を受けて3失点。2−0からまさかの逆転負けで、痛恨の6連敗。あの悔しさはいまでもチームに深く刻まれている。秋葉監督は「アウェイでやられているのでホームで借りを返す」と雪辱を期す。

千葉迎撃の旗手となるのは青木孝だ。青木孝は前々節岡山戦でJ通算200試合出場を達成。今節千葉戦前には、記念セレモニーが行われる。「お世話になった千葉との戦いの前にセレモニーをやってもらえるのも何かの縁。自分らしいプレーをみせることで感謝を伝えたい」(青木孝)。
青木孝は今季チームトップの36試合に出場、シーズンを通じてチームを牽引している。昨季後、群馬から戦力外通告を受けながらも再契約でチームに復帰。クラブの選択が間違っていなかったことを自身のプレーで証明している。昨季は41試合、今季は36試合(37節時)と、群馬でコンスタントに試合に出ることで彼のプレーは成熟。プロ9年目にしてプライムタイムを迎えている。今ゲームでも青木孝が前線へパスを通せば群馬の勝機は広がる。

守備のキーマンは、リーグ16試合連続出場となるGK富居大樹だ。天皇杯3回戦浦和戦勝利の立役者となった群馬の新守護神のリーグ戦成績は、6勝3分7敗。勝敗をイーブンに戻すべく千葉戦へ備える。高いチーム力を誇る千葉から勝利を挙げるには、富居のビッグセーブが不可欠。富居がゴールを死守することでチームは波に乗る。毎試合ごとにプレーに修正を加えているという富居は「千葉は前線に迫力があるので1プレー1プレーに集中していく」とゲームへ向かう。

シーズン終盤を迎えて加速する千葉は目下、3連勝中。関塚隆監督の戦術が浸透し始めたチームは、前述の通り最近6戦4勝2分と進撃をみせている。攻撃では、森本貴幸が3戦連続ゴールを決めるなど存在感を発揮。前節大分戦では試合終了間際に強烈なシュートを突き刺してゲームを決めてみせた。群馬・クォン ハンジンは「千葉はレベルの高い選手が多いので自由にさせないことが重要」と警戒を寄せる。群馬は、千葉の攻撃を封じてJ屈指の決定力を誇示するダニエル ロビーニョ、平繁龍一の2トップへつなぎたい。

群馬は今節千葉戦を皮切りに湘南、磐田との上位対戦が続く。この3チームは前半戦の戦いでいずれも敗れている相手。ここからの上位対決はチームの成長を示す格好の舞台だ。秋葉監督、船越優蔵コーチの今季限りでの退任がすでに決まっているが、集大成をみせるべくチームは一丸となっている。有薗真吾は「寂しい気持ちが強くなってきている。いまチームは本当に強くなっているので、残りすべてでベストを尽くす」と完全燃焼を誓う。残り5戦、千葉はJ1昇格をかけて戦うが、群馬は己のプライドをかけてピッチに立つ。

以上

2014.10.24 Reported by 伊藤寿学
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