本文へ移動

今日の試合速報

夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!
夏休みはJリーグに遊びに行こう! 全国で180,000名様ご招待!

J’s GOALニュース

一覧へ

【J2:第32節 熊本 vs 栃木】プレビュー:3戦連続3発と4戦負けなしの栃木を迎える一戦。熊本はここ数試合の内容を継続して結果につなげたい。(14.09.20)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
アンデルソンの2試合連続ゴールで先制、さらに後半立ち上がりに仲間隼斗が追加点と、理想的な展開で運んでいた前節の横浜FC戦。しかしリードしてから押し込まれ、セットプレーで立て続けに失点して引き分けた熊本は、順位も再び18位と後退してしまった。

しかし、残り11試合でプレーオフ圏の6位大分との勝点差は10。状況は厳しいがまだまだ可能性はある。勝ちきれなかったとは言え札幌戦以降は内容も上向いており、「2試合だけど負けていないというのは自信になっている」と養父雄仁は言う。実際、前線の追い込みと連動したプレッシングによるアグレッシブな守備、また攻撃のバリエーションが広がっていることに対して、小野剛監督も「成功体験を積み重ねてきたことで、いろんな形が出やすくなっている」と評価する。ただ、「成功体験」という意味では、今節迎える栃木も、熊本と同様に積み重ねてきたと言えよう。

栃木はシーズン後半に入って6連敗という苦しい時期を経て、28節札幌戦から4試合負けなし。特に29節磐田戦から前節の東京V戦まで3試合連続で3得点と、攻撃がその力を発揮している。7得点を記録した瀬沼優司は清水に復帰したが、同じタイミングで湘南から荒堀謙次、富山から西川優大と新しい力が加わり、彼らがうまくフィットしているのもチームが勢いづいている大きな要因。さらに前節の得点場面にも表れているように、選手間のコミュニケーションを土台にしたスムーズな連携が深まり、個の力がより生きるようになっている。イ ミンスの先制点、杉本真の2点目とも非常にクイックなパス交換が効いているが、荒堀の3点目も同じく、出す方は次の選手が入ってくることを、そして受ける方はボールが出てくることを、それぞれが信じてプレーしていることがうかがえる。さらに30節愛媛戦では、2点ビハインドから大久保哲哉と荒堀が立て続けにゴールして引き分けに持ち込む等、セットプレーから点が取れていることも自信になっているだろう。
一方で、「点は取れるけど、失点を少し多く取られている試合が続いている」(前節終了後の阪倉裕二監督コメント)のが栃木の課題。連敗していた頃も含めて、19節から13試合連続失点と守備が安定していないのも確かで、今節は双方がどれだけ攻撃で持ち味を出せるかと合わせ、いかに集中を持続して守りきるかも焦点になる。

熊本も前節、リードして以降押し込まれたが、「引く時間帯は試合の中で必ずあるので、どう押し上げるか」(橋本拳人)がポイント。「最近のゲームでは、上げられるタイミングで上げきれていない」と橋本は話し、ボールの位置や相手の状況を見極め、コンパクトなゾーンを保った状態でブロックを細かく上げ下げすることが求められる。特に栃木に関しては、「個の能力が高い選手が揃っているし、一発もある」(仲間)という見方で一致しており、札幌、大分、横浜FCと、前に大型の選手がいるチームとの対戦を重ねて得たチームとしての対応を、この試合でもしっかり継続したい。「(シュートを)打たせないのがいちばんだけど、DFが寄せてしっかりコースを限定してくれる分、自分が止めないといけない」と、GK畑実も無失点にかける思いを口にする。前期の対戦で同点弾を許した湯澤洋介はじめ、ミドルを持っている選手に対しても、バイタルエリアに侵入する前でも間合いを詰め、余裕を持って打たせないことも心がけたい。

ともにプレーオフ圏に少しでも近づくためには勝点3、すなわち結果が欲しい一戦。しかし仲間はこうも話す。「内容もついてきて、いい試合ができてると思います。もちろん結果も大事だけど、勝点3にこだわりすぎて、今やれている内容を崩してしまうのは良くない。できていることはしっかり続けて、押し込まれても押し返す力をつけていかないといけない」
プレーオフ圏を争う勝点の近いチームがサバイバルをかけて臨むリーグ戦終盤。ホームで内容の伴った結果を手にし、連戦に弾みをつけることができるか。

以上

2014.09.19 Reported by 井芹貴志
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

旬のキーワード

最新動画

詳細へ

2024/07/25(木) 12:00 Jリーグ審判レポート(シンレポ!)ホイッスル #5「24‐25 競技規則改正 8月からこう変わる!」