Jリーグでは浦和が首位にいることは悪いことではなく、Jリーグ最大で最も多くのサポーターが後押しするクラブが強いということは、Jリーグを盛り上げるだけでなく、今年は残念な結果だったACLでも強さを発揮してFCWC出場に対する期待に繋がります。また、川崎Fには別の期待というか、日本代表の監督を日本人がやるなら風間八宏さんが現時点では一番ふさわしいと思っているので、川崎Fのサッカーの内容には興味深々です。でも、toto予想では偏った視点で予想してしまうこともあります。外国籍監督なのか日本人監督なのかを重要な要素と捉え、外国籍監督が率いるチームの外国籍ストライカーを日本人監督が率いるチームがどう抑えるかをイメージできればそれで勝敗(引き分け)予想をほぼ決めることもあります。総体的に日本人監督の方が細かい部分まで分析して対応するイメージで、甲府の城福浩監督などはその筆頭です。ただ、ほとんど完璧に抑えてもワンチャンス、ツーチャンスで決めてくるのがストライカー。やっぱり最後は勘ですかね…。
J2では湘南のJ1昇格(※)が早々と決まりました。そして、考えたのが来年の湘南の開幕戦の相手はどのチームが一番ふさわしいのか。浦和がこのまま優勝するのなら、J2をダントツの成績で優勝するはずの湘南を前年のJ1チャンピオンにぶつけるのは面白い。湘南のアグレッシブなサッカーがチャンピオン浦和に通用するのか、浦和が「質が違うんだよ、質がね」的な感じで跳ね返すのかどうかはみんな知りたいところ。でも、開幕戦でこのカードは勿体ない。ここ数シーズン、湘南と昇格・残留争いをギリギリのところで繰り広げてきた甲府とぶつけるのが現実的なレベルで面白いと思います。昨年のJ1で甲府が15位で湘南は16位で、今年の両チームのリーグを分けた。で、甲府がこのまま残留できれば、甲府が甲府のやりかたで掴んだJ1の権利と、湘南が湘南のやりかたで掴んだJ1の権利のお互いの成果を開幕戦にぶつければ、それぞれの思いがこもっていて面白くなりそう。1試合の勝ち負けで、白黒つけるようなスタイル論争ではなく、城福監督のもとで甲府は守備をしっかりやってそこから攻撃を発展させていくスタイルでここまで来ていますが、湘南のノンストップフットボール、アグレッシブなスタイルを甲府にぶつかればどうなるのか興味深々。大木武監督時代の京都も徹底して繋ぐ突きぬけた感じのスタイルで魅力的でしたが、曹貴裁監督率いる湘南は貫いてJ2でダントツの結果を出したことが素晴らしい。今から記者会見で両監督とがどんな話をするかもイメージできそうなくらい。ちなみに、JFK甲府とCHO湘南の対戦は天皇杯、ヤマザキナビスコカップ含めて6試合で、2勝2分2敗と五分。山梨県と神奈川県の西半分はこれで盛り上がると思うんですがね。
昇格争いでは、名波浩さんが磐田の新監督になったことは大きな要素になるし、toto予想でも加味しないといけない。磐田にターボがかかるのか?。週末の試合(対愛媛)は多くの記者がヤマハスタジアムに駆け付けるでしょうが、スカパー!の”Jリーグラボ”がどうなるのかも気になります。シーズン中に監督交代の決断をした社長と新監督の2人。さすがに、新監督の立場で名波さんが出演し続けることはないでしょうが、最後の1回として札幌の野々村芳和社長と共演してほしい。生々しい話をしてほしいなぁと思います。それに、J2の最終節が札幌対磐田というのも“日程くん”というソフトが神様に近づいたんではないかと思うほど。――未来を見通す能力と意思を持つデジタルの神様――。甲府担当としては、J1の最終節の清水(15位)対甲府(13位)にも“日程くん”狙いがあるのかどうか怖いですが、同節には大宮(17位)対C大阪(16位)もあって、“日程くん”って本当に凄い感じ。最終節に鹿島対鳥栖もありますが、まさか、これが「勝ったら優勝」になる試合だったら、みんなでお金を出し合って文京区のJFAハウス前にソフトを御神体とするデジタル神社、“日程くん神社”を建立するべきだと思う。Jクラブの社長やサポーターの皆さんが大勢お参りにいく神社になりそうな気がします。
※Jリーグ理事会の承認をもって最終的に確定する
以上
2014.09.26 Reported by 松尾潤(甲府担当)