本文へ移動

今日の試合速報

国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋
国立競技場に10,000名様無料ご招待 9/14 19:00KO 国立競技場 FC東京vs名古屋

J’s GOALニュース

一覧へ

【J1:第27節 清水 vs C大阪】プレビュー:残留争いの行方を左右する大勝負。気持ちを入れ直して臨む清水の選手たちは、自分たちの力を発揮して、首位を倒したC大阪に勝ちきれるか(14.10.05)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
清水にとっては間違いなく今シーズンここまでで最大の山場となるゲーム。現在7試合勝利がなく、前節は大宮との直接対決に敗れて4連敗となり、順位も降格圏の17位に。そして今節は、勝点1差で14位のC大阪とホームで対戦。ここで敗れるようなことがあれば、J1残留に向けて非常に厳しい立場に追い込まれてしまうが、逆に勝てばチーム全体が自信を取り戻し、上昇気流に乗れる可能性も大いにある。“絶対に負けられない戦い”ではなく、“絶対に勝たなければいけない戦い”なのだ。

そんな正念場に向けて、清水のほうはプラス材料のほうが多い。まずマイナス要素は、U-19日本代表で3人(金子翔太、三浦弦太、高木和徹)が抜けたことで、とくに三浦は3バックの1枚として3試合連続で先発してきた選手。さらに3バックのもう1枚、ブエノも右膝に痛みを抱えている。だが逆に、9月は非常に多かったケガ人が続々と復帰し、センターバックのヤコヴィッチも実戦復帰できそうな体勢を整えているのは大きなプラス要素。左右のサイドバックができる吉田豊も出場停止が明けたので、ヤコヴィッチと平岡康裕をセンターにして4バックに戻す可能性も出てきている。
これまではメンバー的な都合で3バックにしていた面もあったが、4バックのほうが前からの守備が機能する可能性が高く、高い位置で奪ってからの速攻という部分が期待できる。4連敗中の試合内容を振り返っても、主導権を握るという意味では徐々に進化を見せており、90分間走りきるスタミナも出てきている。4試合連続で開始25分以内に失点しているという悪癖さえ止められれば、優位に試合を進められるだけの手応えはつかめている。
ただ、「今求められるのは結果だけだし、勝てれば自信を持って次からできると思う」(大前元紀)というのは、多くの選手に共通する意識。どんな内容であれ、とにかく結果を出すことが重要な戦いであり、その意味でも、何としても早い時間の失点を抑え、先に点を取ることが求められる。

もうひとつチームとして重要になるのは、どれだけ自分たちの力を信じて、本来の力を100%発揮できるかというメンタル面だ。そのために、今週は水曜日の練習後にメンタルトレーニングの講義を受け、ポジティブなイメージを持って試合に入れるように準備してきた。さらに木曜日には、「サポーターや会社の人たちも含めて、いろいろな人たちの想いを背負って戦っているということを忘れずに次の試合に挑みたい」(河井陽介)という想いの下、選手たちの発案により選手・スタッフ・社員全員で集合写真を撮影(この写真はロッカールームに飾る予定)。あらためてクラブ一丸となって、この難局を乗り切ることを誓った。
選手としても自分たちの底力や意地を見せるべき大事な試合で、どれだけ気持ちの入った、何ごとも恐れない戦いができるかどうか。新たに副キャプテンに任命された本田拓也も「やっぱり最後は『気持ち』だと思う。選手全員の気持ちは1人1人入っていると思うから、あとはそれをしっかりと表現するだけ」という部分が、清水サポーターにとって最大の注目点となる。

一方、C大阪のほうは、前節で首位・浦和に1-0で勝利したことは、本当に大きな結果だった。清水のほうもひとつ勝てば浮上のきっかけをつかめるというムードは強いが、C大阪のほうは一足先にその“きっかけ”をつかんだことになる。ただ今節は、攻撃の核となっている南野拓実がU-19日本代表で抜け、左サイドのMF長谷川アーリアジャスールと左サイドバックの丸橋祐介が揃って出場停止。さらに、ボランチの山口蛍もケガでプレーできず、フォルランも前節はメンバーに入っていないため、メンバーの変更を余儀なくされている。
だが、新たな助っ人・カカウが2試合連続ゴールを決めており、杉本健勇も良い動きを見せていて、2トップは好調。チーム全体でハードワークするという部分も徹底できており、「ボールに行くというところでは、よく理解してやってくれたし、奪った後に速い攻撃が何回かできたと思います。今、継続していくことを、より質を高めていきたいと思っています」と大熊裕司監督も浦和戦後に語っている。主力が抜けても、選手全員で思う存分動き回り、思い切りよく戦うという部分は、これまで以上に表現できるだろう。

試合展開としては、どちらも前線からボール保持者に対して激しくプレッシャーをかけ、高い位置でボールを奪ってからの速攻でチャンスを作りたいという狙いがあるため、その面でどちらが優位に立てるかが注目される。その意味で、「サッカーの原点となる部分、相手よりも早くボールに寄せるとか、より強くいくとか、そういう部分をしっかりとやることが大事」(大榎監督)という部分は、両チームとも大事な要素になるし、そこが試合の勝敗にも大きく影響するはずだ。
どちらの選手にとっても、今季の命運を左右する大勝負。そこで彼らが見せる男の意地を背後から支え、しっかりと最後まで見届けてほしい。

以上


2014.10.04 Reported by 前島芳雄
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/08/18(日) 00:00 ハイライト:鹿島vs浦和【明治安田J1 第27節】