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【J1:第27節 仙台 vs F東京】プレビュー:守備ではスペースを埋める動き、攻撃では2トップ+αの迫力に注目したい、“堅守速攻”対決(14.10.05)

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仙台は前節の“半歩前進”を、今節に確実な一歩に変えなければならない。J1も残すところ8試合。残留争いから這い上がるためには、なんとしても7試合ぶりの勝点3が必要だ。

5連敗で前節・川崎F戦を迎えた仙台は、それまで不安定だった組織を守備面から再整備した。「ここ数試合で一番狙われていたのは最終ラインの背後のスペース。自分自身危ない場面に責任を感じているし、連係を確認し合いました」とは関憲太郎。高めに最終ラインを設定し、高い位置でコンパクトな布陣を敷き、高い位置でボールを奪って攻撃の起点を作るのが、仙台にとってはひとつの理想のモデルだった。だが関の言葉にあるようにここ数試合では、連係でミスをするという自分たちの問題、そこをすかさず突いてくる相手の狙い、その両方に対処しなければならない現実を突きつけられた。そこで仙台は守備体制に入ったら背後のスペースをまず消すかたちを優先させることとなった。
「現状を考えればまず背後を取らせず、カウンターをしかけるかたちをまずは徹底することを選びました。選手達もそれに納得してくれて、芯の通ったゲームにしました」と渡邉晋監督は前節を振り返る。この試合では高いボール保持能力に支えられた川崎Fの厚い攻撃に耐え、ウイルソンのゴールで先制。押されていた後半も耐えていたが、勝点3が見えかけた90分に、相手のパワープレーによって失点した。
「最後で勝点2を逃した悔しさの方が、連敗を止めたことより大きい。もったいない試合でした」と富田晋伍は振り返る。一瞬の隙を見せた苦い経験を生かさなければいけない一方で、前節に「“半歩前進”で得た手ごたえ」(渡邉監督)をより確実なものにしなければいけない。その両方を果たしてこそ、仙台に勝点3がついてくる。

背後のスペースのケアと、素早く攻撃に切り替えてのカウンター攻撃。この手順から“堅守速攻”をホームで実践したい仙台が今節に戦う相手は、その“堅守速攻”を自分たちのやり方で結果に結びつけているF東京だ。リーグ戦では現在14試合連続無敗で、失点数は第26節終了時ではリーグで2番目に少ない。得点力についても速攻を生かして2試合連続4得点と、“いい守備からいい攻撃へ”という流れができている。個の単位でも先日発表された日本代表に4人を送り出し、勢いに乗っているチームだ。
「ボールを取った後の“前へ、前へ”という勢いがすごいですね。そして武藤嘉紀選手たちが確実にフィニッシュの仕事をしています」と太田吉彰が現在のF東京の印象を語る。11得点と勢いに乗る武藤はもちろん、エドゥーの強さと決定力、その2トップの後ろで技術と献身性を発揮する河野広貴が縦にしかける勢いを止めたい。前節はサイドバック太田宏介のクロスがアシストとなったように横からの攻撃にも警戒が必要なのだが、それを引き出すところにも前述の2トップ+αの勢いが関係している。

太田吉彰はその相手の脅威を認めた上で「今の自分たちが勝つには、それ以上の勢いを出さなければいけない。球際で強さを発揮してボールを奪い、そこから素早く迫力ある攻撃につなげる。仙台が強かったときはそれができていたわけだし、守備をベースにしている今はなおさら僕たち攻撃陣がしっかりチャンスで仕事をしなければ」と意気込む。仙台は前節のゴールで「喜びが増した」と吹っ切れた様子のウイルソンと「何度でも相手を揺さぶって、迫力ある攻撃をしたい」という赤嶺真吾の2トップを中心に、F東京の堅守に挑む。単発の攻撃ではF東京の守備範囲と運動量に優れるMF陣の関を越えることは難しいため、前述の太田や野沢拓也ら後方のサポートも重要になる。

それぞれのやり方のもとで、守備ではスペースを埋める動き、攻撃では2トップへのサポートに注目したい一戦。“堅守速攻”が結果を出すのはどちらか。

以上

2014.10.04 Reported by 板垣晴朗
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