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【J2:第32節 群馬 vs 札幌】レポート:群馬が、ロビーニョ、久富、平繁の3連発で札幌を撃破!だが試合後に秋葉監督の今季限り退任を発表。札幌はバルバリッチ監督初勝利ならず。(14.09.21)

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勢いに乗った時の群馬は滅法強い。群馬が3ゴールの圧勝で札幌を退けて連敗を4でストップ、7試合ぶりの勝利を挙げた。現在19位の群馬は試合後に秋葉監督が今季限りで退任することを発表。群馬にとっては歓喜と悲壮が入り交じるゲームとなった。

4連敗中の群馬はケガで出場が危ぶまれていたダニエルロビーニョが先発出場、平繁龍一との2トップで連敗ストップを試みる。対する札幌は守備の要パウロンが出場停止、代役として櫛引一紀が最終ラインに入り守備の安定を図る。序盤は静かな立ち上がり。ゲームが動いたのは26分、群馬にとってはラッキーな、札幌にとってはアンラッキーなアクシデントが起こる。

事故を招いたのは、群馬のプレスだった。ロビーニョがGK金山隼樹のミスパスをゴール前でカット、そのまま無人のゴールへと流し込んで、群馬があっさりと先制に成功する。ロビーニョは「龍(平繁)とのプレスがハマり相手が慌てていた。うまくパスをカットすることができて、その流れでゴールを決めることができた」と満面の笑みをみせた。これが群馬のゴールラッシュのスイッチとなった。

2点目は後半開始早々に生まれた。右サイドでボールをカットした久富良輔が宮崎泰右へボールを預けて一気にゴール前へと駆け上がる。平繁がワンタッチで裏へと流したボールをペナルティエリアで受けた久富は落ち着いたトラップからプロ初ゴールを突き刺した。「トラップして角度が悪くなったがシュートコースは見えていたので冷静にプレーすることができた」(久富)。ボールカットから3人の連係で奪った得点は、チームが築き上げてきた形を体現する今季のベストゴールだった。

群馬の勢いは止まらない。74分には宮崎の右CKをクォンハンジンがファーへと流すと、そこに飛び込んだのは平繁だった。GKに詰められながらも、果敢にヘッドで合わせてダメ押しとなる3点目。平繁は「ファーサイドにこぼれてくるボールを狙って、うまく合わせることができた。チーム全体で奪った今日の3点は大きな意味がある」と言葉に気持ちを込めた。群馬は、ロビーニョ、久富、平繁の3ゴールで札幌を撃破、チーム力の高さを示した。

バルバリッチ監督2戦目となった札幌は、新たな戦術を選手たちが消化できずに0−3で完敗を喫した。ロングボール主体から規律重視の戦いへ移行していたが、チーム全体の連係が至らずに群馬の守備網を突破することができなかった。またミスからの失点でチームの士気を削いでしまった。バルバリッチ監督は「良い距離感が保てず組織的な戦いをすることができなかった」と敗因を語った。プレーオフ圏内を目指す札幌だが、チームの先行きに暗雲が立ちこめる敗戦となった。

群馬は監督会見後に緊急会見を行い、秋葉忠宏監督自らが今季限りで退任することを明らかにした。都丸社長同席のもとマイクを取った秋葉監督は「もっと上の順位(現在19位)に導きたかったが自分の力不足で結果を引き出すことができなかった」と責任を背負った。クラブは引き止めなかったという。昨季同様、群馬は順位こそ低迷しているが、このゲームが示すようにチームが成長していたのは間違いない。秋葉監督退任によりこのチームも今季限りで解体されることになる。資金、環境面などで問題を抱えるクラブが、チームを作り直すのは簡単なことではない。今季からクラブに携わる新フロント陣の手腕にチームの未来は託されることになる。

以上

2014.09.21 Reported by 伊藤寿学
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