点差こそついたが、最後の最後まで締まりのある好ゲームだった。
試合後、「攻守両面で非常にいいプレーが見られた」と笑顔を見せたのは磐田・シャムスカ監督。電光石火の先制点で流れを引き寄せた。7分、敵陣右サイドでチンガのパスを受けた前田遼一がクロス。ニアサイドへのボールに櫻内渚が飛び込み、右足で泥くさく押し込んだ。さらに22分には再び櫻内がゴール。敵陣右サイドでフェルジナンドがクロスを上げ、このこぼれ球をフェルジナンドがヘディングで折り返すと、ニアサイドの櫻内が右足のジャンピングボレーで豪快にゴール。「自分でもよく覚えていない(苦笑)」(同選手)という伏兵のゴールにより、2点のリードを得た。
布陣変更も吉と出た。この試合、磐田は先月20日の天皇杯・奈良クラブ戦より導入していていた3バックから、開幕当初の4バックへ変更。同じく4バックの北九州を上手くいなしながら試合を進めていった。「4バックに戻し、攻守両面でバランスよくプレーできた」とシャムスカ監督。さらに前半終了間際にはCKからダメ押し点。こぼれ球を敵陣左サイドの松井大輔がクロス。これをゴール前で藤田義明、櫻内とつなぎ、最後はフェルジナンドが右足で強烈なミドルシュートを決めた。
北九州・柱谷幸一監督は「3失点目が痛かった。0-2で終わっていれば、後半十分押し返すチャンスがあった」と悔やむ。また、「相手にファーストチャンスを決められてしまった」と試合を振り返ったのはエース・池元友樹。前回の対戦(第7節)同様、試合開始直後に失点することになったが、今回はひっくり返すことはできなかった。北九州の反撃は試合終了間際の90分。池元友樹がエリア内でドリブルを仕掛けると、これが森下俊のファウルを誘い、北九州にPKの判定。このPKを池元が自ら決め、3試合連続得点をマークしたが、その直後にタイムアップを迎えた。
北九州にとっては第30節・福岡戦(3●5)に続く複数失点での敗戦。岡山と入れ替わり、4位から5位に後退することになった。池元は「内容、結果ともに残念なものになってしまった」と唇をかみ締めたが、「切り替えなければいけない」とすぐに前を向いた。次節はホームに松本を迎える。
一方、試合後、「自分たちのペースで試合に入れたことが一番よかった」と笑顔を見せたのは磐田・櫻内渚。1試合2得点はもちろんプロ初。思わぬラッキーボーイに助けられた磐田が、リーグ戦で5試合ぶりに勝利した。2位・松本との勝点差を『9』から『7』へ縮め、次節、アウェイ・水戸戦に臨む。
以上
2014.09.21 Reported by 南間健治
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