心中穏やかではないはずだ。
第33節・山形戦でここ4試合続いていた複数失点は止まった。だが、56分に山形に同点とされたことで、第19節・東京V戦(6月21日)からの連続失点は止まらずに15試合にまで伸びてしまった。試合を振り出しに戻されるまで至近距離のシュートを立て続けに止めるなど、個人的なパフォーマンスに問題はなかった。それは、連続失点を喫している間も、泥沼の6連敗中(第22〜27節)も然りである。
今季、念願の守護神の座を掴み取ったGK鈴木智幸は、安定感抜群のプレーを継続して発揮している。失点がかさんでも集中力は途切れることなく、細かなミスこそあるが、たとえば相手にプレゼントパスするような、いわゆる凡ミスは皆無に等しい。むしろ、チームを救う好守のほうが多い。ただ、それがどうしても無失点に結び付かない。
抱えているジレンマが相当なモノであることは想像に難くない。しかし、GK鈴木智は失点の責任を一身に背負うかのように、こう言うのだ。
「失点には責任を感じている。自分が止めても、負けてしまっては、良いように見られることはない」
つくづく損な役回りだと思う。思うに任せない状況に、「メンタル的にきついところはある」と本音を漏らしたことも。ただ、「自分は弱みを見せてはいけない」存在であることを自覚しており、「2試合連続して月間ベストゴールのノミネートゴールになるようなシュートが飛んでくることもある。でも、試合中に弱い部分を見せないようにしたい」と、失点しても気持ちを切り替え、次の試合に向けて気持ちを奮い立たせてきた。最後尾から安心感を与えられれば、前の選手も心置きなくプレーできると信じて。
今節(第34節)の相手・群馬にはリーグ戦でも、天皇杯(2回戦でPK戦の末に敗戦)でも、一度もゴールを破られていない。それが16試合ぶりの無失点を保証してくれるわけではないが、良いイメージを抱いて試合には入れるはずだ。
今度こそ自分のシュートストップが実るようにと願い、守護神はゴールマウスに立ち続ける。
以上
2014.09.26 Reported by 大塚秀毅
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