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【J2:第32節 東京V vs 富山】プレビュー:J2残留かけた直接対決第2弾!東京Vは冨樫新監督の初陣を白星で飾れるか?(14.09.20)

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前節・栃木戦に敗戦したことで、東京Vはここまで約1年半指揮を執ってきた三浦泰年監督が解任となった。現在チームは6勝9分16敗の20位と低迷し、J2残留争いの渦中にある。この状況を一刻も早く抜け出し、しっかりとJ2残留するために下された決断だったことは言うまでもない。
「実際にピッチに出てやっていたのは選手。試合に出ていた自分にも、責任を強く感じる」(杉本竜士)。
劇薬投与の効果がどう出るか、今後の東京Vに期待したいところだ。

その初陣となるだけに、今節は特に注目度も重要度も高い。だが、冨樫剛一新監督は「監督が替わったからといって、急に勝点が取れるようになるとは思っていません。その中で、相手との力関係も考えた上で自分の中で想定している勝点の目安はある」と、極めて冷静に語る。連戦となるだけに、まずここからの3試合は、「今までの積み重ねで戦っていく。対戦相手によってストロングを出せる選手を使っていくので、全員、誰一人欠けられても困る」と、選手たちに発破をかけ、士気を高めた。

最も注目したいのが、やはりメンバー構成だろう。全員が一度クリアになった状態から、誰が起用されるだろうか。とはいえ、シーズン途中の交代に加え、冨樫監督も三浦体制時からコーチングスタッフの一人としてチームに携わってきただけに、そこまでガラリと大きく変わることは考えにくい。ただ、その中でも、やはり“冨樫色”は出るはずだ。その一人が、中後雅喜だ。今節はニウドが出場停止となるだけに、鈴木惇とのボランチコンビでどのようなゲームメイクをしていくのか。

「すべてのクォリティーが高いし、イマジネーションがあって技術も確か。(FWの)僕は試合中によく目が合うし、欲しいところにボールが出てくる」(杉本)、「どこにでもボールが出せるから、すごくやりやすいです」(澤井直人)など、若いチームメイトたちからの信頼も絶大である。個性豊かな攻撃陣との連携が非常に楽しみだ。

「ベーシックなことをより正確にやり、攻守両面において、もっと積極性をもってやれれば、勝点をとる確率はより高まっていくと思います。その中で、『勝つ』ことが(目的の)最初にきていないとおかしい。『もっとこうしておけばよかった』ということがないようにやっていきたい」。冨樫ヴェルディの残り11試合にご注目あれ。

対するのは、現在2勝6分23敗22位と苦戦が続く富山である。ここ2試合引き分けが続いたことは、好転と捉えていいだろう。特に前節は、システムを変えてきた相手に対し、「選手たちが慌てずにどこが危ないのかを感じ、相手がミスマッチをつくろうとしてきたのに対応して逆にチャンスをつくっていた」と、安間貴義監督は対応力で勝点1を手に入れたことを評価した。
なかなか得点が奪えないのが大きな課題となっているが、相手の東京Vも、富山に続きワースト2位の得点数となっている。監督交代によって、東京Vの攻撃がどれだけ活性化されるかは未知だが、ロースコアでの試合も予想できるだけに、まずは先に失点しないことが重要なポイントとなりそうだ。その意味では、前節、9月10日に加入したばかりのDFパク テホンが先発し、安定したプレーで最少失点に貢献したことは大きいと言えよう。攻撃にも、白崎凌兵、宮吉拓実といった、若くて積極性溢れるポテンシャルの高い選手が揃っている。自動降格から入れ替え戦へと、21位の讃岐と立場を変えるための勝点差は11。残り11試合ある。可能性を信じて、目の前の相手を倒して勝点差を縮めていきたい。

以上

2014.09.19 Reported by 上岡真里江
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