第32節・松本戦の翌日、讃岐の選手たちが練習する丸亀市営陸上競技場には、40人ほどのサポーターが見学に訪れていました。その中には、アルウィン(松本平広域公園総合球技場)まで松本戦を観に行って、帰ってきたばかりという元気なサポーターも数人。その元気の源は讃岐が強豪・松本から勝点1を奪ったことだけでなく、アウェイ観戦がとても楽しかったというところにあるそうです。
「本当に楽しかった!毎週でもアルウィンに行きたい!!」というのは母娘そろって大の讃岐サポーターだという娘さん。「雰囲気がすごく良かった。特に松本サポーターのおもてなし…。『こんにちは』とか『お疲れさま』ってみんなが気軽に声を掛けてくれて感激しました」と未だ興奮冷めやらぬ様子で教えてくれました。
別の女性は「私たちサポーターが到着した時、ホーム入場口にすでに並んでいた松本サポーターの横を通ったんだけど、皆さんが拍手で迎えてくれてうれしかった」と顔をほころばせていました。また、JFL時代も含めアルウィンで讃岐戦を3回観戦したことがあるという男性サポーターは「行くたびに思うんだけど、あそこは競技専用スタジアムでピッチが近いから迫力がある。それになんといってもサポーターの数が多いのがうらやましい。人数が多い分、拍手も大きいし、アルウィン全体がエンターテイメント空間なんだよね。いつもは1万人超え(※)が普通で、讃岐戦は9000人くらいだったけど、それでも讃岐に比べたらすごく多い。もう、あの辺りの人はサッカーを観に行くっていうのが日常になってるよね。香川も早くそうなってほしい」と口にしていました。
当日は「♪釜たまよりソバ、釜たまよりソバ(ビューティフルネームのリズム)」という松本サポーターのチャントに対して、讃岐サポーターが「♪ソバより釜たま、ソバより釜たま」と返す、微笑ましい応援合戦も。
残念ながら私はその日アルウィンに行っていないので、サポーターの皆さんが口にする「楽しさ」を体験できていません。でも、話を聞けば聞くほど「行きたかった」という思いが募り、もっと多くの讃岐サポーター、はては香川県の皆さんにも、その「楽しさ」を体験してほしいと思います。
そんなおもてなしをしてくれた松本は、来季のJ1自動昇格圏内の2位をキープ。一方の讃岐はJ2残留を目指して必死に戦っているところ。「松本サポーターの皆さん、来季もよろしくお願いします」とは、今はとても言えません。でも、「いつか必ず讃岐もJ1の舞台に立ちますので、その時はよろしくお願いします」。
以上
※松本のホーム1試合平均観客数は11,983人(第32節終了時点)で、讃岐戦は9,469人。讃岐のホーム1試合平均観客数は3,469人(第32節終了時点)。
2014.09.26 Reported by 中條さくら(オフィスひやあつ)
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