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【J2:第32節 大分 vs 福岡】プレビュー:マッチアップ上等、中盤の攻防に注目。技の大分か、力の福岡か。バトQでヒートアップ!(14.09.20)

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今年も混戦J2の模様を呈している。首位を独走する湘南の自動昇格確定は秒読み段階だが、J1昇格プレーオフ出場圏の6位を巡る争いはし烈だ。現在、勝点46で6位の大分が同44で9位の福岡を迎えるバトル オブ 九州。結果次第では順位が入れ替るこの一戦は、前回は大分が2−1で勝利したカードだ。

ホームの大分は前節、敵地で富山に1−1と引き分けた。結果だけを見れば、最下位相手に先制し同点に追いつかれのだから、勝点を取りこぼしたという印象が強い。しかし、試合後の田坂和昭監督の「私自身は満足している。なぜならアウェイの富山戦は交通手段やこの雰囲気には難しいものがある。足をつる選手が続出したが、それでも歯を食いしばって1失点に抑えてくれた。ここ数試合チームでやろうとしていることができなかったが、今日は攻守にまとまっている感じがした」というコメントから分かるように、アウェイで勝点を積み重ねたことに意義がある。勝点を拾い続ければ、「42節終わったときに勝点1の重みが分かる」と指揮官の頭には皮算用があるからだ。

今季の大分は『分かりやすい強さ』が見えない。爆発的な攻撃力がなく、鉄壁な守備があるわけでもない。それは数字でも現れている。得点35、失点41で得失差はマイナス6。マイナスを記録しているチームは14位の栃木までないのだから、大分が6位の位置にいるのは不思議だ。なぜか?田坂監督は「アウェイで勝点1を拾い続けているから」と分析する。確かにアウェイでの勝率は2勝9分5敗と良くないが、しぶとく勝点を得ているという見方もできる。昨季J1で2勝しかできず勝点14に終わったチームが得た「粘り強く勝点を積み重なる」ことがいかに重要か教訓となっているようだ。

今節の大分は新加入のダニエルを中盤の底に据えた『ダニエル・システム』で挑む。前節も4−1−4−1のシステムであったがダニエルが加わり、より一層システムの特徴がでるはずだ。守備では最終ラインの前で186cmの高さは武器になる。クレバーで球離れが良いため、単調になりがちだった攻撃にリズムを生むだろう。これまで相手の出方によって試合を作れず空回りすることがあったが、相手が激しく寄せれば裏を狙うし、プレッシャーがなければゆったりと展開する緩急の付け方を使い分けることができれば、勝点3は自ずと転がってくるだろう。

一方、大分に乗り込む福岡は前節の水戸戦で0−1で敗戦。それでも前々節の北九州戦で攻撃力が爆発し、後半だけで5点奪った勢いを失っていない。マリヤン プシュニク監督が常々口にする「戦う意識と態度」が試合で強く表現されるようになったからだ。
田坂監督は「前回対戦したときとシステムが替わっているがコンセプトは変わっていない。前線からのプレスは激しく、球際も強い。攻撃は縦に速く、選手の個々の力を引き出している」と警戒している。

4バックと3バックの対戦のため、サイドでミスマッチとなりサイドの攻防が試合のカギを握るとの見方もあるが、「中盤はマッチアップするので、そこで優勢になれば一気に流れを掴むことができる」と田坂監督。ただ、1対1の局面での球際勝負では福岡に分があるだろう。それでも「判断と技術で勝ることができる」と田坂監督は中央の真っ向勝負に挑むつもりだ。序盤戦でどちらかが勢いで上回り、流れを引き寄せるかが勝敗を左右するひとつのポイントとなるだろう。

以上

2014.09.19 Reported by 柚野真也
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